CX-60

マツダ CX-60(初代)は、マツダの中でも独自のポジションを築いているミドルサイズSUV。縦置きエンジンとFRベースのプラットフォームによる、スポーティな走りが特徴です。

これまで幾度かの改良を受けて進化し続けてきましたが、今気になるのは次のマイナーチェンジ(年次改良)でしょう。というわけで、この記事では原稿執筆時点における「2027年モデル」の最新情報を紹介します。

サクッとまとめ

【2027年モデル】マイナーチェンジの時期は未発表。2027年モデルの情報もナシ
【改良の回数】2022年9月の登場からの約4年で4回の改良を実施
【過去の主な改良】2025年に乗り心地が大幅改善。2026年は安全装備・機能が向上

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マツダ CX-60(初代)
 

2027年モデルは未発表。マイナーチェンジ時期も未定

結論から言うと、現時点ではマツダはCX-60の「2027年モデル」についてアナウンスしていません。当然、マイナーチェンジの時期も未発表です。

ハンガリーのマツダ正規販売店では「2027年モデル」の受注が始まっていますが、欧州マツダからの公式なリリースは出ていません。また、ハンガリーにおける2027年モデルが日本仕様と同じになるかも不透明です。

CX-60は毎年のように改良を重ねて熟成を果たしており、2027年モデルの登場にも期待が高まっています。しかし、国内導入の真偽や登場時期はあくまで臆測の域を出ないのが現状です。

CX-60▲年次改良をすることが多いマツダ。買い時が迷いがちだが、気になるモデル・グレードが出たタイミングが買い時ともいえる

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マツダ CX-60(初代)
 

CX-60のマイナーチェンジ一覧。これまでの変遷を紹介

これまで、4度の改良を受けたCX-60。その変遷を振り返ってみましょう。

  • 2023年8月の改良:装備体系の変更と「PHEV Sパッケージ」廃止
  • 2025年2月の改良:走行性能の向上とラインナップ拡大
  • 2025年10月の改良:新グレードを設定
  • 2026年3月の改良:デザイン変更による質感向上と装備の拡充

2023年8月の改良:装備体系の変更と「PHEV Sパッケージ」廃止

2023年8月の改良では、地上デジタルTVチューナーを全車に標準化するなど、グレードごとの装備内容が変更されたのがトピックです。

グレード 主な変更点
XD 「コンフォートパッケージ」などでオプションだった装備の一部を標準化し、メーカーオプションを全廃
25S Sパッケージ 「セーフティパッケージ」と「シースルービューパッケージ」を1つのパッケージオプションに統合など
XD Sパッケージ 「セーフティクルーズパッケージ」と「シースルービューパッケージ」を1つのパッケージオプションに統合など
25S Lパッケージ 「シースルービューパッケージ」と「マイコックピットパッケージ」を1つのパッケージオプションに統合など
25S エクスクルーシブモード/XD Lパッケージなど 「パワーリフトゲート(ハンズフリー機能レス)」のレスオプションを廃止
XD ハイブリッド/PHEV エクスクルーシブ スポーツ/PHEV エクスクルーシブ モダン 「自動ドライビングポジションガイド」「エントリーアシスト」を標準装備化など

PHEVのラインナップも変更されています。エントリーグレードの「PHEV Sパッケージ」が廃止され、PHEVは「エクスクルーシブ スポーツ」「エクスクルーシブ モダン」「プレミアム スポーツ」「プレミアム モダン」の4構成になりました。

2025年2月の改良:走行性能の向上とラインナップ拡大

2025年2月の改良では、乗り心地が改善しています。具体的な改良点は次のとおりです。

  • ●サスペンションのセッティングを見直し、操縦安定性と乗り心地が向上
  • ●電動パワーステアリングやAWDなどの制御を最適化
  • ●騒音・振動対策によって静粛性がアップ

当初CX-60はスポーティゆえに「乗り心地が硬い」といった意見も挙がっていました。しかし、この改良によって「人馬一体の走り」はそのままに、しなやかさや静粛性が増し、さらに洗練された乗り味となっています。

また、スポーティさとアウトドア感を強調した2つのグレードが追加されたのもポイントです。

グレード・特別仕様車 特徴 主要な装備
XD SP ディーゼル車の「XD Sパッケージ」グレードに、黒基調のスポーティな専用装備を加えた新グレード ・ピアノブラックでハニカムタイプのフロントグリル
・ブラッククロームのシグネチャーウイング
・ブラックメタリック塗装の専用20インチアルミホイール
XD ハイブリッド トレッカー マイルドハイブリッド車の「XD ハイブリッド エクスクルーシブ スポーツ」にアクティブな装備を加えた特別仕様車 ・専用色の「ジルコンサンドメタリック」を設定
・パノラマサンルーフを標準装備
CX-60▲XDハイブリッド トレッカー。ボディカラーのジルコンサンドメタリックはアウトドアで映える色合い

2025年10月の改良:新グレードを設定

2025年10月の改良ではグレード体系が整理されました。

「XD SP」と「XD Lパッケージ」「XD エクスクルーシブモード」が廃止され、「XD ドライブ エディション」と「XD ドライブ エディション ナッパレザーパッケージ」「XD プレミアム スポーツ」が追加されています。

グレード 特徴 主要な装備
XD ドライブ エディション 黒基調のエクステリアと本革シートを採用するディーゼル車専用グレード ・グレージュ/ブラックの本革シート
・ブラッククロームのシグネチャーウイング
・ピアノブラックでハニカムタイプのフロントグリル
・ブラックメタリック塗装の20インチアルミホイール
XD ドライブ エディション ナッパレザーパッケージ 「XD ドライブ エディション」に、柔らかな質感のナッパレザーなどを加えたグレード ・黒のナッパレザーシート
・コードバン調のインパネデコレーションパネル
XD プレミアム スポーツ タン色のナッパレザーシートやインパネデコレーションパネルを採用したディーゼル車の最上級グレード ・タン色のナッパレザーシート
・スエード調人工皮革「レガーヌ」のインパネデコレーションパネル
・2トーンの本革巻ステアリング

2026年3月の改良:デザイン変更による質感向上と装備の拡充

2026年の改良では、内外装の質感が向上し、ラインナップも整理されました。

項目 改良内容
外装 「XD」グレードのエグゾーストガーニッシュを、クロームメッキからブラックメタリックへ変更
ボディカラー 「ポリメタルグレーメタリック」「ジルコンサンドメタリック」が全グレードに設定。「ソニックシルバーメタリック」が廃止
内装 一部グレードで、シフトパネルとコンソール、ドアトリムの加飾を「マットブラックヘアライン:シルバーベゼル」に変更
ラインナップ 追加 「XDハイブリッド ドライブエディション」のバーガンディレザー パッケージとナッパレザー パッケージ
廃止 ・「25S」のS パッケージとエクスクルーシブモダン(ピュアホワイト)
・「XDハイブリッド」のエクスクルーシブ スポーツとエクスクルーシブ モダン、トレッカー
・PHEVのL パッケージ

さらに、安全装備のアップデートなど次の改良が施されています。

2026年3月の改良で追加された装備・機能
  • ●クルージング&トラフィック・サポート(CTS)
  • ●緊急時車線維持支援(ELK)の対向車両衝突回避アシスト機能
  • ●スマート・ブレーキ・サポート(SBS)
  • ●Amazon Alexa
  • ●マツダオンラインナビ
  • ●リアシートアラート
  • ●360°ビュー・モニター(トレーラーヒッチビュー)
  • ●遮音ガラス(フロントドア)
  • ●マツダコネクトのApple CarPlay/Android Autoタッチパネル操作
※CTSは緊急停止支援機能付き(ドライバー・モニタリング連動)
※ELKには従来の側方危険回避アシスト機能とロードキープアシスト機能も搭載
※SBSは対向車衝突被害軽減機能を指す
▲詳細は右の(+)をクリックすると表示されます

CX-60 内装▲こちらがバーガンディレザー・パッケージの内装。赤のナッパレザーシートで、スポーティさ満点

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マツダ CX-60(初代)
 

選択肢が広がる! CX-60を買うなら中古車に注目

現在、新車で販売されているCX-60の価格は382万8000~649万5500円。しかし、中古車を視野に入れれば購入費用を抑えることも、同じ予算でより上位グレードを手に入れることも可能です。

原稿執筆時点における中古車の流通台数は約850台で、価格帯は総額で約210万~580万円。ただ、ボリュームゾーンを見ると総額290万~390万円となっており、走行距離3万km以下の物件を総額250万円から見つけることができます。

そもそもCX-60は2.5Lガソリン車や3.3Lディーゼルターボ車と、ディーゼルのマイルドハイブリッド車、PHEVと種類が多いうえ、グレード数も豊富。そこに、過去に廃止されたグレードも加わるので、より自分に合った1台が見つけやすくなるでしょう。

オススメの選び方①:コスパを優先するなら「25S Sパッケージ」

CX-60▲Sパッケージでは、フロントグリルにピアノブラックのバータイプを採用するなど、装備は簡素。画像はPHEVだが、細かな装備は異なるものの、大枠のデザインは同じ

コスパ良く手軽にCX-60の魅力を味わうのであれば、2.5Lガソリンエンジンを搭載する「25S Sパッケージ」がオススメです。

Sパッケージはエントリーグレードの位置づけですが、先進安全装備やアルミホイールなどは標準装備。オプションで運転席&助手席シートヒーターやワイヤレス充電(Qi)なども用意されています。

さらに、ガソリン車はディーゼル車やPHEVより車重が抑えられているため、身のこなしも軽快。街乗り中心であれば、こちらでも十分といえます。

CX-60 内装▲シート表皮はファブリックで、SUVらしく気兼ねなく使える。こちらもPHEVのSパッケージだが、シート表皮やインパネのあしらいなど基本的な部分は一緒

中古車の流通台数は約40台と少なめですが、価格帯は総額で約235万~415万円。250万~300万円がボリュームゾーンで、走行距離3万km以下の物件が大半です。

今どきのミドルサイズSUVを新車で買おうとすると、総額400万円以上となることがざら。マツダらしいデザインと走りの良さを兼ね備えたモデルが200万円台で手に入れられるのは、まずまずの高コスパといえるでしょう。

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マツダ CX-60(初代) × 25S Sパッケージ系

オススメの選び方②:ドライブを楽しみたいなら「XD ドライブ エディション」系

CX-60▲2025年10月に追加されたドライブ エディションは、スポーティなデザインと走りの力強さ・上質さを両立したディーゼル専用グレード

長距離ドライブを楽しみたいなら、パワフルな走りと高い燃費性能、そして軽油による経済性を兼ね備えたディーゼル車の「XD系」が適役でしょう。

XD系は様々なグレードが用意されていますが、中でも価格と装備のバランスが優れ、乗り心地が改善された後のモデルである「ドライブ エディション」系がイチオシです。

外装は黒基調のグリルやミラー、ホイールでまとめられ、スポーティな雰囲気。内装ではレザーシートが採用され、ミドルサイズSUVとして申し分のない上質さを備えています。

中古車の流通台数は約100台で、価格帯は総額で約360万~465万円。ボリュームゾーンは約380万~420万円ですが、ナッパレザーパッケージが狙いやすくなるのは総額410万円前後~となっています。

搭載するエンジンはパワフルかつスムーズで、運転していて爽快。乗り心地もよいので、「もっとドライブをしたい」と思わせてくれる魅力があります。

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マツダ CX-60(初代) × XD ドライブ エディション ディーゼルターボ系

オススメの選び方③:高級感をより味わいたいならPHEVの「プレミアム モダン」と「プレミアム スポーツ」

CX-60▲プレミアム モダンとプレミアム スポーツはCX-60の魅力を堪能できるトップグレード。写真はプレミアム モダン

高級感を味わいたいなら、PHEVがベターでしょう。高出力モーターによるスムーズかつ静粛性の高い走りは、CX-60の高級感をさらに強調してくれます。

さらに1500WのAC電源を備えV2Hに対応する(※)など、レジャーだけでなく災害発生時の非常用電源としても活躍してくれるのもポイントです。

PHEVにも様々なグレードが設定されていますが、中でもプレミアム スポーツとプレミアム モダンの「プレミアム系」は、シート表皮をはじめ内装の随所に高級素材を採用。最上級グレードにふさわしい豪華な仕立てとなっています。

※V2Hを利用する場合は、自宅に専用の機器を設置する必要あり

CX-60▲プレミアム モダンはホワイトを基調とした上品かつ落ち着いた雰囲気。プレミアム スポーツはタン系のスポーティなカラーを採用

中古車の流通台数は約20台と少なめ。価格帯は総額で約360万~460万円で、ボリュームゾーンは350万~450万円です。走行距離2万km以下の物件を総額390万円前後から見つけることができます。

ライバルを含めPHEVのミドルサイズSUVを新車で買うと、総額600万円以上になることがほとんど。400万円前後の予算で現行モデルのPHEVに乗れるのは、中古車ならではの“うまみ”といえます。

改良によって、よりスポーティで上質になったCX-60。2027年モデル以前でも、その魅力を存分に堪能できるはずです。

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マツダ CX-60(初代) × PHEV プレミアム モダン × PHEV プレミアム スポーツ

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マツダ CX-60(初代)
文/ハシモトタカシ 写真/マツダ
※記事内の情報は2026年9月22日時点のものです。
ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイクを3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。

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