CX-5

2026年5月に登場した、3代目となる新型CX-5。迫力が増したフロントマスク、磨かれた走りが話題になっています。ただ、「新型CX-5の内装は豪華?」「同クラスの輸入車と比べて質感はどう?」と気になっている人もいることでしょう。

この記事では運転席まわりや後席、荷室など新型CX-5の内装を徹底チェック。そのうえで、オススメな人やグレード選びのポイントを解説します。

サクッとまとめ

【操作感】直感的で運転に集中しやすいレイアウト。車との一体感がある
【快適さ】室内は十分以上な広さ。比較的ソフトなシートで、座り心地もよい
【積みやすさ】国産ミドルサイズSUVとして標準的。ただ使い勝手は良好

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マツダ CX-5(3代目)
 

新型CX-5の内装は便利さとワクワク感を両立

ファミリーカーとしての便利さと、ミドルサイズSUVとしての快適さが同居する新型CX-5。インテリア各部の特徴は以下のとおりです。

項目 特徴
運転席まわり 人馬一体の操作性と開放感を両立
シート 後席はゆったりしていて特に街乗りで快適
荷室 容量は平均的だが使い勝手は良好
快適装備 スマホ感覚で操作できる先進性が好印象

車内は、例えば「前席を前にスライドしなくても後席にチャイルドシートを装着できる」というように、実際の利用シーンを想定し、各スペースのバランスが絶妙に取られています。

加えて、ドアの装飾にアンビエントライト(間接照明)を仕込むなど上質さが演出され、居心地がよくなっています。

CX-5 デザイン▲空間設計だけでなく、デザイン自体もセンスの良さが漂う。写真は欧州仕様

グレードによる内装の違いはあるけれど小さめ

インテリアの基本的なデザインはどのグレードも変わりません。ただし、内装の素材や質感、装備内容はグレードによって違います。

グレード シート素材 内装色 センターディスプレイ
S ・クロス ・ブラック -
G ・合成皮革×レガーヌ ・ブラック
・ピュアホワイト×ブラック(オプション)
・12.9インチ
L ・レザー ・ブラック
・スポーツタン(オプション)
・15.6インチ

装備面ではセンターディスプレイの画面サイズが大きな違い。最上級の「L」グレードには前席の電動調整&ベンチレーション機能やリアシートヒーター、Boseサウンドシステムも装備されます。

CX-5 インパネ▲センターディスプレイが大きな存在感を放つ「L」のインパネ

次にグレードによる違いを感じるのはシート素材でしょう。当然、上級であるほど高級で肌触りの良い素材を使用し、Lグレードはレザーシートとなっています。

ただ、エントリーであっても装備内容は必要十分。本革シフトノブやインパネ加飾、前席シートヒーターなどは全車に標準化されています。

ただ、輸入車などの最上級グレード、またはオプションで設定されるような超高級素材(セミアニリンレザーなど)は用意されていません。それは逆にいうと新型CX-5の内装は比較的グレード間の差は小さめなのが特徴といえます。

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マツダ CX-5(3代目)
 

チェック①運転席まわり:開放感と人馬一体の操作感を両立

円弧を描くダッシュボードは、乗員を優しく包みこんでくれます。インパネまわりやコンソールボックスは、レザーのような上質さで、温かみを感じる造形です。

CX-5 インパネ▲ダッシュボードは低めに、運転に関連する表示は高めに配置された

水平基調のインパネなので、車体の傾きを把握しやすいのも特徴。各スイッチ類、レバー類はドライバーが操作しやすい位置に配置し、運転に集中しやすい環境なのもマツダらしさが感じられます。

CX-5 インテリア▲高めの位置にあるシフトレバーも操作性を優先させたもの
 

チェック②前後シート:室内空間はゆとりがあり快適

続いて、各シートをインプレッション。シートの居住性は室内の広さと密接するため、まずは室内寸法を確認しておきましょう。

項目 サイズ
室内長 1890mm
室内幅 1592mm
室内高 1299mm

室内長はトヨタ RAV4やスバル フォレスターなど現行ミドルサイズSUVとしては標準的あるいはやや短いですが、室内幅と室内高は大きめ。前席でも後席でも十分以上な広さが確保されており、ゆったりと座ることができます。

前席は運転しやすく疲れにくい

前席は長時間座ってもお尻が痛くなりにくい良くできたシートを採用。大きさも国産ミドルサイズSUVの中では、たっぷりめです。

サイドサポートの張り出しは控えめですが、曲面で体をしっかり支えてくれます。座り心地は比較的ソフトなのに、腰砕け感がありません。新型CX-5のしなやかな乗り味ともよくマッチしています。

CX-5 インテリア▲シート自体は空間確保のために薄型化されたが、クッション性は十分

後席は座って伸びができる広さを確保

新型CX-5の内装において特筆すべき長所のひとつが、後席の広さです。天井までの空間が広く、開放感があります。

CX-5 インテリア▲室内高は130cm近くあるから、小さな子どもなら車内で立つことも可能

膝前のスペースも十分。足を組んで座るのはちょっと無理がありますが、大柄な人でも窮屈さを感じることはないでしょう。

シートの座面や背もたれは包まれ感がありつつも比較的フラットで、座り心地は柔らかめ。路面からの細かな振動をクッションが吸収しやすいため、街中でのドライブに向いた設定といえるでしょう。

田端邦彦

ライター・田端邦彦新型CX-5では先代よりタイヤを後方に配置。ステップの高さも見直され、後席の乗り降りがしやすくなっているのは、子育て世代にはうれしいところでしょう。

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チェック③荷室:クラス相応の広さ。使い勝手は良好

次に、荷室も見てみましょう。結論からいうと広さや開口部の大きさは、国産ミドルサイズSUVとして標準的です。

項目 サイズ
荷室長 後席使用時 約994mm
後席可倒時 約1845mm
荷室幅 約1050mm

そうはいっても荷室長には余裕があり、スクエアな形状で荷物が積みやすいのは利点。後席は4:2:4分割可倒式なので、中央部だけ倒して長尺物を積むこともできます。

CX-5 リアゲート▲リアゲートが後席背板近くまで開くため、荷物を積み降ろししやすい

後席使用時でも、ベビーカーによっては横に寝かせて入れることも縦積みすることも可能。後席をたたんだときの荷室床面がフラットなので、車中泊も無理なくできるでしょう。

CX-5 後席▲後席はワンアクションで荷室とフラットになる
 

チェック④快適装備:ドライブが楽しくなる便利機能を搭載

新型CX-5にはドライブを快適にしつつ、運転が一層楽しくなる装備が揃っています。

新型CX-5の主な快適装備
  • ●Googleビルトイン(全車標準)
  • ●Boseサウンドシステム
  • ●パノラマサンルーフ
  • ●ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート
  • ●10.25インチフル液晶メーター(全車標準)
  • ●アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
  • ●チルト&テレスコピックステアリング(全車標準)
  • ●ステアリングシフトスイッチ
  • ●15.6インチセンターディスプレイ
  • ●Mi-Drive(全車標準)
  • ●マツダコネクト
▲詳細は右の(+)をクリックすると表示されます

ドライビングプレジャーを高めてくれるマツダ車らしい装備だけでなく、家族でのドライブがより快適になる装備も豊富なのが特徴。中でも注目したいのは、次の3つの装備です。

注目装備①:Googleビルトイン

センターディスプレイのタッチパネル操作に加えて、エアコンやナビなどは音声操作も可能。ナビの地図もGoogleマップで更新不要です。

CX-5 NAVI▲カメラビューもタッチ操作で画面を切り替えられる。

ドライバーを認識し、シートポジションやバックミラー角度などを自動調整してくれる「ドライバーパーソナライズ(グレード別)」も便利です。

なお、新型CX-5にはGoogleビルトインの他、スマホと連動するAndroid Auto / Apple CarPlayも搭載。好みで選べるのもうれしいところでしょう。

注目装備②:Boseサウンドシステム

12個のスピーカーが奏でる、立体的な音響空間を楽しめます。また、走行中の騒音に応じて音楽を自動補正する機能を搭載。再生される音楽が聞き取りやすくなり、ドライブがより盛り上げることでしょう。

田端邦彦

ライター・田端邦彦Boseサウンドシステムが標準装備されるのはLグレードのみ。他のグレードには「マツダ・ハーモニック・アコースティックス」というオーディオシステムが標準装備されますが、こちらの品質も十分以上です。

注目装備③:パノラマサンルーフ

前席だけでなく後席頭上まで広がる大開口部のサンルーフです。日当たりが良くなって室内の雰囲気が明るくなれば、家族でのドライブも一層楽しくなるはず。こちらは、Lでのみ選べるメーカーオプションです。

CX-5 パノラマサンルーフ▲パノラマサンルーフは車体剛性確保のため中央部にバーが入るものの、開放感たっぷり

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マツダ CX-5(3代目)
 

新型CX-5がオススメな人

普段の買い物から送迎、家族3~5人の旅行、アウトドアスポーツまで、マルチに使える新型CX-5。そのキャラクターを考えると、次のようなライフスタイルの人に特にオススメです。

  • ●2~4人でキャンプやスキー、スノーボードなどに出かけたいアクティブ派
  • ●帰省や旅行など、長距離ドライブする機会が多い子育て世帯
  • ●ファミリーカーが欲しいけど、運転自体も楽しみたいパパママ
  • ●子どもがまだ小さく、ベビーカーやキックバイクなどを載せたいパパママ
  • ●快適さや安全性は妥協したくないが、コスパにもこだわりたい人

居住空間と荷室のバランスが良く、後席にゆとりがあること、ファミリーカー向けのソフトな乗り味なのに運転も楽しいことが新型CX-5の魅力。また、新車価格が330万円~とミドルサイズSUVの中では控えめなのもポイントです。

CX-5▲ハンドリングの良さと快適性を両立。パワーユニットはシンプルなマイルドハイブリッドのみで、4WDだけでなく2WDも設定している
 

新型CX-5のグレード選びのポイント

グレードによって異なる代表的な装備をリストアップしました。

【グレード別】新型CX-5の主な装備比較
分類 装備名 S G L
内装 センターディスプレイ 12.9インチ 15.6インチ
Boseサウンドシステム - △ ◯
パワーリフトゲート - ◯ ハンズフリー
運転席10Wayパワーシート - ◯
助手席6Wayパワーシート - △ ◯
ステアリングヒーター - ◯
リアシートヒーター - △ ◯
前席シートベンチレーション - ◯
リア外部接続ハブ・USB端子 - △ ◯
ステアリングシフトスイッチ - ◯
外装 シグネチャーLEDランプ - ◯
クラッディング/
ガーニッシュ
材着ブラック ピアノブラック
アルミホイール 17インチ 19インチ
ルーフレール - ◯
アクティブ・ドライビング・ディスプレイ - ◯
安全装備 アダプティブヘッドライト - ◯
CTS ハンズオフアシスト機能/
車線変更アシスト機能
- △ ◯
前側方接近車両検知 - △ ◯
スマート・ブレーキ・サポート
(前進時左右接近物検知機能)
- △ ◯
ドライバーモニタリング/
ドライバー異常時対応
- △ ◯
リバース連動ドアミラー - ◯
バーグラアラームシステム - △ ◯
◯=標準装備 △=メーカーセットオプション -=装備なし
※CTS=クルージング&トラフィック・サポート
▲詳細は右の(+)をクリックすると表示されます

この表だけを見るとグレードによる装備差が大きいように感じますが、エントリーの「S」グレードでも基本的な装備は充実しており、実用面ではそこまでの差はありません。

CX-5 Gグレード インパネ▲Gグレードのインパネ。センターディスプレイの大きさ以外は、Lグレードとほぼ見た目が変わらない

そのためグレード選びでは、自分の使い方に照らし合わせて「これだけは絶対欲しい」と思う装備を見極めるのがポイントです。

例えば、GグレードとLグレードの新車価格は55万円差ですが、Boseサウンドシステムや各先進安全装備などを含むセットオプション「EXパッケージ」は22万7700円なのでGグレードにオプションを追加した方が経済的になるかもしれません。

新型CX-5を買うなら中古車にも注目!

デビューしたばかりのCX-5ですが、新車だけでなく中古車も視野に入れると選択肢が広がるでしょう。

現状の中古車流通台数は10台未満ですが、ほとんどが登録済未使用車。Gグレードが中心ですが、EXパッケージ装着車やLグレードも見つけられます。中古車価格帯は総額で約350万~420万円と、新車価格とほぼ同等です。

ただ、物件によっては諸費用分程度の予算を抑えられる可能性もありますし、中古車なら納車までの期間が短くて済むかもしれません。希望する条件と合う物件が見つかったなら、候補にしてもよいでしょう。

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文/田端邦彦 写真/マツダ
※記事内の情報は2026年9月18日時点のものです。
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。

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