トヨタ カローラ

約60年という長い歴史を誇るトヨタ カローラ。現行12代目はスポーティなルックスと絶妙なサイズ感で幅広い層から支持されています。それだけに、新型カローラの発売を心待ちにしている人も少なくないでしょう。

そこで、今回は原稿執筆時点におけるカローラのモデルチェンジに関する公式情報を紹介。さらに、今カローラを手に入れたい場合の賢い選択肢も解説します。
 

サクッとまとめ

【世代交代】2026年9月時点でメーカーから13代目に関する情報は未公表
【ウワサ】ジャパンモビリティショー2025の「カローラコンセプト」が発端
【現状の選択肢】12代目も魅力的。中古車ならより好コスパ
 

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トヨタ カローラ
 

カローラのフルモデルチェンジ時期は未定

結論からいうと、カローラのモデルチェンジ時期は未発表です。自動車メディアやWEB上では「2026年~2027年頃」とする情報が見られますが、2026年9月時点でトヨタは次期型に関する正式なアナウンスはなし。2027年という時期は、あくまで臆測にすぎません。

ただ、12代目の登場から、すでに7年が経過。この間にプリウスやクラウン、アルファードといったトヨタの主力車種は世代交代しています。そろそろカローラにも次の動きがあるのではないか……そう考える人が増えるのも自然な流れと言えます。
 

12代目カローラ▲こちらが12代目カローラ。セダンはステーションワゴンのカローラツーリングとともに2019年9月にデビューした

次期型を思わせる「カローラコンセプト」がウワサの源流

では、なぜ今新型カローラへの期待が高まっているのでしょうか?

きっかけは、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開された「カローラコンセプト」でしょう。市販化や発売時期を予告するモデルではありませんが、車名にカローラを冠したコンセプトカーだけに、次世代像を示す存在として注目を集めました。
 

カローラ コンセプトモデル▲2027年の登場がウワサされるカローラを冠したコンセプトモデル。次期型の輪郭を示唆している可能性も否定できない

フロントマスクには、近年のトヨタ車を象徴する「ハンマーヘッド」を進化させたような独自のデザインを採用。そのエクステリアにおける、主な特徴は次のとおりです。
 

  • ●横一文字の細いランプと両端の縦型ランプを組み合わせたフロントマスク
  • ●フロントからリアまで滑らかにつながる、4ドアクーペのようなシルエット
  • ●大径ホイールと張り出したフェンダーによる、低く安定感のあるスタンス

さらに、2026年7月に放送されたトヨタを主題とするNHKの特番では、新型カローラの開発現場が紹介。開発車両のプロポーションがカローラコンセプトを連想させるとして、多くの関心を集めたのです。

もちろん、コンセプトカーの存在や特番の映像だけでは「新型が近い」と断言することはできません。ただ、トヨタが新型の開発を進めていることは確か。そう遠くない未来に発表されるであろう新型カローラを、楽しみに待ちましょう。
 

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現行型も魅力たっぷり。12代目カローラに再注目

新型が気になるところですが、現時点でカローラに乗りたいなら現行の12代目を選ぶのも決して悪い選択肢ではありません。

12代目カローラは、日常の場面で「車はこうあってほしい」と思うことを高い水準で備えた万能車です。ここでは、その主な魅力を4つ紹介します。
 

  • ①使い勝手に優れた絶妙なサイズ感
  • ②スポーティでちょうどいい内外装デザイン
  • ③TNGAプラットフォームによる良好な走行性能
  • ④充実した快適・先進安全装備

魅力①使い勝手に優れた絶妙なサイズ感

12代目カローラ最大の魅力は、使い勝手の良さ。それを支えているのが、コンパクトサイズとミドルサイズの中間に収まる絶妙な寸法です。
 

分類 長さ 幅 高さ
ボディサイズ 4495mm 1745mm 1435mm
室内寸法 1830mm 1510mm 1160mm

ボディは通常のミドルサイズセダンより小柄。車両感覚も比較的つかみやすく、通勤や送迎といった日常的なシーンで持て余すことはないでしょう。

そのうえで室内にも十分な余裕があります。乗客スペースは大人4人が快適に移動できる広さで、トランクも約429L(2WD)の容量を確保。買い出しや家族旅行などで「荷物が載りきらずに困る」ということは、まずないでしょう。
 

トヨタ カローラ▲トランクは9.5インチゴルフバッグを3つ収納可能。ただし、スペアタイヤ装着車やハイブリッド車の4WDでは380Lになるなど、容量は仕様によって異なる

魅力②スポーティでちょうどいい内外装デザイン

エクステリアデザインは、実用車らしい親しみやすさを残しながら、ほどよくスポーティ。とはいえ、速さを主張するスポーツカーほどではないため、仕事にも休日にもごく自然に溶け込んでくれます。
 

トヨタ カローラ▲低く見えるボンネットや切れ長のヘッドランプ、横方向に踏ん張ったフロントマスクが特徴。セダンらしい端正さに加え、若々しさも感じられる

インテリアは水平基調のインストルメントパネルを中心に、メーターとディスプレイが見やすい位置に配置。視線移動が少なくて済むため、運転しやすくなっています。

加飾を盛りすぎない、日本人的な奥ゆかしさも美点です。上位グレードでは上質なシート表皮などが採用されていますが、背伸びした感じは皆無。華美ではないが退屈でもない。このバランスこそ、多くの人に受け入れられる理由のひとつでしょう。
 

トヨタ カローラ▲運転席まわりはシンプル。空調など使用頻度の高い機能は物理スイッチも残すなど、日常操作にも配慮している。画像はカローラWxBのブラック内装色

魅力③TNGAプラットフォームによる良好な走行性能

12代目カローラの走行性能を一言で表すと「実用的」という言葉がピッタリでしょう。毎日の移動で運転しやすく、遠出でも疲れにくいのがもち味なのです。

重心を低くしやすい設計を採用し、前後のサスペンションを調整して走行安定性と乗り心地を両立。

ステアリングを操作すると、車体が素直に向きを変え、高速道路での直進時も落ち着いた挙動で安心して走ることができます。段差後の揺れも収まりが良く、同乗者に余計なストレスを与えません。
 

トヨタ カローラ▲TNGAの考え方に基づく「GA-Cプラットフォーム」を採用。骨格が優れているので、走行性能も良好だ。画像は特別仕様車の「G-X プラス」

魅力④充実した快適・先進安全装備

長いモデルライフの中で装備が磨かれてきたことも、12代目カローラの強みです。
 

12代目カローラの主な快適装備

  • ●コネクティッドナビに対応するディスプレイオーディオ
  • ●寒い時期に役立つシートヒーター/ステアリングヒーター
  • ●スマートフォンなどの充電用USB端子/おくだけ充電
  • ●家電なども使えるアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)
  • ●キーを出さずに施錠・解錠などができるスマートエントリー&スタートシステム
※コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオは2022年10月の改良で採用
※おくだけ充電も一部グレードにオプション採用。AC100V・1500Wアクセサリーコンセントは、2020年10月改良でハイブリッド車にオプション設定
 

特に2025年5月の改良後は、グレードやオプションによって差があった装備の標準化が進みました。当然、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」も拡充。改良以降は次の先進安全装備が全車に採用されています。
 

  • ●車両や歩行者、自転車などを検知するプリクラッシュセーフティ
  • ●車線中央の走行を支援するレーントレーシングアシスト
  • ●全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール
  • ●運転状況に応じて減速や操舵を支援するプロアクティブドライビングアシスト
  • ●駐車時の衝突被害軽減に役立つパーキングサポートブレーキ(※)
※「X」グレード(2025年5月以降)のパーキングサポートブレーキは「前後方静止物」のみ対応。後方接近車両への対応はオプション設定
 
トヨタ カローラ▲サイドミラーの隅に配置されたブラインドスポットモニター。2025年5月以降はGとWxBに標準装備し、Xにはオプション設定
ブンタ

ライター・ブンタ逆に言うと12代目カローラの装備内容は、年式によってそれなりに異なります。中古車を選ぶときは車名やグレードだけで判断せず、WEBサイトと実車の両方で装備の有無を確認しましょう。

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トヨタ カローラ(12代目)
 

12代目カローラは中古車がオススメ! 狙い目のグレードも紹介

12代目カローラを今買うなら、中古車は有力な選択肢です。2019年の発売から年数がたっているため、リーズナブルな物件も多く、予算に応じて自分に合った1台を選びやすくなっています。

中古車流通台数は約410台と多め。価格帯は総額で約110万~330万円ですが、走行距離3万km以下の物件が100万円台でも探せます。

中古車を選ぶ際は、2022年10月の改良でパワーユニットが刷新されたこと、さらに2025年5月の改良でハイブリッド化への一本化と安全・快適装備が充実されたことに留意しましょう。

とはいえ、モデルライフを通じて基本構造や内外装は大きく変わっていないため、初期の個体でも古さを感じにくいのもポイント。むしろコストを抑えるなら、初期型はイチオシです。以下ご参考までにニーズ別に狙い目のグレードを紹介します。
 

トヨタ カローラ▲2019年デビュー時(左奥)と2025年一部改良(右手前)のW×Bのエクステリア比較。ディテールこそ変更されているものの全体の印象は大きく変わっていない

①コスパを重視するなら装備充実の1.8LガソリンのS

トヨタ カローラ▲標準でLEDヘッドランプや16インチアルミホイールを装備。画像はハイブリッド車のSだが、ガソリン車とエクステリアの装備差はほとんどない

購入費を抑えながら普段使いに必要な装備を確保したいなら、2019年9月~2022年9月に設定されたガソリン車の「S」がオススメです。

パワートレインは1.8LガソリンエンジンとCVTの組み合わせで、ハイブリッド車より購入費用を抑えやすいのが利点。年間の走行距離が少ない人なら、燃料代の差より購入時の安さがアドバンテージになるでしょう。

Sは中間グレード的な位置づけであったため、価格と装備のバランスも良好。16インチアルミホイールやLEDヘッドランプ、当時のトヨタセーフティセンスなどを備えています。
 

トヨタ カローラ▲ディスプレイオーディオは7インチを標準装備し、9インチをオプション設定。なお、2022年9月以前のものはコネクティッドナビ未対応

中古車流通台数は約40台で、価格は総額で約110万~220万円。走行距離3万km以下の物件が140万円前後から探せます。

物件を選ぶ際は、ブラインドスポットモニターなどオプションの装着有無を確認しましょう。
 

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トヨタ カローラ(12代目) × S

②快適なドライブを楽しみたいなら低燃費の「ハイブリッド S」

トヨタ カローラ▲搭載するのは1.8Lハイブリッドシステム。3種類のモードを選べる「ドライブモードセレクター」や「ばね上制振制御」などの採用で、乗り心地もアップ

静かで滑らかな乗り心地と燃料代の節約を両立したいなら「ハイブリッド S」が本命です。

モーターが発進をサポートするため、信号の多い市街地でも穏やか。エンジンの稼働を減らし、走行距離が延びるほどガソリン車との燃費差が生きてきます。

Sは上位グレードほどタイヤが大きくないため、乗り心地に加えて維持費の面でも有利。4WD(E-Four)も設定されているので、降雪地域はもちろんウインタースポーツを楽しみたい方にもオススメできます。
 

トヨタ カローラ▲ハイブリッド SのWLTCモード燃費は2WDなら29km/L、4WDでも26.8km/Lとミドルサイズセダンとしては低燃費

中古車流通台数は約35台で、価格は総額で約125万~210万円。ガソリン車より走行距離が進んでいるものの、5万km以下の物件が160万円前後から見つけることが可能です。
 

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トヨタ カローラ(12代目) × ハイブリッド S系

③スポーティさにこだわるなら1.2Lガソリン車の「WxB」

トヨタ カローラ▲グリルまわりの加飾や17インチタイヤで精悍な印象に仕立てられているWxB(画像はハイブリッドのもの)

カローラの実用性はそのまま、運転する楽しさを積極的に求めるなら1.2Lガソリン車の「WxB(ダブルバイビー)」に注目しましょう。

1.2Lターボエンジンと組み合わせるのは、今どき珍しい6速MT! 変速時にエンジン回転を自動的に合わせてくれるiMT制御も採用し、運転しやすくなっています。速さを追い求める車ではありませんが、車を操る感覚を堪能できるのです。

WxBは最上級グレードであるため、装備も充実。Bi-Beam LEDヘッドランプや合成皮革+レザテックのスポーティシートなどを備えています。CVT車と内容は異なりますが、先進安全装備が搭載されているのも好印象です。
 

トヨタ カローラ▲後席が6:4分割可倒式でトランクスルー機能付きなのもメリット。後席を倒して荷室を拡大できるので、荷物をたっぷり積むこともできる

中古車流通台数は数台と希少。価格は総額で約170万~260万円と、状態が良い個体はプレミア価格となっています。ただ、現在MT車は選べませんし、新型でも設定されない可能性があります。

つまり、GRシリーズを除けば「最後のカローラのMT車」となるかもしれないのです。それだけでも、購入を検討する価値は十分にあるでしょう。クラッチのつながり方やタイヤの摩耗などを見極めつつ、条件の合う物件を見つけたら早めに動き出すのが得策です。

新型の発売を待つのも手ですが、直近での販売がない以上、手頃な予算で12代目の中古車を検討するのも賢い選択肢。万能に使える1台なので、日常の移動から長距離ドライブまで大活躍してくれるはずです。
 

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トヨタ カローラ(12代目) × 1.2 WxB

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トヨタ カローラ(12代目)
文/ブンタ 写真/トヨタ、篠原晃一
※記事内の情報は2026年9月21日時点のものです。
ブンタ

自動車ライター

ブンタ

四輪駆動車専門誌「オフロードエクスプレス」元編集長。車、バイク、ロードバイク、デジタルデバイス、サーフィン、旅行といったジャンルを追いかける放蕩系ライター。趣味はメキシコ、南アフリカ、エジプト、モロッコなどを旅しながら、大好きなSF小説を読み、書くこと。

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