ヴェルファイア ▲登場から3年が経過した3代目ヴェルファイアの中古車相場が大幅下落!

初回車検から3年経過。中古車平均総額が下落中

兄弟車であるトヨタ アルファードとともに、「キング・オブ・ミニバン」の一角として絶大な支持を獲得するヴェルファイア。現在販売されているのは2023年に登場した3代目です。

アグレッシブなデザインや上質感に加え、専用チューニングが施された足回りやボディ補強、専用のパワートレインを用意することで、後席の快適性だけでなく「運転する喜び」も追求しています。

そんな独自のこだわりが満載のヴェルファイア(3代目)ですが、アルファード同様に発売時からしばらくは入手困難な状況が続き、中古車市場でも新車以上のプレミアム価格で取引されていました。

しかし、登場から3年がたち納車が進んだことと、初回車検を迎え乗り替えたユーザーの個体が中古車市場に流れたことで中古車相場がついに下落傾向に。ヴェルファイア(3代目)の中古車を詳しく解説します!
 

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トヨタ ヴェルファイア(3代目)
 

モデル概要:より走りの個性に磨きをかけた

2023年にアルファード(4代目)とともにフルモデルチェンジし、3代目へと進化したヴェルファイア。

3代目ではヴェルファイアとしての個性をより明確化する方針がとられました。
 

ヴェルファイア ▲高級ミニバンとしての「王道」を突き詰めたアルファード(左)に対し、走りの個性を磨き差別化を図ったヴェルファイア(右)

押し出し感の強いフロントフェイス

ヴェルファイアのアイデンティティである上下2段のヘッドランプは、3眼LEDヘッドランプとのコンビネーションランプとすることで継承され、太めのルーバーを採用したアグレッシブなデザインのグリルと相まって迫力のあるフロントフェイスを形成しています。

この少々やりすぎ感すら漂う「迫力顔」は、ファンにとってはたまらないのではないでしょうか。

リアまわりは、テールランプ内の造形がアルファードと差別化されている他、バンパー下部に左右に広がるメッキパーツを備えワイド感を意識したデザインが採用されています。
 

ヴェルファイア ▲ヴェルファイアの名前は「物静かな」という意味の「Velvet」と、「情熱」を意味する「Fire」を組み合わせた造語。その名にふさわしい堂々と威厳のあるクールな迫力がある

内装は高級感とスポーティが同居

インテリアも、天井中央の「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」やファーストクラスのような豪華なシートはアルファード(4代目)と同様ながら、アルファードがブラックやベージュ系の色味でまとめられているのに対し、ヴェルファイアは「サンセットブラウン」を設定するなどパーソナルかつスポーティな雰囲気に仕立てられています。
 

ヴェルファイア ▲インテリアカラーには、ブラックだけでなく高級スポーツカーのような雰囲気の「サンセットブラウン」も設定される

ラージサイズミニバンながらハンドリングが楽しめる

「GA-Kプラットフォーム」が採用されているのはアルファードと共通ですが、専用チューニングの足回りに加え、ラジエターサポートとサイドメンバーをつなぐ「フロントパフォーマンスブレース」が装備されハンドリングが向上。

ヴェルファイア(3代目)ならびにアルファード(4代目)は、ハンドルを小径化しシートポジションも改善することでセダンのようなドライビングポジションを取れるようになりましたが、ヴェルファイア(3代目)はフロント部の剛性アップにより、さらにドライバーの意思に忠実な走りを実現しています。

「ミニバン=走りがつまらない」というのはもう過去の話。家族のためにミニバンが必要だけど走りも諦めたくない、そんな“こだわり派”にとってうれしい進化。「こんな小さなパーツで本当に利くの?」と思ってしまいますが、乗り比べてみるとそのシャキッとしたハンドリングは別物です。
 

ヴェルファイア ▲赤色囲み部分がヴェルファイア(3代目)に採用される「フロントパフォーマンスブレース」。たったこれだけのパーツがハンドリングに大きく寄与する

2.4Lターボエンジンもラインナップ

パワートレインは、アルファード(4代目)と共通の2.5Lエンジン+モーターのハイブリッド(HEV)だけでなく、2.4Lターボエンジン×8速ATも独自に設定されています。

279ps/430N・mと非常にパワフルなエンジンで、2.2t近い重量級ボディを軽々と加速させるほど。8速ATの小気味よいシフトフィールとエンジンサウンドが、ドライバーの気分を盛り上げてくれます。

さらに、2025年にはプラグインハイブリッド車(PHEV)も追加されました。大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、EV航続距離は73km(WLTCモード)。バッテリーによる低重心化と「周波数感応型ショックアブソーバー」の採用によって、HEV/ガソリン車と比べワンランク上の上質な乗り心地と操縦安定性を確保しています。
 

ヴェルファイア ▲2.4Lターボエンジンはアルファード(4代目)には設定されないヴェルファイア(3代目)独自のもの。従来のV6エンジンを上回るトルクを生かした力強い伸び感のある加速が魅力

主なグレードは3種類

現在販売中のグレードは、ミドルグレードの「Zプレミア」と最上級の「エグゼクティブ ラウンジ」の2種類。ZプレミアはHEVとガソリン車を選ぶことができ、エグゼクティブ ラウンジはHEVとPHEVから選ぶことができます。

駆動方式は、ガソリン車が2WDと4WD、HEVが2WDと電気式4WDの「E-Four」、PHEVがE-Fourのみとなっています。
 

ヴェルファイア ▲現在のボディカラーは「プラチナホワイトパールマイカ」と「プレシャスメタル(※2024年の改良で追加)」、「ニュートラルブラック(2026年の改良で「ブラック」と入れ替え)」の3色

先進安全装備を各グレード標準装備

安全装備もアルファード(4代目)と同様に、最上級ミニバンにふさわしい内容です。

最新のトヨタの予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」は、「プロアクティブドライビングアシスト」を追加した最新のものが搭載されており、HEVには高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」もグレード別で設定されています。大切な人を乗せるミニバンだからこそ、高い安全性能はうれしいですね。

では、実際の中古車相場と流通台数を詳しく見ていきましょう。
 

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トヨタ ヴェルファイア(3代目)
 

中古車状況:流通台数が約2倍に増え、ピーク時から60万円以上値下がり

まずは流通台数の推移から。

自販連が公表する2026年上半期の販売台数をみると、ヴェルファイア(3代目)は1万5922台(25位)となっています。674万9600円からという高額モデルにも関わらずこれだけ売れていること自体驚異的ですが、それでもアルファードに比べると流通台数は少なめ。

2025年9月の中古車延べ流通台数は923台でその後も減少を続けてきましたが、2026年からは増加へと転じ、2026年8月には1513台と倍近い台数まで増えてきました。
 

ヴェルファイア ▲2025年9月~2026年8月までの延べ流通台数推移

中古車平均総額も、引き続き700万円台と高値で推移。

しかしながら、流通台数の増加とともに価格は下落へと転じ、2026年8月には727万円とピーク時と比べ60万円以上も値下がりしています。
 

ヴェルファイア ▲2025年9月~2026年8月までの平均総額推移

現在の総額の価格帯は530万~1170万円です。今後も徐々に下がっていくと予想されますが、中古車は新車と比べ納車が早いのもメリットのひとつ。

古くても新車登録から3年程度のためコンディションの良い物件が多く、登場から現時点まで大きな改良は受けていないので、新車と同等以下の金額で確実に手に入れられる中古車を選ぶメリットは大いにあると言えるでしょう。

それでは、オススメのグレードを具体的にチェックしていきます。
 

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トヨタ ヴェルファイア(3代目)
 

中古車のオススメ①:最安値帯で探すなら人気の「Zプレミア」のハイブリッド

最安値帯で狙うなら、「Zプレミア」のハイブリッドモデルがオススメです。

エクステリアにおけるZプレミアと最上級グレードのエグゼクティブ ラウンジの違いは、主に加飾のカラー。Zプレミアは漆黒メッキや艶ありの黒塗装などを採用することで全体的にダークトーンで引き締まった印象なのに対し、エグゼクティブ ラウンジでは、ガンメタやメッキを用いるなど明るく華やかな印象です。
 

ヴェルファイア ▲ダーク調のZプレミア(右)に対し、シルバー加飾がはっきりとしているエグゼクティブラウンジ(左)

インテリアでは、Zプレミアが「エグゼクティブ パワーシート」に対し、エグゼクティブラウンジは「エグゼクティブ ラウンジシート」を採用しています。

両方とも名前が似ていますが、電動オットマンが「伸縮機能付き」になったり、アームレストの小物入れが増えたり、折りたたみ式のサイドテーブルが「回転格納式のバニティミラー付き」になったりなど、細部がより豪華になっています。

とはいっても、どちらも国産車離れした王様椅子であることには変わりありません。私のような庶民にとっては、ゴージャスなシートか、超ゴージャスなシートか、ぐらいの差です。

それにヴェルファイアは、送迎用ではなくパーソナルな使い方をするユーザーが多いモデル。Zプレミアでも十分満足できるのではないでしょうか。
 

ヴェルファイア ▲Zプレミアの「エグゼクティブ パワーシート」。天井に取り付けられた「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」といった装備も標準装備される

HEVの燃費は2WDで17.8km/L、E-Fourで17km/L(いずれもWLTCモード)と、この車格ではかなり良好。システム最高出力は250psで、街乗りから高速までどんなシーンでも過不足なく、静かでスムーズな走りが楽しめます。

流通台数は約720台と掲載台数も豊富で、ボリュームゾーンは総額600万~700万円。しかし、600万円以下のゾーンでも5万km以下・修復歴なしの個体が見つかりますし、年式が新しいため基本的に故障が少ないモデル。多少距離が延びていても大きな問題はなさそうです。
 

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トヨタ ヴェルファイア(3代目) × ハイブリッド 2.5 Zプレミア系
 

中古車のオススメ②:650万円ほどでパワフルな2.4Lターボ車が狙える

続いては、2.4Lターボモデル「Zプレミア」のガソリン車の中古車をチェックしてみましょう。

基本的な装備はハイブリッド車と同等ですが、ハイオクガソリン仕様で燃費は10.7km/L(FF車・WLTCモード)。ハイブリッド車に維持費ではかなわないですが、エンジンの回転に合わせて力強くパワーが盛り上がるフィーリングはターボ車ならではです。

ヴェルファイア ▲最高出力279ps、最大トルク430N・mを発揮する2.4Lターボエンジンを搭載し、ミッションは8速AT。FFと4WDから選ぶことができる

近年トヨタは多くのモデルで、ガソリン車を廃止しハイブリッド車へ一本化を進めているので、この魅力的なパワーユニットを味わえる期間はあとわずかかもしれません。

そう考えると、今のうちに手に入れておくのも悪くないのではないでしょうか。
 

ヴェルファイア ▲先代と比べ、セダンのような着座姿勢で運転するのに適したポジションを取れるようになったのもヴェルファイア(3代目)の特徴

中古車流通台数は約160台。ボリュームゾーンは総額700万~900万円と、新車を上回るプレミアム価格付近で取引されています。しかしながら、700万円未満でも、5万km以下の個体が揃っているので最安値付近から探して問題ないでしょう。

ちなみに、ガソリン車の価格がハイブリッド車より高い理由は、旺盛な海外需要。海外ではまだまだガソリン車の方が人気が高く高値で安定しているので、万が一手放すことになっても大きく価値が下がりしにくいのも、ガソリン車の隠れたメリットと言えそうです。
 

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トヨタ ヴェルファイア(3代目) × 2.4 Zプレミア系
 

中古車のオススメ③:総額750万円で狙うなら「エグゼクティブ ラウンジ」

1人のときはドライビングを楽しみつつ、家族や大切な人との移動も重視するこだわり派の人にオススメなのが「エグゼクティブ ラウンジ」。
 

ヴェルファイア ▲1人でのドライブから大切な人と一緒の遠出まで、真の贅沢を味わうことができる「エグゼクティブ ラウンジ」。HEVとPHEVから選ぶことができる

オススメ①で見たように、エグゼクティブ ラウンジはエクステリアでは加飾が全体的に明るい色に変更になるほか、インテリアではシートの違いに加え14インチリアシートエンターテイメントシステムが採用されるなど、より後席の快適性に重きが置かれています。

また、10スピーカーのZプレミアに対し、15スピーカーの「JBLプレミアムサウンドシステム」が採用されるなど細かな違いも見られます。
 

ヴェルファイア ▲「エグゼクティブ ラウンジ」では伸縮機能付きのパワーオットマンや回転格納式テーブルなどを備えた「エグゼクティブ ラウンジシート」となる

中古車流通台数は約90台と少なめ。ボリュームゾーンは700万~900万円となっており、750万円前後が狙い目です。新車時価格は884万9500円~906万9500円なので、3年で約100万円しか値が下がっていないのは驚異的。

さらに、掲載台数はごくわずかですがPHEVモデルも狙うことができます。こちらは900万円前後の価格でほとんどが走行距離1万km以下の個体となります。

日常の多くのシーンをEVで走行することができるPHEVは、モーター単独での走行時はエンジン音がしないため、さらなる極上の移動体験を味わうことができます。しかも、システム最高出力は306psとかなりパワフル。

一度PHEVの高い静粛性と動力性能を味わってしまうと、HEVには戻れなくなってしまうほど。真の最上級を求めるのであればPHEVも候補に入れて探してみてはいかがでしょうか。
 

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トヨタ ヴェルファイア(3代目) × エグゼクティブ ラウンジ系

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トヨタ ヴェルファイア(3代目)
文/ハシモトタカシ 写真/トヨタ
※記事内の情報は2026年9月25日時点のものです。
ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイクを3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。

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