ホンダ NSXがついに生産終了。初代同様に伝説となるか? 今の中古車状況をチェック
2022/12/29
▲日本初のスーパーカーともいわれた初代同様、2代目NSXも伝説になることができるのか?時を超えて蘇った国産スーパーカーもついに生産終了
1990年に登場した初代NSXは、「国産車初のスーパーカー」という評価も多かったモデル。 2005年に販売を終了してからは幾度となく復活のウワサが流れましたが、そのウワサが現実となったのは2016年のことでした(日本での発売は2017年2月から)。
初代と同じくミッドシップレイアウトを採用しながらも、ハイブリッドシステムを搭載し、フルタイム4WDへと生まれ変わった2代目NSX。
高い走行性能と燃費性能を持ち合わせたハイブリッドスーパースポーツカーへと変貌を遂げたわけですが、その価格も2300万円オーバーと価格もスーパーカー並みとなりました。
それもあってか待望の復活を遂げたNSXでしたが、登場から約5年後の2021年には生産終了のアナウンスがあり、そして今年10月についに販売を終了。再び絶版車となってしまいました。
そうなると気になるのが、2代目NSXの中古車状況でしょう。
ご存じのとおり、初代NSXは今では伝説的な1台となっており、中古車相場も激しく高騰中です。
2代目NSXも初代同様伝説となるかどうかは神のみぞ知る! といったところですが、今回は今現在の中古車状況をチェックしてみたいと思います。
▲海外のスーパーカーにも負けない存在感を放つデザインの2代目NSX
▲こちらは初代NSX。執筆時点での中古車平均価格は約1050万円! 新車時価格を大きく上回る個体も多数存在している中古車平均価格は新車超え! ただし高額オプションの装着率高し
2017年2月~2022年10月の約5年半にわたって販売された2代目NSXですが、実は日本国内では500台弱しか販売されなかったといいます。
それゆえ、中古車流通台数も執筆時点(2022年12月21日)では22台しか掲載されていません。ちなみに、17年前に販売を終えた初代NSXは73台の掲載があり、いかに2代目の中古車の希少性が高いかがわかります。
掲載されている物件のほぼすべてが初期型の2017~2018年式となっていますが、走行距離1万km以下の低走行車が多いのが特徴です。
これは推測になりますが、初代と同じく価格が高騰することを見越して注文を入れたバイヤー的なユーザーが多かったからかもしれません。
一方の平均価格は2452.3万円と、当時の新車価格を超えるものとなっていますが、実はNSXには高額なオプションが多数用意されているため、それらを装着した個体が多いのも理由のようです。
例えば、カーボンファイバーエクステリアスポーツパッケージでプラス110万円、カーボンセラミックローター+カラーキャリパーで120万円……などがあります。
NSXクラスの車両を新車購入するユーザーの多くはこういったオプションアイテムを選択する傾向が高いため、中古車の価格も必然的に高くなっていると言えるでしょう。
▲オプション価格120万円! のカーボンセラミックローター+カラーキャリパー。高額オプションだが、8割近くの掲載物件に装着されているなお、平均価格については昨年8月に生産終了のアナウンスがなされたタイミングでグッと上昇しており、2022年に入ってからは2400万~2600万円付近で推移。
今後、最終限定モデルの「タイプS」の中古車が流通すれば、平均価格がさらにアップする可能性はありますが、通常モデルにおいてはすでに高止まりしている感もあるので、しばらくはこの状況が続くのではないでしょうか。
ちなみに、2代目NSXはすべてのホンダディーラーでメンテナンスが受けられるワケではなく、「NSX PERFORMANCE DEALER」となっているディーラーでないと対応できないようになっていますので、近くに対象ディーラーがあるかどうかも事前にチェックしておくと安心でしょう。
▼検索条件
ホンダ NSX(2代目) /米国アキュラ NSX(2代目)×全国時代に即したハイブリッドスーパーカー
では、改めて2代目NSXはどんなモデルだったのか振り返ってみましょう。
2代目NSXは初代同様に全高の低いスーパーカースタイルをまとい、エンジンをミッドシップに搭載するという基本パッケージは共通していましたが、大きく変わったのがそのパワートレインです。
搭載されるエンジンは初代よりも排気量が拡大された3.5LのV型6気筒で、自然吸気エンジンからターボ付きへと変更され、そのエンジン出力は507psを誇ります。
それだけでも十分スーパーなスペックではありますが、ここにハイブリッドシステムをドッキング。エンジンアシストをするダイレクトドライブモーター1基と、前輪を左右独立で駆動するツインモーターユニット2基の3モーターの組み合わせで四輪を駆動する「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載し、システム最高出力は581psとなっていたのです。
▲強大なパワーを確実に路面に伝えるだけでなく、卓越したハンドリングも実現したAWDシステムを搭載このSPORT HYBRID SH-AWDは全輪左右のプラストルクとマイナストルクを自在に制御し、低速域から高速域までトルクベクタリングを可能とし、かつてないオンザレール感覚を実現したもので、初代を凌ぐ異次元のコーナーリング性能を持ち合わせるモデルとなっていました。
そのパワートレインに組み合わされるトランスミッションは、9速という多段のデュアルクラッチトランスミッションとなり、理想的なギアレシオとスムーズかつスピーディなギアチェンジでスーパースポーツの名に恥じないもの。初代にあった3ペダルMTは設定されませんでしたが、速さという点では間違いなく進化したものと言えるでしょう。
▲意外にも運転しやすい2代目NSXではあるが、内装にもう少し色気が欲しかったところか?なお、2代目NSXは日本はもとより諸外国でも販売するグローバルカーとなっていました。
生産はアメリカのオハイオ州に新設された専用工場で行われ、そこから各国に輸出する形がとられていたため、日本で販売された2代目NSXはホンダオブアメリカからの輸入車ということになっています。
▲スーパーカーでありながら、実用的なトランクを備えるのは初代から踏襲した部分そんなスーパースポーツの2代目NSXですが、前述のとおり2022年10月に販売を終了。その最終特別仕様車として世界限定350台「タイプS」を発表。日本へは30台が割り当てられました。
このタイプSは前後バンパーに専用デザインのものが与えられた他、エンジンやハイブリッドシステムにも手が加えられてシステム最高出力は610psへアップ。
アクティブダンパーシステムやパワーステアリングの制御が見直され、ワイドトレッド化もなされるなど性能強化が図られており、有終の美を飾るモデルにふさわしいポテンシャルをもった1台に仕上がっていたのでした。
▲よりアグレッシブなデザインのバンパーだけでなく、ポテンシャルもアップされた「タイプS」残念ながら商業面では成功したとは言い難い結果となってしまった2代目NSXではありますが、その実力は間違いなくホンモノ。
価格帯的に誰もが気軽に購入できるモデルではありませんが、もしかしたら初代同様に後世まで語り継がれる伝説のモデルになるかも!? 気になる方は、ぜひ一度中古車をチェックしてみてはいかがでしょうか?

▼検索条件
ホンダ NSX(2代目) /米国アキュラ NSX(2代目)×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
この記事で紹介している物件
ホンダ
NSX 3.5 4WD OPセラミックローター&レッドキャリパー カーボンエクステリアスポーツPKG カーボンエンジンカバー カーボンインテリアPKG カーボンルーフ
本体価格2470.0万円
支払総額2495万円
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