スバル レガシィアウトバックの中古車価格が1年で40万円以上ダウン! 生産終了が決定した人気クロスオーバーSUV、今オススメの選び方は?
カテゴリー: 特選車
タグ: スバル / SUV / クロスオーバーSUV / ステーションワゴン / 4WD / フルタイム4WD / レガシィアウトバック / 伊達軍曹
2024/10/21
▲乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUV「スバル レガシィアウトバック」。いぶし銀的な魅力と実力を誇る人気モデルですが、その中古車平均価格が今、比較的大きくダウンしています。2025年3月末の受注を最後に生産終了が決まった今、現行型アウトバックの狙い方を徹底研究してみることにしましょう!まだ格安ではないが、平均価格は300万円台に突入!
本格的な悪路走破性能と、フラッグシップとしての風格および上質感を兼ね備え、なおかつ十分なボディサイズがもたらす良好な居住性と積載性も魅力となるクロスオーバーモデル、現行型スバル レガシィアウトバック。2025年3月末の受注を最後に生産終了が決まり、伝統のフラッグシップモデルが完全終結を迎えようとしています。なお、受注期間内でも生産予定台数に達した時点で受注を終了する可能性があるとのこと。
そんな悲しいニュースの最中、現行型アウトバックの中古車平均価格が今、前年同月比で40万円以上ダウンしています。

2023年中は400万円台を推移していた現行型スバル レガシィアウトバックの中古車平均価格でしたが、2023年末からダウントレンドに転換。そして2024年3月にはいよいよ「300万円台」に入ってきたのです。
まだまだ格安とはいえませんが、比較的買いやすくなってきたことは間違いない現行型アウトバックを狙うとしたら、何年式のどんなグレードを、いくらぐらいの予算感でチェックしてみるのが得策なのでしょうか?
次章以降、モデル概要のふりかえりを含め、検討してみることにしましょう。
▲最上級グレード Limited EXで行なった雪国試乗の様子▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(現行型) × 全国モデル概要:スバルのフラッグシップとなるクロスオーバーSUV
スバル レガシィアウトバックは1995年に誕生した「レガシィグランドワゴン」以来連綿と作り続けられている、乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUV。スバルブランドの中ではフラッグシップモデルに位置づけられています。
レガシィグランドワゴンを含めると通算5代目となる現行型は2021年10月に登場。基本骨格はインナーフレーム構造を採用したスバルグローバルプラットフォームに刷新され、ボディサイズは先代より一回り大きい全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mmという堂々たるものに生まれ変わりました。
▲こちらが現行型スバル レガシィアウトバック。ボディサイズは全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mmと、スバル車としてはかなり大柄な部類に入る
▲荷室容量は5人乗車時で561L。フロア上部が522Lで、フロア下の予備スペースが39Lという内訳だ。最低地上高は従来型より13mm高い213mmで、アプローチアングル19.7°/ブレークオーバーアングル21.0°/デパーチャーアングル22.9°となっている
▲11.6インチの縦型モニターが印象的な運転席まわり。メーターパネルは12.3インチサイズのフル液晶タイプで、画面デザインはノーマル/地図/アイサイトの3モードから任意に選択可能。写真は「Limited EX」のメーカーオプションであるナッパレザーシート装着車日本仕様のパワーユニットは最高出力177ps/最大トルク300N・mの1.8L水平対向4気筒直噴ターボで、8速マニュアルモード付きCVTである「リニアトロニック」を介して四輪を駆動。先進安全装備は、ステレオカメラと前後4つのレーダーを組み合わせた新世代のアイサイトに加えて、3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX」も全車標準装備となっています。
基本となるグレードは、フラッグシップにふさわしいプレミアム感を持ち味とする「Limited EX」と、ダークメタリック塗装を施した18インチアルミホイールやラダータイプのルーフレール、ブラックのフロントグリルなどでタフなギア感を強調した「X-BREAK EX」の2種類です。
▲上質なたたずまいが魅力の上級グレード「Limited EX」
▲「Limited EX」のインテリア。写真はメーカーオプションのナッパレザーシート装着車
▲こちらは「タフな道具っぽさ」が魅力となる「X-BREAK EX」
▲「X-BREAK EX」のシート表皮は汚れに強い撥水性ポリウレタン。こちらも運転席には10way、助手席には8wayの電動調整機構が装備されている発売から1年が経過した2022年9月にちょっとした変更を行ったのち、2023年9月に一部改良を実施。
この改良では先進運転支援システム「アイサイト」の機能が強化され、既存のステレオカメラに加えて広角単眼カメラを搭載することで、交差点などでの衝突回避性能が向上。またシャークフィンアンテナにカメラを内蔵したスマートリアビューミラーも採用され、「Limited EX」の本革シート(オプション)にはシートベンチレーション(運転席・助手席)とクッション長調整機構(運転席)が追加されました。
▲一部改良を受けた2023年9月以降の世代。デザインは前期型とほぼ同様だが、ホイールのデザインはすべてのグレードで変更されている
▲「Limited EX」の本革シート(オプション)には、運転席と助手席にシートベンチレーションを採用
▲「Limited EX」の運転席には最大60mmのクッション長調整機構も採用されたまたさらにこのとき、新デザインのアルミホイールが採用された他、インフォテインメントシステムをApple CarPlayのワイヤレス接続に対応させたり、Apple CarPlay/Android Auto の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの表示画面がより使いやすくなるなど、細かな改良も施されています。
価格状況&考察:平均価格ダウンの理由は「初回車検が近づいたから」か?
現行型スバル レガシィアウトバックの中古車平均価格が2024年の春から夏にかけてやや急激にダウンした理由は、ズバリ「初回車検のタイミングが近いから」だと推察されます。
2021年10月に発売された現行型アウトバックが、仮に同年10月中に初度登録されたとしたら、初回車検を受けるタイミングは「2024年10月」ということになります。
しかし、実際は車検満了タイミングの数ヵ月前には「何らかの別の車への乗り替え」を具体的に検討しはじめるユーザーが多く、特に3年払いの残価設定ローンを利用しているユーザーであれば、2024年8月頃には「車両を返却するか、それとも残価分の再ローンを組むか?」という選択を迫られることになります。
そして残価分の再ローンを組むと金利が高めになってしまう場合がほとんどであるため、多くのユーザーは初回車検の2~3ヵ月ほど前に車両を返却して、残価設定ローンをいったん精算するという行動を取ります。
現行型アウトバックの場合もこういった一連の流れが2024年の夏にかけて発生し、それに伴って平均価格がやや大きくダウンしたと見て間違いないでしょう。つまり「経年劣化により(=ボロくなったから)安くなった」とか「何らかの弱点が露呈したため安くなった」という話では決してないため、平均価格ダウンに関して不安視する必要はない――という話です。
ということで次章以降、「具体的なオススメ」について考えてまいります。
中古車のオススメ1|なるべく安く狙いたいなら総額300万円台前半のX-BREAK EX
2024年10月中旬時点における現行型スバル レガシィアウトバックの中古車平均価格は378.7万円ですので、支払総額で考えると「390万~400万円ぐらい」が平均価格であると考えられます。
そして実際の中古車もそのぐらいの支払総額である場合が多いのですが、時おり総額300万~310万円ぐらいの物件が市場に出てくることもあります。そういった格安物件のグレードは上級の「Limited EX」ではなく、タフなギア感を強調した「X-BREAK EX」である場合がほとんどです
▲希に総額300万円前後の物件が出ることもある「X-BREAK EX」X-BREAK EXであっても、快適装備の類について不満を覚えることはほとんどないはず。そのためもしも総額30万円前後の物件を見つけた場合は、下記のポイントを確認したうえで、買う/買わないの答えを自分なりに出してください。
●内外装のコンディションは、自分が求めているイメージに合致しているか?
●異臭や、前オーナーから手荒く扱われた痕跡などはないか?
●インフォテインメントシステムやエアコン、パワーウインドウなどの電装品は問題なく作動するか?
●水平対向エンジンからのオイル漏れは発生していないか?
●(可能であれば試乗したうえで)足回りやステアリング機構などに違和感はないか?
上記のような問題点が見当たらない場合であれば、お手頃ゾーンのX-BREAK EXであっても問題ない可能性は高いといえるでしょう。
▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(現行型) × X-BREAK EX × 総額300万円台前半 × 全国中古車のオススメ2|「ちょうどいい」のは総額300万円台後半のLimited EXまたはX-BREAK EX
前述したとおり総額300万円前後の現行型レガシィアウトバックも希に出現しますが、一般的には「総額350万~390万円ぐらい」というのが、現行型アウトバックの“相場”です。
そういった一般的な予算で現行型アウトバックを購入する場合、検討可能なグレードに特に縛りはありません。つまり上級グレードである「Limited EX」も、タフなイメージの「X-BREAK EX」も、おおむね同じぐらいの中古車価格で流通しているということです
▲比較的シックなイメージの上級グレード「Limited EX」
▲「タフなギア」といったイメージを重視している「X-BREAK EX」もちろんモノにもよりますが、このあたりの価格の現行型レガシィアウトバックはまずまずコンディション良好である場合が多く、なおかつ走行距離もせいぜい3万km前後でしかない場合がほとんど。そのため、選ぶ際に神経質になりすぎる必要はありません。「内外装に手荒く扱われた痕跡はないか?」「異臭や、何かしらの違和感はないか?」「試乗時に異音などが発生していないか?」ぐらいをしっかりチェックすれば、おおむね十分でしょう。
そのうえで「自分にはLimited EXとX-BREAK EXのどちらが向いているのか?」を考え、「自分にはこちらが向いている!」と思えた方を、ボディカラーの好みなども考慮したうえでお買いになればOKです。
「Limited EX」と「X-BREAK EX」それぞれの主な特徴は下記のとおりです。
【シート】
Limited EXは、メーカーオプションの本革シートを装着している中古車も多数。X-BREAK EXのシート表皮は、水分が染み込みにくいポリウレタン撥水素材。
▲こちらは撥水ポリウレタン素材を採用している「X-BREAK」のシート【ハンズフリーオープンパワーリアゲート】
Limited EXは標準、X-BREAK EXはメーカーオプション。
【ルーフレール】
Limited EXは、サーフボードやカヤックなどを搭載しやすいクロスバータイプ。荷物を積まないときは、収納することで風切り音の低減が可能。X-BREAK EXは、最大積載荷重が大きめなラダータイプ。グリーンカラーのアクセントも特徴。
▲「Limited EX」のルーフレールには、左右のルーフレール間をつなぐ横方向のバーがビルトインされている。バーを使用しないときは、ルーフレールの下に格納しておくことが可能
▲「X-BREAK」が採用するラダータイプのルーフレールは最大積載荷重が高く、様々な荷物を載せることが可能。グリーンのアクセントを配した部分の裏側はロープフックをかけられる構造になっている【内外装各部のいろいろなデザイン】
高級感&上質感重視なのがLimited EXで、「ギア感」重視なのがX-BREAK EX。
当然すぎる話ですが「アウトバックをラグジュリアリーにも使いたい」と考える人にはLimited EXが向いていますし、「ギアっぽいカッコ良さと使い勝手を追求したい」と考える人にはX-BREAK EXが向いています。両者ともにメーカーオプションとなっている「ハーマンカードン サウンドシステム」の有無なども確認しながら、ご自身の好みに合う1台を探すようにしてください。
▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(現行型) × X-BREAK EX × 総額300万円台後半 × 全国▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(現行型) × Limited EX × 総額300万円台後半 × 全国中古車のオススメ3|流通量は少ないが、2023年9月以降の改良型も狙い目
総額350万~390万円付近でも何ら問題のない1台が探せる現行型スバル レガシィアウトバックですが、2023年9月以降の改良型を狙いたいとなると、もう少々予算をプラスする必要があります。
▲アルミホイール以外にデザイン上の変化はないが、こちらが2023年9月以降の改良型前述しましたが、現行型アウトバックは2023年9月の一部改良ではアイサイトに広角単眼カメラが追加され、スマートリアビューミラーを標準装備したうえで、Limited EXの本革シートはシートベンチレーションとクッション長調整機構が備わりました。またこのタイミングでApple CarPlayのワイヤレス接続も可能になりましたので、なんだかんだでかなり魅力的なのが2023年9月以降の世代なのです。
ただし残念ながらその中古車は今のところまだ希少で、2024年10月中旬現在、Limited EXが2台とX-BREAK EXが1台、そして一部改良時に発売された特別仕様車「Limited EX“Active×Black”」1台が流通しているのみです。
とはいえ「まったく探せない」という状況ではありませんので、もしも一部改良後の世代にこだわりたいのであれば、下記の予算イメージで探してみるのも悪くありません。
●Limited EX|総額500万円前後
●X-BREAK EX|総額440万円前後
●Limited EX“Active×Black”|総額470万円前後
これらの中古車は、「安さ」という魅力はさほどのレベルではありませんが、新車と違って「ほぼ即納である」という魅力はあります。もしもそこを重要視するのであれば、2023年7月以降の超低走行物件も軽くチェックしてみることをオススメします。
▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(現行型) × 2023年9月以降 × 全国▼検索条件
スバル レガシィアウトバック(現行型) × 全国※記事内の情報は2024年10月17日時点のものです。

自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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