新型アウトランダーが発売されたけど、前期型の中古車は今いくらで買える? 三菱PHEVの最新価格やお得な選び方を紹介
2024/10/22
▲現行型アウトランダー(前期型)。電気だけ、ガソリンエンジンだけでも走れ、さらに両方を使っても走れるアウトランダーが大幅改良で性能アップ! それに伴い価格も値上がり
今さらエンジンで走る大きめのSUVに乗るのは気が引けるし、かといってBEV(電気自動車)は充電環境が不安……。そんな空気感から「電気でもガソリン(またはディーゼル)でも走る二刀流」プラグインハイブリッド(以下、PHEV)が世界的にも注目されている。
何しろ、BEVの販売台数でテスラに肉薄しているBYDでさえ、2024年上半期(1~6月)の販売台数の内訳を見れば、BEV以上にPHEVを売っている。
そんな、世界的に注目の集まるPHEVのひとつが、三菱 アウトランダーだ。2013年に2代目アウトランダーにPHEVシステムが搭載され(車名はアウトランダーPHEVと区別された)、2021年12月に登場した3代目(現行型)からPHEVのみとなった。
▲エンジンで発電もする現行型アウトランダー(前期型)は、専用機器を備えれば、ガソリン満タンの状態で最大約12日分の電力を供給できるそして登場から約3年が経った2024年10月に大幅改良が施されたのだが、同時に価格も上がった。最廉価グレードのM(5人乗り)で比べると、デビュー時より約27万円上がったことになる。
もちろんメーカー自ら「大幅改良」とうたうだけあり、特にパワートレイン系は大きく進化している。値上げも納得の内容だ。
この最新型は当然魅力的だが、大幅改良以前の「前期型」もまだまだ魅力的な1台であるのは間違いない。
そこで今回は、現行型アウトランダーの前期型の中古車状況をチェックするとともに、今オススメの選び方を紹介しよう。
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三菱 アウトランダー(3代目)×2021年12月~2024年9月生産モデル×全国【マイナーチェンジの内容】新バッテリー搭載で航続可能距離が最大100kmに
前期型の中古車を検討するためにも、まずは最近出たばかりの後期型で何が変わったのかを確認しておこう。
今回の大幅改良での変更点は主に下記の5点だ。
(1)新バッテリー搭載で、モーターのみの航続可能距離が100km超に伸長
(2)サスペンションの最適化や、新タイヤの採用
(3)内外装デザインの一新
(4)カーナビ機能など利便性や快適性の向上
(5)ヤマハと共同開発のオーディオシステムを採用
(1)が今回のマイナーチェンジの目玉だ。モーターのみの航続可能距離を前期型と比べると、最廉価グレードの「M」が87kmから、他グレードが83kmからいずれも102kmに延伸された(数値はWLTCモード)。つまり約20km延びたことになる。
同様に燃費(WLTCモード)も向上。「M」が16.6km/Lから17.6km/Lに、他のグレードが16.2km/Lから17.2km/Lへと向上している。その他、充電時間もちょっぴり改善されている。
(2)~(4)は、ある程度のマイナーチェンジではお決まりの内容といってよいだろう。ただ、(3)のデザイン変更については、よっぽど車に詳しい人でもない限り、「間違い探しクイズですか?」と言いたくなるほど、よく見比べないとわからない。
▲前期型のフロントデザイン。上部の細い目はデイタイムランプとターンランプ、その下の左右の楕円形に見える部分にヘッドライトがある
▲後期型。フロントアッパーグリル(三菱マークの周辺)がスムースな形状になっている。また、ボディ下のスキッドプレート形状が変更されている
▲後期型のインテリア。セミアニリンレザーシート(最上級グレード「P」に標準装備)のデザインが変わり、シートやインパネなどに新色のブリックブラウンが採用された一方、(5)のヤマハ製オーディオシステムは、後期型には全車に標準装備されている。前期型ではBOSEのオーディオシステムが用意されていたが、こちらは上級グレードの「P」と「ブラックエディション」のみ標準装備で、他グレードはオプション扱いだ。どうしても音環境にこだわりたいなら、後期型か前期型の上級グレードを狙うほかない。
以上がマイナーチェンジの内容だ。ここから言えるのは「世界的に人気が沸騰しているPHEVの最先端技術を堪能するなら、性能&快適性ともに魅力が増した後期型。しかし前期型アウトランダーも、まだまだ日本を代表する、トップクラスのPHEVだ」ということ。
では現行型アウトランダーの前期型はどんなモデルなのか、次章にて振り返ってみよう。
【モデル概要】三菱の技術の粋を集めた悪路走破性の高い電動車
▲アウトランダーのライバル車にはトヨタ RAV4 PHVやレクサス NX450h+といった、ほぼ同サイズのPHEV車が挙げられるそもそも現行型の祖であるアウトランダーPHEVは「三菱の技術の粋を集めたモデル」だ。世界初の量産型BEVであるi-MiEVと、ダカールラリーを席巻したパジェロ、WRC(世界ラリー選手権)で勝つために作られたランサーエボリューションという、同社を代表する3車種で長年培われてきた技術が、アウトランダーPHEVを生んだ。
その技術の“結晶”がさらに磨かれて、いっそう輝きを増した。それが2021年12月に登場した現行型アウトランダーというわけだ。
i-MiEVの電動技術を進化させたPHEVシステムは、2.4Lエンジンに2つのモーターが組み合わされる。すでに述べたように現行型ではモーターのみで「M」なら87km、他グレードで82km走行が可能。
▲三菱が誇る名車の技術が結集したアウトランダー。例えば、ランサーエボリューションの左右輪を制御する技術「アクティブヨーコントロール(AYC)」は、「スーパーオールホイールコントロール(S-AWC)」へと昇華しているまた、ランサーエボリューションで培われた四輪制御技術は、すでにアウトランダーPHEV時代に、エンジンより緻密なコントロールがしやすいモーターを前後に2つ搭載したことで格段に進化していた。加えて現行型では、後輪の制御機能を高めたことで、四輪のコントロール性が一層向上している。
もちろん、SUVとしての走行性能にはパジェロのノウハウも生かされているのだが、現行型ではさらに路面状況に応じて7つのドライブモードから選べる機能を装備するようになった。砂利道などの未舗装路では「グラベル」を、泥濘地や深雪なら「マッド」をという具合に、任意のモードを選んで走ることができる。
一方で、目的地まで肩肘張らずにリラックスして走ることができるのは、生みの親である3車種にはない最新技術だ。先進運転支援機能「マイパイロット」が全車に標準装備されているので、例えば高速道路で先行車に自動追従して、ステアリング操作もアシストしてくれるし、渋滞時でも停車後約30秒以内なら自動で発進する。
▲車体の傾き具合などを把握しやすいよう、水平基調のインパネデザインになっている。メーターはフル液晶ディスプレイ。写真はグレード「P」
▲前期型ではグレード「P」と「ブラックエディション」は7人乗りのみ、「G(写真)」は5人乗りと7人乗り、「M」は5人乗りのみとなる
▲ドライブモードのセレクター。ノーマル/エコ/ターマック(舗装路)/グラベル(未舗装路)/パワー/スノー/マッド(泥濘地)の7つのモードから任意に選べる
▲ラゲージ容量は、3列目使用時は258~284L、3列目収納時は634~646L、2・3列目収納時は1373~1390L。5人乗り時ならゴルフバッグ4個、7人乗り時でも1個積める
▲電気ケトルやドライヤーも使えるコンセントが、センターコンソールのボックスの後席側と、ラゲージルームの壁面に用意されているその他、バッテリーを含めたPHEVシステムの小型化などにより、3列シート・7人乗り仕様も用意されたのが現行型の特徴のひとつ。
デビュー後の改良としては、2022年10月に定額で車内Wi-Fiのインターネット接続が可能になったことと、専用のスマートフォンアプリでドアの施解錠ができるようになったくらい。その他は今回のマイナーチェンジまで特に変更はない。
以上が現行型アウトランダーの前期型の特徴だ。
このように、後期型より電気のみで走る距離が20km程度少ないが、それでも80km以上は走る。だから自宅に普通充電器を備えれば、毎日の通勤通学&お買い物程度ならガソリンスタンへ行く機会はほとんどないだろう。契約内容次第だが、電気料金は同等のガソリン車と比べたらたいてい安く抑えられる。このご時世、なんて素敵な! という理由もPHEVに今注目が集まる一因だ。
加えて、もしパジェロ&ランエボが今も作り続けられていたら、こんなにすごい走りが味わえたのか! と思えるような走行性能も備えている。“技術の結晶”とは、それだけの輝きを放つものなのだ。
このように前期型でも「毎日の通勤通学、お買い物で使ってもランニングコストを抑えることができ、休日は遠くまで遊びに出かけても安心&楽ちんで、雪道や未舗装路もガンガン進める」。こんなライフスタイルを送りたいのであれば、前期型は有力な選択肢のひとつになるはずだ。
では、現時点でどんな前期型アウトランダーが中古車として流通しているのかを踏まえ、今狙うならどんなものがオススメか、下記で見てみよう。
【オススメの中古車】最上級グレード「P」が予算に応じて、比べて選びやすい
原稿執筆時点の中古車掲載台数は約210台。平均価格は約490万円で、価格帯は約348万~626万円だ。デビュー時の車両本体価格が約463万~631万円だから、正直あまり値落ちしていない、つまり人気の中古車となっている。
では、どのグレードが多いかといえば、最上級グレードの「P」に一極集中している。他は最廉価グレードの「M」や、特別仕様車出身で途中からカタログモデルになった「ブラックエディション」がちょろっとある程度。
三菱のフラッグシップであるアウトランダーを買うなら、やはり「一番いいヤツ」と考える人がそれだけ多いということだろう。
そこで、中古車でもやはり「一番いいヤツ」の「P」を狙いたい。なお、後期型の「P」は5人乗りも選べるようになったが、前期型は7人乗りのみとなる点は注意が必要だ。
▲グレード「P」の運転席&助手席には、腰部を刺激してくれるリフレッシュ機能も備わるフラッグシップの最上級グレードだけに、装備はかなり充実。前期型とはいえヘッドアップディスプレイや3ゾーンフルエアコン、上質なセミアニリンレザーシート、前席&後席シートヒーター、BOSEサウンドシステムが唯一標準で備わるグレードだ。購入後の満足度も高いだろう。
▲ヘッドアップディスプレイは10.8インチの大画面。表示コンテンツのカスタマイズも可能だデビュー時の車両本体価格は532万700円。ちなみに、後期型の7人乗りは640万5300円、さらに装備が盛り込まれた最上級の「Pエクスクルーシブパッケージ(7人乗り)」は668万5800円だ。
それが前期型の「P」なら、走行距離5万km前後であれば約400万円から狙える。とはいえ、前期型の平均走行距離が約1.5万kmなので、5万km前後の中古車はそう多くはない。
予算が許すなら、比べて選びやすい3万km未満で探した方がいいだろう。走行距離3万km未満で約460万円から、走行距離1万km未満で約480万円からメーカー系販売店でも見つけることができる。
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三菱 アウトランダー(3代目)×2021年12月~2024年9月生産モデル×「P」×全国▼検索条件
三菱 アウトランダー(3代目)×2021年12月~2024年9月生産モデル×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。先日、中古車のホンダeも加わった。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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三菱
アウトランダー PHEV 2.4 G 4WD 純正9型ディスプレイ 全周囲カメラ ルーフレール 100V電源 衝突軽減 HUD BSM レーダークルーズコントロール 電動リアゲート ハーフレザーシート シートヒーター 電動リアゲート ETC2.0 スマートキー
本体価格329.0万円
支払総額341.5万円
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