メルセデス・ベンツ EQAの中古車価格が半年で120万円以上ダウンして400万円台に! 人気の輸入SUV、今オススメの買い方・選び方は?
2024/10/26
▲コンパクトSUVタイプのEV「メルセデス・ベンツ EQA」は、取り回しの良さとメルセデスならではの高い質感で人気を博している1台。しかしここのところ、その中古車平均価格はやや大きくダウンしています。比較的買いやすい価格水準になってきた人気EVの選び方を集中研究してみましょう!平均価格はこの半年間で120万円以上ダウン
メルセデス・ベンツ EQAは、取り回し性能の良いコンパクトなボディサイズを特徴とするSUVタイプのEV。エンジン車から乗り替えても違和感のないスムーズさと、既存のEVを上回る高い静粛性、そして「メルセデスである」というブランド性と、「その割には相対的にお手頃価格である」ということで人気を博している1台です。
そんなメルセデス・ベンツ EQAの中古車平均価格が、この半年間でなんと122万円ダウンしています。

2023年中は500万円以上、あるいは600万円以上で推移していたEQAの中古車平均価格でしたが、2024年春頃から微妙なダウントレンドに転じ、同年8月には一気に「400万円台」に突入したのです。
もちろんまだまだ格安ではありませんが、比較的お手頃になったメルセデス・ベンツ EQAの中古車を狙うなら、果たして何年式のどんなグレードを選ぶべきなのか? 次章以降、モデル概要のふりかえりを含め、検討してみることにしましょう。
▲EQA 250 AMGラインパッケージ試乗時の様子▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQA(現行型) × 全国モデル概要:「GLA」と基本骨格を共用するコンパクトSUVタイプのEV
メルセデス・ベンツ EQAは、2021年4月に発売となったコンパクトSUVタイプのEV。ボディサイズは全長4465mm×全幅1835mm×全高1625mmという、輸入SUVとしては比較的コンパクトなもので、プラットフォームや上屋構造などはエンジン車である「メルセデス・ベンツ GLA」と共用です。
▲こちらがメルセデス・ベンツ EQA。サイズ感はスバル クロストレックとおおむね同程度
▲リアを横断するLEDのコンビネーションランプが印象的。床下に駆動用バッテリーなどを搭載している関係で、荷室容量はGLAの425~435Lに対して340Lと、やや小さくなっている
▲インパネまわりのデザインは、エンジン車であるGLAと基本的な部分はおおむね共通となる駆動方式はいわゆるFFで、フロントの車軸に搭載される最高出力190ps/最大トルク370N・mのモーターで前輪を駆動。前後軸間のフロア下に搭載されるリチウムイオンバッテリーは容量は66.5kWhで、デビュー当初はWLTCモードで422kmの一充電走行可能距離を実現。デビューから約1年後には、ランニングチェンジにより一充電走行可能距離は555kmまで延びています。標準仕様のホイール径は18インチですが、AMGラインパッケージは20インチのマルチスポークアルミホイールを装備します。
当初のグレードは「EQA 250」のみで、車両価格は640万円。そして発売から3年が経過した2024年4月にはマイナーチェンジが実施されました
▲一充電走行距離が591km(WLTCモード)に延び、フロントグリルのデザインも変更された2024年4月以降の後期型
▲リアコンビランプのデザインも微妙に変更されている。そしてグレード名も「EQA 250プラス」に変更このマイナーチェンジで駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は66.5kWh から70.5kWhの高電圧タイプに変更され、WLTCモードの一充電走行距離は591kmへと拡大。そして前輪を駆動するモーターの最大トルクも15N・mアップの385N・mに変更。またモーターの搭載方法を工夫することで、マイナーチェンジ後の世代は振動や騒音が車内に伝わりにくい配慮もされています。またこのパワートレインの強化に伴い、グレード名はそれまでの「EQA 250」から「EQA 250プラス」に変更されました。
エクステリアではフロントグリルとリアコンビランプが新デザインとなり、ボディカラーには「ハイテックシルバー」「スペクトラルブルー」「パタゴニアレッド」の3色を新規設定。インテリアも新世代のステアリングホイールに変更され、夜間走行時に無数のスリーポインテッドスターが助手席前方のインテリアトリムに浮かび上がる「スターパターンインテリアトリム(バックライト付き)」も採用されています。
▲写真ではいまひとつ伝わりにくいが、助手席前方のダッシュパネルに浮かび上がっている光の粒は、ひとつひとつが「スリーポインテッドスター」の形になっている価格状況&考察:平均価格ダウンは初回車検とライバル登場の影響か?
中古車の平均価格がやや大きくダウンするとき、その背景には「壊れやすい箇所が見つかった」「ボロくなった」などのネガティブな要因があることも多いものです。
しかし、2024年春頃から始まったメルセデス・ベンツ EQAの平均価格下落は、単純に「初回車検のタイミングを迎えたから」というのと、「ちょうどその頃、やや強力なライバルも出現したから」という程度の理由から発生したものだと推測されます。
▲平均価格がダウントレンドに転じた理由は、特にネガティブなものではない模様。写真はEQAの駆動系を中心とする透視図2021年4月に発売されたEQAの初期モデルが初回車検を迎えたのが、ちょうど2024年の春から夏頃にかけてです。車というのはEVであっても3年程度で過剰にボロくなったり、大幅に陳腐化することはそうそうないもので、整備を怠らなければ10年でも20年でも乗り続けることができます。
しかし、近年の新車の輸入車を購入するユーザーは3年または5年程度で別の車種に乗り替えてしまうケースも多いものです。またちょうどその頃、つまり2024年4月に、メルセデス・ベンツ EQAにとってはやや強力なライバルであるといえる「ボルボ EX30」というEVのコンパクトSUVも上陸しました。
それもあってEQAの初期モデルを手放す人がやや増加し、それに伴って平均価格も下落したというのが、おそらくは今回の真相でしょう。つまり何らかのネガティブな要因ゆえに平均価格がダウンしたわけではない、ということです。
では次章以降、特に大きな不安も問題もないことは明らかなメルセデス・ベンツ EQAの具体的なオススメ年式などについて、じっくり検討してみることにしましょう。
中古車のオススメ①:「価格重視」でいくなら総額400万円前後の物件
2024年10月下旬現在、メルセデス・ベンツ EQAの中古車平均価格は459.3万円で、モデル全体としての価格帯は総額380万~800万円ぐらいというイメージです。その中から「価格の安さ重視」で選ぶとしたら、総額380万~440万円付近に位置する物件がターゲットとなるでしょう。
▲「総額400万円前後」あたりの価格帯でも、良質な物件の選択肢はそこそこ豊富。写真は先行導入モデルとして販売された特別仕様車「EQA 250エディション1」総額380万~440万円のゾーンに入っている物件の数は、前述日現在で22台。その22台の平均価格は、筆者の独自計算によれば「約417万円」です。
このあたりの価格であっても、その走行距離はほとんどが数千kmからせいぜい2万km台であり、年式的にも(デビューが2021年4月なので当たり前ですが)最大で3年落ちです。ということはよほど手荒く扱われた個体でない限り、端的に言ってしまえば「どれを選んでもそう大きな問題はないはず」と言うことができます。
もちろんマイナーチェンジ後の「EQA 250プラス」をこの価格帯で狙うことはできませんが、スポーティなイメージの「AMGラインパッケージ」を見つけることも不可能ではありません。
特に大きな弱点がある車ではありませんし、さすがにメルセデスの車ですから装備内容も、最もベーシックな仕様であっても普通に充実しています。また、EVのバッテリーは、3年やそこらで急激に劣化するものでもありません。
そのため「価格の安さ重視」で選ぶ場合は、まずは総額380万~440万円付近にターゲットを置き、その中から、内外装の状態や装備内容などがなるべくいいモノ(自分のイメージに合っている、または許せる物件)を探し出し、なおかつ「ランニングチェンジによって一充電走行距離が555kmに延びた世代」にこだわるようにすれば、特に問題なくナイスな1台が見つかるはずです。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQA(現行型) × 総額380万~440万円 × 全国中古車のオススメ②:「AMGラインパッケージ」は総額450万円前後が目安
前述した価格帯でも「AMGラインパッケージ」を見つけることはできますが、やはり数が多いのはもうひと声上の価格帯、具体的には総額440万~490万円付近が、AMGラインパッケージの中心的価格帯ではあります。
ちなみに話の順番は前後しますが、メルセデス・ベンツ EQAのAMGラインパッケージとは、素のEQA 250に以下のパッケージオプションが装着されているものです。
・内装:レザーDINAMICA(レザーDINAMICA=スエード調人工皮革)
・AMGスタイリングパッケージ(要は純正エアロ)
・ダイレクトステアリング(舵角に応じてステアリングのギア比を変える機構)
・スポーツサスペンション(アジャスタブルダンピングシステム付き)
・20インチAMGマルチスポークアルミホイール
・スポーツシート
▲こちらは日本仕様のAMGラインパッケージに相当する本国仕様
▲標準仕様のシートはファブリック表皮の「コンフォートシート」だが、AMGラインパッケージには人工皮革の「スポーツシート」が装着されているスポーツサスペンションと20インチホイールは「やや硬い乗り味になる」という微妙な側面も備えていますが、まぁ「AMGラインパッケージの方がカッコよく見える」というのはおおむね事実でしょう。
そんなメルセデス・ベンツ EQAのAMGラインパッケージは、さらに高額な物件ももちろんありますが、総額410万~490万円付近で普通に十分流通しています。そしてこちらも多くの物件がせいぜい走行1万km台程度であり、当然ながら3年落ち以内ですので、購入時はさほど神経質になる必要はありません。
前オーナーから妙に手荒く扱われた痕跡があったり、変なにおいが染み付いていたり、ステアリング機構や足回り、あるいはモーターなどから異音が発生していない限り、おおむねどれを選んでも大きな問題はないでしょう。ボディカラーやオプション装備の好みと、ご自身の予算感をすり合わせながら、なるべく「悪くない」と思える1台を見つけ出せれば、基本的にはそれでOKです。
ちなみに総額450万円以上のゾーンで見つかる場合が多い「MANUFAKTUR マウンテングレーマグノ(マット)」というボディカラーは、新車時は28万1000円プラスの高額な有償色でした。その意味でマウンテングレーマグノのEQA中古車は、ちょっとお買い得感が感じられる選択かもしれません。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQA(現行型) × AMGラインパッケージ × 総額400万~500万円 × 全国中古車のオススメ③:新車狙いの人は「後期型の中古車」も一考の価値あり
マイナーチェンジ前のEQAでも十分であると個人的には思いますが、一充電航続距離がWLTCモードで591kmまで延びた後期型(2024年4月~)にこだわりたい人もいるかもしれません。
▲こちらが2024年4月にマイナーチェンジを受けた後期型EQA残念ながら2024年10月下旬現在、後期型である「メルセデス・ベンツ EQA 250プラス」系のモデルは5台ほどしか流通しておらず、その価格も総額720万円付近が中心と、なかなか高額です。
とはいえEQA 250プラスを新車で買うとなると総額は800万円を軽く超えますので、総額720万円ほどで走行0.3万km程度の後期型AMGラインパッケージが入手できるのは、けっこうリーズナブルだということもできます。そしてこのあたりの物件はほぼすべてが正規ディーラーの認定中古車ですので、選ぶ際にややこしい不安を覚えることもまずありません。
そういった意味で、もしもあなたが「EQAの新車を考えている人」であるならば、後期型の中古車に着目してみる価値は大いにあるといえるでしょう。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQA(現行型) × 2024年4月~ × 全国▼検索条件
メルセデス・ベンツ EQA(現行型) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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