こんな素敵なフレンチSUVが100万円台で狙える? プジョーの3008がお得なので買っても平気なのか真剣に考えてみた
2026/04/20
▲輸入SUV「2代目プジョー 3008」の中古車が最近になって、総額100万円台前半からでも狙えるようになった模様。とはいえ、お手頃価格になった2代目3008ははたして「買い」なのでしょうか? 詳細にチェックしてみることにしましょう!「100万円台!」という言葉には確かに引かれるが?
2017年から2025年の半ばまで販売された2代目(先代)プジョー 3008。それは全長4450mmの程よいサイズ感と、プジョーらしい走りの良さおよび内外装デザインのおしゃれ感、そしてSUVとしての高い実用性を併せもった、きわめてナイスな存在です。
そんな2代目プジョー 3008は、新車時価格はおおむね400万円台または500万円台だった車ですが、昨今は総額100万円台前半でも、その中古車が狙える状況になっているようです。
それって輸入SUVとしてはかなり安い! ……といえるわけですが、とはいえ100万円台になった2代目プジョー 3008とは、そもそも買っても大丈夫な中古車なのでしょうか?
そのモデル概要の振り返りを含め、2代目プジョー 3008の「上手な狙い方」を考えてみることにしましょう。
▲このおしゃれな世界観が総額100万円台で手に入るなら言うことなしだが、実際はどうなのか?▼検索条件
プジョー 3008(2代目)モデル概要:SUVらしいフォルムに生まれ変わったフレンチCセグメント
通算2代目の3008として2017年3月に上陸した先代プジョー 3008は、全長4450mm×全幅1840mm×全高1630mmのCセグメントSUV。2010年から2017年まで販売された初代プジョー 3008は、やや丸みを帯びたモノフォルムデザインを採用したクロスオーバーモデルでしたが、2代目は「よりSUVらしいフォルム」に刷新されています。
▲こちらが2017年に発売された2代目プジョー 3008。写真は2021年1月のマイナーチェンジ前の前期型
▲全幅は1840mmとやや広めだが、全長は日本の道でも扱いやすい4.5m以内に収まっている
▲新世代のi-Cockpitが採用されたインパネまわり。メーターはデジタル化され、ステアリングホイールは上下がフラットな新デザインに変更された
▲荷室容量は5名乗車時でも520L。後席を倒せば1482Lまで拡大可能だ当初用意されたパワーユニットは最高出力165ps/最大トルク240N・mの1.6Lガソリンターボエンジンのみでしたが、すぐさま同177ps/同400N・mの2Lディーゼルターボを追加。前期型のトランスミッションはいずれも6速ATで、駆動方式はFFのみです(※途中から追加されたプラグインハイブリッド車だけはフルタイム4WD)。
2018年7月には2Lディーゼルターボ車のトランスミッションを6速ATから8速ATに進化させ、翌2019年5月には1.6Lガソリンターボエンジンを刷新。これによりガソリンターボエンジンは最高出力180ps/最大トルク250N・mとなり、このタイミングでガソリンターボ車のトランスミッションも8速ATに変更されました。
そして2021年1月にはマイナーチェンジを実施。内外装デザインを変更するとともに運転支援システムも強化し、1.6Lガソリンターボエンジンの燃費性能も微妙に向上させました。またこのタイミングで、1.6Lガソリンターボエンジンに2基のモーターおよびバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド車「GTハイブリッド4」も追加しています。
▲2021年1月にマイナーチェンジを受けた後期型。フロントマスクが大幅に変更され、インテリアのデジタルメーターパネルにはハイコントラスト液晶の12インチ大型ディスプレイを採用その後は何種類かの特別仕様車をリリースしたのち、2025年7月、現行型(3代目)へとフルモデルチェンジされた――というのが、2代目プジョー 3008の大まかなモデルヒストリーとモデル概要になります。
中古車状況:平均価格は緩やかな下降傾向で、流通量もまずまず豊富
2024年の半ば頃まではおおむね横ばい傾向だった2代目プジョー 3008の平均支払総額ですが、同年後半から微妙なダウントレンドに転換。その後も、急激にではないもののジリジリと平均価格を下げ続け、2025年10月には300万円のラインを下回る状態に。直近にあたる2026年1月には、平均総額288.4万円までダウンしています。
▲直近2年間の価格の推移
▲直近2年間の流通台数の推移流通台数は、2024年後半には若干ながら減少傾向となり、逆に2025年後半からは微妙に増加傾向となったのですが、ならして考えれば結局のところ大幅な増減は特になく、2026年1月時点の延べ掲載台数は374台。この種の輸入車としては十分探しやすい状況にあるといっていいでしょう。
そしてこの記事の冒頭付近で申し上げたとおり、実際の市場では「総額100万円台前半の物件」も数多く流通しているわけですが、それら最安値圏の2代目プジョー 3008は“買い”なのでしょうか?
次章以降、具体的に検討してまいります。
中古車のオススメ①:価格重視で選ぶなら総額150万円以上を目安とする各グレード
総額100万円台のプライスで流通している2代目プジョー 3008の数はおよそ60台。これらのうち、「内外装の劣化が激しくなく、定期的な点検整備の履歴が確認できる物件」に関しては、総額100万円台であっても特に問題はないと考えられます。
▲輸入車の場合、総額100万円台の予算だとなかなか厳しいことも多いが、2代目プジョー 3008は100万円台でも十分イケる?総額100万円台で販売されている2代目プジョー 3008のグレード別流通状況はおおむね下記のとおりです。
●GT ブルーHDi
特徴:2Lディーゼルターボの、ややスポーティな意匠のグレード
流通台数:約20台
●ブルーHDi スペシャルエディション
特徴:上記モデルの内外装を落ち着いた意匠に差し替えた特別仕様車
流通台数:6台
●GTライン
特徴:1.6Lガソリンターボの、ややスポーティな意匠のグレード
流通台数:約20台
●アリュール LEDパッケージ
特徴:1.6Lガソリンターボの落ち着いた意匠のグレードに、LEDヘッドランプを加えたグレード
流通台数:7台
上記はいずれも8速ATに刷新される前の、6速ATが採用されていた初期年式です。そして総額100万円台前半の物件は走行距離が延び気味である場合が多いため、購入時には比較的慎重なコンディションチェックが必要になります。
しかし「総額100万円台といっても、前半ではなく150万円以上」を目安に探してみると、走行3万km台から5万km台ぐらいの、つまりごく一般的なスペックの物件が多数見つけることができます。
▲もちろん一概にはいえないが、「総額150万~180万円ぐらい」を意識すれば、普通に好条件な前期型ディーゼルターボまたはガソリンターボが見つかるはずとはいえ前述したとおり、8速ATではなく6速ATだった世代であるという弱点(?)はあるわけですが、そこは特に大きな弱点ではないともいえます。8速世代の方が燃費は良好ですし、ドライブモードは「NORMAL」と「SPORT」に加えて「ECO」も加わることになりますが、微々たる違いといえば微々たる違いでしかありません。
ガソリンターボを選ぶかディーゼルターボを選ぶかはお好み次第ですが、いずれにせよ総額150万~190万円付近の、内外装と履歴に問題がない前期型の2代目プジョー 3008は、「買い!」と判断していいでしょう。
▼検索条件
プジョー 3008(2代目)×総額200万円以下中古車のオススメ②:ディーゼルターボ狙いなら、予算感は総額220万~200万円台半ばで
前章で述べたとおり、2代目プジョー 3008のディーゼルターボ搭載グレードは総額100万円台後半でも普通に探せるわけですが、より好条件なディーゼルターボ車を探したい場合は、総額200万~290万円付近が予算的な目安になります。
▲総額200万円台の予算を拠出できるなら、後期型(2021年1月~)のディーゼルターボ車も検討可能に特別仕様車を含め、2Lディーゼルターボエンジンを搭載する2代目プジョー 3008には様々なグレードが存在しますが、流通量的に圧倒的メインとなっているのはGT ブルーHDi(ややスポーティな意匠を採用しているディーゼルターボの標準グレード)です。
その GT ブルーHDiを例にとると、直近の価格状況はおおむね下記のとおりとなっています。
●6速AT世代(2017年4月~2018年6月):総額140万~190万円
●前期型8速AT世代(2018年7月~2020年12月):総額190万~260万円
●後期型8速AT世代(2021年1月~2025年6月):総額220万~400万円
後期型(マイナーチェンジ後)の中でも2023年式以降は総額320万円以上になってしまうのですが、2021~2022年式であれば、総額220万~290万円付近にてまずまずコンディション良好な1台を見つけることができます。また前期型(マイナーチェンジ前)の8速AT世代でも良しとするなら、予算的には「総額220万円前後」で普通にイケるでしょう。
まとめますと、「前期型でも良し」とする場合は総額220万円前後、「後期型にこだわりたい」とする場合は総額200万円台半ば付近にて、まずまず良好なニュアンスのディーゼルターボエンジン搭載車が検討可能になります。
またGT ブルーHDi以外では、街とオフロードの両方で上質なドライビングを楽しめることをコンセプトに、機能と装備の充実を図った特別仕様車「クロスシティ ブルーHDi」を総額200万円台半ば付近で探してみるのもオススメとなります。
▼検索条件
プジョー 3008(2代目)×総額300万円以下 ×ディーゼル中古車のオススメ③:プラグインハイブリッドのターゲットは「総額300万円台前半」
2代目プジョー 3008には2021年1月のマイナーチェンジ時、プラグインハイブリッド車である「GT ハイブリッド4」が追加されています。こちらを狙いたい場合は「総額300万円台前半」が主なターゲットゾーンになるでしょう。
▲システム最高出力300psとなるGT ハイブリッド4。モーターのみで最大64km走ることも可能だ(WLTCモード値)GT ハイブリッド4は、最高出力200psの1.6Lガソリンターボエンジンをベースに、同110psのフロントモーターと同112psのリアモーターを搭載し、システム最高出力300psをマークするプラグインハイブリッド車。EV走行距離はWLTCモードで64kmです。
こちらの中古車は2026年3月現在で約40台が流通しており、中古車価格は総額260万~620万円と、上下にかなり幅広い状況です。とはいえ500万円以上の支出はせずとも、総額300万~380万円付近の予算感で十分に好条件な1台が見つかるはず。
もちろんド新車に近いコンディションの高額物件を狙うのもご自由ではありますが、基本的には「総額300万円台前半から半ばぐらい」が、プラグインハイブリッド車における狙い目ゾーンです。
▼検索条件
プジョー 3008(2代目)×総額400万円以下×ハイブリッド▼検索条件
プジョー 3008(2代目)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。