コペン(2代目)が生産終了って本当?話題の軽オープンの“今後”をダイハツに聞いてみた!オススメの中古車の選び方も必見
2024/12/10
流通台数が700台超あり、選択肢が豊富なコペンの中古車
新車で買える唯一の軽スポーツ、軽オープン2シーターの2代目ダイハツ コペン。
が、なんとコペンの公式HPには「2024年10月でコペンの現行モデルの生産を終了いたしました。(中略)販売を終了させていただきます。」という告知がアップされていた(2024年12月5日時点)。
もうコペンの新車は買えなくなってしまったのか? と悲しみに暮れダイハツ広報部に問い合わせてみたところ、「新車が買えないということではなく、今後、法規制対応モデルの生産を進めている」とのことだった。また、2024年12月10日現在、公式ホームページには生産終了の記載は無くなっている。
ひとまず安心したものの、買えなくなったらどうしようと思った際に中古車相場を調べてみたところ、700台を超える物件が流通しており選択肢は豊富な状態だった。
そこで、2代目コペンの概要、グレードを振り返るとともに、オススメの買い方をニーズ別に紹介する。
▼検索条件
ダイハツ コペン(2代目) × 全国1. コペン(2代目)のモデル概要:頑丈な骨格の利点をフル活用
スマッシュヒットを記録した名車、初代コペンの跡を継ぎ、2014年6月にデビューした2代目コペン。
オープンボディでも剛性を得ることを目的として、「D-Frame」という強固な骨格構造を採用。その恩恵を利用して、ボディ外板の大半が樹脂製となっている。
その結果、軽量化に貢献すると同時に、外観に全く印象の異なる4パターンのバリエーションをもたせることが可能に。さらに、車両購入後でも好みに応じて外装を着せ替えられる「Dress-Formation」まで成し遂げたのだ。
660ccターボエンジンは横向きに搭載、つまり駆動方式はFF。乗り味は軽であること、オープンボディであることを意識させないほど剛性感にあふれ、ハンドリングも実にシャープだ。
一方で、ペダル操作などは神経質すぎず、乗りやすさも兼ね備えている。トランスミッションは7速マニュアルモード付きCVTと、5速MTの2種類がある。
初代同様に電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を標準装備しており、オープン走行を気軽に楽しめるのもコペンがもつ大きな魅力のひとつ。
全閉から全開まで約20秒で完了する、高級スポーツカー顔負けの装備となっている。
ちなみに約10年間のモデルライフを通じて、メーカーオプションの追加、オートライトの標準装備化などはあったが、走行性能や快適性能に大きく関わる部分での変更は行われていない。
なので基本的には予算に合わせて、好みに応じて、どの年式のモデルを選んでもOKだ。
2. コペン(2代目)のグレード展開:4種のスタイル×2種のスポーツモデル
コペン(2代目)に設定されたグレードは下記のとおり。
■「ローブ」(2014年6月~)
シャープな外観をもつ標準グレード。
■「ローブ S」(2014年12月~)
「ローブ」にMOMO製ステアリングやレカロシート、ビルシュタイン製ショックアブソーバーなどを装備したスポーツグレード。
■「エクスプレイ」(2014年11月~)
角張ったSUV風外観をもつ標準グレード。
■「エクスプレイ S」(2015年6月~)
「エクスプレイ」にMOMO製ステアリングやレカロシート、ビルシュタイン製ショックアブソーバーなどを装備したスポーツグレード。
■「セロ」(2015年6月~)
丸目のレトロな外観をもつ標準グレード。
■「セロ S」(2015年12月~)
「セロ」にMOMO製ステアリングやレカロシート、ビルシュタイン製ショックアブソーバーなどを装備したスポーツグレード。
■「GR スポーツ」(2019年10月~)
トヨタのスポーツカーブランド「GR」とのコラボレーションで生まれたモデル。ステアリングやシートが専用品になる他、MT車にはフロントスーパーLSDが装備される。
■「20th アニバーサリーエディション」(2022年9月~)
「セロ」をベースに、アイボリーの内装色、本革製スポーツシートなどを装備したグレード。
ご覧のように、それぞれ外観が大きく異なる各グレードは一度にすべて発売されたのではなく、順次追加されていった。
これまでにひとつのグレードも失われなかったのは、中古車を選ぶうえでもありがたい。
中古車の買い方1|コンディション◎の高年式モデルを選ぶなら……
現行型の人気モデルということもあり中古車流通量は700台超と豊富で、新車に近いコンディションの物件も狙いやすい。
2023~2024年式といった近年の物件も比較的豊富。一般的にモデルライフ終盤に近い年式の物件は流通量が極端に少なくなるものだが、コペン(2代目)に限っては中期のモデルとほぼ変わらない流通量がある。
グレードについても「ローブ」「セロ」「エクスプレイ」がまんべんなく分布しているので、好みに応じた外観から選べるだろう。
▼検索条件
ダイハツ コペン(2代目) × 2023~2024年 × 全国抜群にコンディションの良い物件が欲しいなら、「届出済未使用車」から選ぶのがオススメ。「届出済未使用車」とは初度検査(軽自動車としての届出)はされているけれど、個人の名義にはなったことがなく、数km程度のごくわずかな距離しか走っていない物件のこと。つまり実用上は新車に限りなく近い状態と言えるだろう。
コペン(2代目)の中古車から「登録(届出)済未使用車」を検索すると、約40台前後がヒットする。
中古車市場での価格帯は「ローブ」「エクスプレイ」が総額190万~230万円程度、「セロ」が総額220万~240万円というところ。コペンのデビュー20周年を記念して2022年に発売された「20th アニバーサリーエディション」も狙い目だ。
▼検索条件
ダイハツ コペン(2代目)× 登録(届出)済未使用車 × 全国中古車の買い方2|購入価格を抑えるなら……
少し予算に余裕があったとしても、車両価格は抑えめにして、余った分をメンテナンスやカスタマイズに残しておく。個人的にはそんな考え方が好きだ。コペンという車の楽しみ方としても正解だろう。
できるだけリーズナブルな価格で手に入れたいなら、デビュー年に近い物件の総額100万~150万円のゾーンをチェックしてみてほしい。
コペン(2代目)の中古車平均価格は170万円前後。新車時価格が157.3万~207.5万円だったことを考えると、やや高めの水準かもしれない。ただし、デビュー年に近い年式では、ぐっと価格帯が下がる。ボリュームゾーンは総額100万~150万円台だ。
一例を挙げると、2014年式・走行距離10.3 万km・「ローブ」のCVT車・修復歴なしの物件で総額97.9万円。写真から判断する限り、塗装や内装の状態もさほど悪くなさそうだ。ちなみに新車時価格は素の「ローブ」が最も安く、中古車市場でも同様の状況となっている。
初度登録から10年以上、走行距離10万kmを超えている物件の場合は、消耗品であるウオーターポンプやオルタネーターの交換費用を確保しておこう。
▼検索条件
ダイハツ コペン(2代目)× 総額150万円以下 × 全国中古車の買い方3|MT車なら……
一般的な中古車に比べて、MT車比率が高めなのはスポーツカーである証し。その例に漏れず、中古車市場でも全体の2割ほどがMT車となっている。
MT車の魅力は何といっても、車との一体感が味わえること。コペン(2代目)のCVTにはマニュアルモードが搭載されているが、ダイレクト感ではMT車の圧勝だ。
コペン(2代目)では「ローブ」から「GR スポーツ」まで、全グレードにMT車が用意されていたが、スポーティな走りが好みなら「S」の付いたグレードを選ぶのがオススメ。引き締められたショックアブソーバーやホールド性の良いシートは、アグレッシブな走りにも対応してくれる。
ただし、スポーツカーに乗り慣れた評論家たちからも、「乗り味はとてもハード」と評されているので、日常使いするなら覚悟が必要かも。
MT車・「S」付きグレードの価格帯は総額140万~300万円。例えば、2016年式・走行距離7.4万kmの「セロ S」・5速MT車・修復歴なしの物件は総額149.8万円となっている。当時の新車価格より、60万円以上安い計算だ。
ちなみに「GRスポーツ」グレードの中古車は、他グレードに比べてMT車の割合が高い。こちらの中古車市場価格帯は総額170万~300万円となっている。
▼検索条件
ダイハツ コペン(2代目) × MT車 × 全国▼検索条件
ダイハツ コペン(2代目) × 全国自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
あわせて読みたい
- 新型スイフトスポーツがしばらく登場しなさそうな気配に絶望した人に贈る「スイスポの代わりにコレ、どうですか?」5選
- 国産4WDスポーツカー最新型オススメ5選|中古車価格や流通台数は?クーペやセダン、SUVも登場【2024年下期】
- 【試乗】新型 マセラティ グランカブリオ|いま最もマセラティらしい、優雅さとヘリテージを味わえる4シーターオープン!
- 中古車人気ランキング2024トップ10|1位はあの新型ミニバン! 最新価格や流通量を紹介【カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー】
- 国産ホットハッチ最新型オススメ5選|テンロクからHEVまで! 気になる中古車価格や流通台数を解説【2024年下期】
- 国産スポーツカー2Lターボ オススメ5選|気になる中古車価格や流通台数を解説【2024年下期】
- 最新型アルファードの中古車流通量が400台を突破! デビューから1年半、最新の価格相場はどうなってる?
- 新型BMW X2登場から1年、500万円前半で狙える中古車も!? 最新の価格や流通量、オススメの買い方・選び方を解説
- 新型BMW 1シリーズが発売されたが、先代なら190万円から狙える! 中古車価格や流通量、オススメの買い方・選び方を紹介
- スバル BRZの中古車流通量が360台に迫る! 1年で選択肢が増えた人気スポーツカー、価格やオススメの選び方・買い方は?