値引きはありませんが、自分でできることをすると費用がかからなくなります

車を買う時には、車両本体価格以外にも“諸費用”が必要になります。諸費用は大きく分けて税金やリサイクル料、保険料などの“法定費用”と、登録手続きや納車前整備などの“代行活動費用/販売手数料”の2つがあります。

法定費用は、法律で定められたものなので値引きは不可能です。また、代行費用や整備費用も販売店ごとに設定されているので値引きは難しいと考えたほうがいいでしょう。

もし値引き交渉をするなら車両本体価格を下げてもらうということになりますが、そもそも新車と違い中古車には定価が存在しません。そのため支払総額から端数を値引いてもらう程度が限界でしょう。

ただし諸費用を下げる方法がないわけではありません。法定費用は不可能ですが、代行費用の中には自分でやることにより、その費用を浮かせられるものがあります。代表的なものは、“車庫証明代行費用”と“納車費用”です。これはつまり、『車庫証明を自分で警察に申請する』、『納車は、もってきてもらうのではなく自分で販売店まで取りに行く』ということです。販売店ごと、また販売店と自宅などの距離によって金額は異なりますが、この2つを自分ですることによって数万円抑えることも可能です。

また法定費用を抑えるための裏ワザとしては、“車検が残っている車を選ぶ”、“月末の登録になりそうなら翌月登録にしてもらう”などがあります。車検が残っていれば自動車重量税がかからないので、その分安くなります。また購入時は自動車税を月割りした額を納めますが、月末登録よりも翌月頭に登録してもらったほうが、月割り額が多少安くなるのです。

さらに、新車登録してから1年未満の高年式中古車を買う場合などは、販売店のほうから「まだ新しいし整備の必要はないでしょう」と言ってくれることもあります。このような場合は、整備費用がかかりません。