日産 ノートe-POWERをクローズアップ!【後編】
2017/06/03
この車に乗るなら……という視点で人気車が持つ魅力に注目するカーセンサー(雑誌)での連載。今回は日産 ノートe-POWERをクローズアップ!
▲モーター走行のノートe-POWER。アクセルペダルだけでの運転は慣れると楽しい燃費をとことん追求するか、燃費“以外”も追い求めるか
ノートは1.2L直3エンジンを搭載する。これを一つの基準とし、他の選択肢を考えてみよう。燃費のよさだけを考えるならe-POWERを含むハイブリッド車以外の選択肢はない。トヨタ アクアとホンダ フィットハイブリッドはガチンコのライバル。現状この3モデルの中で4WDを選べるのはフィットだけ。いずれはノートe-POWERにも4WDが追加されるはずだ。
ただ、世の中には「燃費は大事だがすべてではない。そこそこよい燃費、例えば実質15㎞/L程度が確保されていれば、あとは少しでも魅力的な車を選びたい」と考える人も少なくないはずだ。“そこそこよい燃費+αな車”ということで選ぶと、このクラスで唯一ディーゼルエンジンを採用するマツダ デミオはその筆頭となる。燃費がよいことに加え軽油が安いというメリットもある。そして何よりディーゼル特有の力強さはくせになる。
アウディ A1やフォルクスワーゲン ポロなども選択肢に入る。ボディのしっかり感や高速巡航時の安定性の高さはこのサイズだと輸入車に分がある。予算オーバーは長く乗ることでカバーできる。好事家はフィアットパンダの2気筒エンジンというユニークなメカニズムに引き寄せられるはずだ。このエンジン、ゆっくり走れば燃費はそこそこよいが、走らせると楽しいので、ついついアクセルを余分に踏んで燃費を悪化させがちに。
ノートe-POWERを魅力的だと思った方へ、オススメの中古車はこちら
人気車のライバルはもちろん新車だけではない。中古車にまで視野を広げれば選択肢は無限大に広がる。とはいえ、膨大な車種の中から選ぶのは困難な作業だ。そこで、塩見さんと編集部員がオススメの中古車をセレクト。お得に手に入るこんなモデルはいかがだろうか(※中古車価格帯、モデル流通量はともに5月19日時点のカーセンサーを参照)
日産 リーフ(現行型)
▲ガソリンでモーターを動かすノートe-POWERとは違い、充電した電気でモーターを動かす日産 リーフ(現行型)。家や会社で充電できるならこちらもありこれまで充電が不要なノートe-POWERの魅力をたっぷり書いたが、家か会社で充電できるなら話は別。ピュアEVのリーフが1台あれば困る場面はないはずだ。一度の充電で走行できる実質的な距離は24kWhバージョンで150~170㎞、30kWhバージョンで180~200㎞といったところ。ここであなたの1日の平均走行距離を考えてみてほしい。ほとんどの人は1日数km~数十㎞のはず。チャンスがあればこまめに充電し、遠出する際は事前に充電スポットの目星をつけておくといった、わずかな準備をするだけで困ることはない。少なくともメリットの方が大きい。e-POWERは素晴らしいが、あくまでピュアEVへと繋がる過渡期のテクノロジーだ。今秋新型が出るので、初代は買いやすくなるはず。(塩見)
【中古車価格帯】50万~300万円
【モデル流通量】約910台
ホンダ インサイト(2代目)
▲燃費の良さを求めてハイブリッドを選ぶなら、インサイトもオススメ。プリウスの影に隠れがちだが、中古車なら価格帯も手頃だ3代目プリウス登場の直前に登場した2代目インサイト。プリウスより少し安い値付けとすることでヒットを狙ったが、(プリウスの方が)コストがかかっているはずにも関わらず、戦略的に無理やり価格を揃えたり、2代目プリウスも一部継続販売するなど、トヨタのなりふり構わないインサイト包囲網によって、インサイトはヒットし損ねた。燃費は十分よいし、豪華ではないが必要な装備は付いていたし、乗り心地も(よくもないが)悪くなかった。中古車の物件数は少なくないので探せばどの地域でも見つかるはずだ。当初1.3Lのみで登場し、途中で1.5Lが追加された。新車時ほど価格差がなくなっているので少しでもよく走る1.5Lがオススメ。(塩見)
【中古車価格帯】40万~170万円
【モデル流通量】約760台
スズキ スイフト(現行型)
▲走りも重要視して選ぶなら、スズキ スイフトのハイブリッドRSもオススメモーターならではの力強い加速によるキビキビとした走り心地と、燃費性能の高さ(34~37.2㎞/L)が魅力のノートe-POWER。そこで「燃費も重要だけど走りも大事」と考える方にオススメなのが、スズキ スイフト。特にハイブリッドRSだ。e-POWERと比べ出力は劣るが、車両重量は300kgも軽いので、モーター駆動でなくても快適に走ることができる。そのうえRSには、専用の足回りが採用されており、e-POWERとはひと味違うハンドリングで、キレのよい走りが楽しめる。カタログ燃費性能も27.4㎞/L(JC08モード)と高い。昨年12月デビューのため、中古の流通量はまだ少ないが、e-POWERよりも、低予算で購入することができる。(編集部・大平)
【中古車価格帯】130万~220万円
【モデル流通量】約140台
スズキ アルト(現行型)
▲燃費○、維持費○で、コスト面で考えると最高のスズキ アルト(現行型)燃費が良いコンパクトな車がいいな……こんな考えで探すなら、軽自動車という選択はどうだろうか。軽自動車で燃費No.1のスズキ アルト(現行型)は、ガソリン車ながら37.0㎞/Lを実現! さらに税金などの維持費も安く抑えられるので、コスト面では右に出るものなし、かもしれない。室内や荷室の広さではさすがにノートe-POWERに負けるが、実は室内長と室内高は数㎝しか変わらない。普段1人で乗ることが多い人ならば問題ないだろう。流通量は1500台以上と豊富で、走行距離も1万㎞以下の物件がほとんどを占める。つまり、良物件から選び放題なのだ! あとはボディカラーや装備などを吟味して最良の1台を選ぶべし。(編集部・溝上)
【中古車価格帯】70万~190万円
【モデル流通量】約1650台
【解説した人】塩見智
1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経てフリーランスの自動車ライターへ。最近、カーセンサーnetを数十クリックした結果、ディーゼルのボルボ V40を購入。
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