航続距離がキモな電気自動車 リーフを購入→インチアップしちゃったから実電費をシェアする
2019/06/11
▲最近、街中でよく見かけるようになった現行型・2代目リーフ。人とかぶるのがイヤな私は「インチアップ」して違いを出すことにしました!フナタン、リーフ快適だってよ!
どうもこんにちは。自動車ライターのフナタンです!
仕事柄、車で移動することが多く、ここのところはガソリン代も高値安定ということで、うっかりガソリン代ゼロの電気自動車 日産 リーフを買ってしまった私。買ってからはや半年が過ぎました。
あ、ちなみに日産 リーフというのはご存じの方も多いと思いますが、100パーセント電気の力だけで走るピュアEVと呼ばれる車です。
月額2000円の充電会員になれば、対応する充電器が使い放題(※2019年6月時点)というステキなプランの恩恵を受けまくり、納車半年で約1万kmも走ってしまっています。これについての詳細に興味がある方は、感想をまとめた過去記事もぜひご覧ください↓
で、本題に戻すと、リーフって最近よく見かけるようになったんですよね。
前述の充電会員の件や、そもそも住んでいるのが日産自動車のお膝元である神奈川県ということもあるかもしれませんが、1日愛車でウロウロしていると数台は確実に見かけるレベルなんです。
もともと、人とかぶるのがイヤでヘンテコな車やポンコツな車を乗り継いできた自分にとって、これは由々しき事態。そこで、他の人のリーフとの違いを出すために「タイヤのホイールをインチアップ」するという結論に至りました!
インチアップって何?
どんな良いことがあるの?
ホイールのインチアップとは、タイヤの外径を変えず、ホイールを大きく、タイヤサイズを偏平率の低いものに交換すること。
これにより、タイヤの厚みが薄くなってヨレが減ったり、サイズによっては純正よりもタイヤが外側にいくので踏ん張りが利くようになってコーナリング性能がアップしたり、というようなメリットも様々存在するのですが……やっぱり一番のメリットは「カッコよくなる!」に尽きます(※効果には個人差があります)。
実はカーデザイナーが描くデザインスケッチも、ほとんどの車種が実車よりもホイールが大きく描かれていることが多いんです。つまり、プロの目から見ても、インチアップはカッコいいってこと!(※印象には個人差があります)
といっても、この「カッコいい」には弊害も。
インチアップは基本的に、純正サイズの外径をキープしたままというのが大原則なので、ホイールが大きくなる分タイヤが薄くなります。ということはゴムの部分が減り、段差などでのショックが大きくなってしまうのです(その結果、タイヤのヨレが減るわけですが)。
そのため、当然ながらホイールだけではなく、タイヤもそれに合ったものを用意しなければならないので、出費もかさんでしまいます。
さらに言えば、電気自動車にとってかなりのネックとなってしまう点が、重量の増加。それに伴う航続距離の減少です。
ホイールの径が大きくなるということは、当然重量もアップしてしまうわけで。例えば、リーフに純正で装着されているアルミホイールも16インチは1本あたり9.4kgなのに対し、17インチでは11.2kgと2kg近く重くなっているのです(ともに日産HPを参考)。
「2kgくらい大したことないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、想像してみてください。
2kgの荷物を背負って歩くのと2kgの重りが入った靴を履いて歩くのでは、どちらが大変でしょうか?
……人間でいうところの足元であるホイールが重くなるというのはそういうことなのです。たぶん。
重くなるのがイヤなら
軽いホイールを履けばいいじゃない
……と、かのマリーアントワネットが言ったかどうかは定かではありませんが(絶対に言ってない)、インチアップの弊害を最小限に抑えるならば軽量なホイールをチョイスすればいいだけのこと、と私は考えました。
スポーツカーなどに採用されている細いスポークをもつようなタイプであれば、重量増を最小限に抑えられるハズなのです。
ということで、ワタクシは国産ホイールメーカーの雄、RAYS社製のアルミホイールである「GRAM LIGHTS 57CR」の18インチをチョイス。純正が17インチだったので1インチアップとしました。

こちらのホイール、見てのとおり細身の5本スポークがスポーティな印象のデザインとなっており、試しに重量を測ってみたところ、なんと1本7kgを切る軽さ!
つまり純正の17インチよりも軽量化を実現できてしまったのです!!
▲こちらがインチアップ前のフナタンリーフ
▲こちらがインチアップ後のフナタンリーフ。カッコいい!!!電費はどうなった?
しかし、いくら軽量なホイールを履いたとしても、タイヤサイズが215/50R17から225/45R18と1サイズ幅広くなったので、もしかしたら電費が悪化してるかも……と思い、装着前後の電費をチェックしてみました!
ちなみに電費とは1kWh当たり何km走れるかを表したもの。
ワタクシのリーフのWLTCモードでの一充電(満充電)航続距離は322kmであり、バッテリー容量は40kWhなので、カタログ上での電費は8.05km/kWhという計算になります。
さあ、では電費はどうなったかというと……結論、交換前と後でほとんど変化は見られませんでした!
▲3月の記録。19日以前はインチアップ前。19日以降がインチアップ後のリーフです
▲4月。つまりこちらはすべてインチアップ後の記録交換したのが3月19日なのでキッチリ1ヵ月ではありませんが、電費のグラフを見る限り7.5km/kWh前後で安定しているのがお分かりいただけるかと思います。
リーフはナビに内蔵された通信機によって車両データを管理していて、PCやスマホでデータが見れちゃうので、正真正銘のガチの数値ですよ!!
ということで、完全なる自己満足でインチアップを実施したリーフですが、詰まるところ気になる弊害もなく唯一無二の見た目になったことで、大・満・足!
もちろん、あくまでこれは私の場合ですので、ご参考までに。
購入目的が、維持費や燃料代の軽減という人も多い電気自動車ですが、カスタムやドレスアップにも前向きにチャレンジできそうですよ。
さっそく「次はなにをしようかな~」と妄想したのですが、ホイールとタイヤを買ったら極限の貧乏になったので、しばらくはおとなしくしているしかないフナタンでした(涙)。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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