絶滅危惧車の初代ホンダ レジェンドは、まさに“伝説”の始まりとなるモデルだった!
2019/02/03
▲1985年に登場したレジェンドは、ホンダとして初の3ナンバーモデルだった当時は珍しかったFFの高級セダン
1985年、ホンダとしては初となる3ナンバー、フルサイズのフラッグシップモデル「レジェンド」が発表された。
トヨタや日産などに先んじて、北米では「アキュラ」ブランドのフラッグシップモデルの役割も担うことになった。
当時、ホンダは中型車以上の製作にノウハウがあるローバー社(旧ブリティッシュ・レイランド社)と業務提携を結んでいた。
開発はローバー社のコベントリー工場、そしてホンダの栃木工場で行われた。
レジェンドは当時のフルサイズ高級セダンとしては珍しい、FFが採用された。
ホンダのこだわりというよりもレジェンドに求めた“性能”を満たすための自然な選択だったのだろう。
具体的には、空力特性に優れた背の低いフロントボンネット、広い室内とほぼフラットなフロア、駆動輪での最大限のトラクション確保などが挙げられる。
結果としてフロントヘビー(63:37)な車になっているが、FF特有のトルクステアを抑えるためにハーフシャフトが採用されたり、取り付け角度が工夫されたりと対策が施されている。
また、速度感応式のパワーステアリングやABS、プリテンショナー付きシートベルト、FF初のトラクションコントロール(マイナーチェンジ後)、国産車初のエアバッグなど最先端装備が満載。
ボディもNASAが開発した「NASTRAN」と呼ばれる構造解析のソフトウエアを用いて開発されている。
▲搭載されるエンジンはすべてV6で、ホンダ伝統のFF・横置きレイアウトが採用されている昨今のフルサイズ高級セダンは「快適」「静か」「スポーティ」とすべてを満たす傾向にあるが、初代レジェンドは「快適で静か」であることに重きが置かれていた。
ドアシールは3枚構造で、空力特性は当時としては画期的と呼ばれるほどのCd値0.32を実現。
タイムマシンから飛び出してきたような車だが、走り出してみると今の車も驚くような静けさに包まれる。
個人的には前後のフェンダーがこっそりブリスター化されていることに萌えてしまう。
振り返ってみれば上級モデルの木目パネルは天童木工製だし、100%ウールモケットシートが採用されていたり、5速MTが設定されていたりと、“レジェンド”という車名が付けられただけの伝説的な内容だった。
ちょっとでも気になった方は、中古車物件をチェックしてみてほしい!
▲木目パネルは高級木製家具を製造する天童木工製
▲流通台数は限られているため、気になった方は定期的に確認してほしい▼検索条件
ホンダ レジェンド(1985~1990年モデル)この記事で紹介している物件
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