支払総額150万円以下から狙える! アウトドアにもピッタリな5人乗りミニバン
2020/11/17

両側スライドドアで乗り降りも便利なコンパクトキャンパー
キャンプやバンライフが人気になっている中、プジョー リフター/シトロエン ベルランゴが登場したことで、再び脚光を浴びているのが、ルノーカングーだ。
商用バンとは違い、乗用車としての仕様が施されているのはもちろん、商用バンなみの広いスペースを備えている。それでいて、街乗りにも使いやすいサイズ。キャンプやアウトドア好き家族にピッタリのファミリーカーというわけだ。
そんな日本での根強いカングー人気を受けて、恐らくプジョー/シトロエンもライバル車を投入してきたのだが、いかんせんデビューしたてということで、中古車はほぼ皆無。「手軽に楽しむ」という点では、やはりまだまだカングーの優位性は動かない!?
いや、国産車にも同じようなモデルがある。しかもプジョー/シトロエンの2台の全長が4400mm台なのに対し、国産ライバル車はカングー同様4200mm台と、取り回しの面でも有利。
今回は、そんな“王者”カングーと、そのライバルとなる国産車の2モデルを紹介しよう。
いずれも現行型なのに支払総額150万円以下から狙える、手頃なキャンパー。普段の街乗りも快適で、取り回しやすい。それに両側スライドドアなので乗り降りはもちろん、後席を倒してたっぷり積んだときも奥から取り出しやすい。そんな今ドキのファミリーカーにピッタリな3台だ。
お手頃キャンパーの代表格は100万円以下から狙える
ルノー カングー(現行型)


先代が商用だけでなくレジャー用途にも使える新しいカテゴリーとして開発されヒットしたのを受け、2009年9月に登場した現行型の2代目ルノー カングー。ユーロパレット(荷物を載せる木製の荷台。ヨーロッパの標準的なサイズは1200mm×800mm。ちなみに日本の標準的なパレットは1100mm×1100mm)を載せるため、ひと回り大きくなり、カングーファンからは「デカングー」として愛されている。
当初は1.6Lエンジンに4速ATか5速MTが組み合わされたが、2014年に1.2Lターボ×6速MTが追加された。その後も同パワートレインを搭載する特別仕様車がいくつか登場したのち、2016年7月には1.2Lターボにエンジンを一本化。加えて6速MTの他に6速AT(デュアルクラッチ式)も用意された。
左右非対称のバックドアは、後ろに壁が迫るような場所に車を止めても荷物を出し入れしやすい。ラゲージ容量は通常で660L、後席の背もたれにあるレバーを引けば後席を簡単に折り畳め、最大2866Lまでラゲージを拡大できる。さらに、助手席の背もたれも倒せば約2.5mの長尺物も載せられ、運転席頭上と後席頭上に大型コンソールが備わる点がカングーの大きな特徴だ。
デビュー時の車両本体価格は219万8000~229万8000円。登場が11年前ということもあり、原稿執筆時点で見ると支払総額150万円以下で70台以上あり、100万円以下でも20台程度見つかる。
▼検索条件
ルノー カングー(現行型)×総額150万円以下×全国アウトドアや車中泊に対応するモデルとして開発された
トヨタ シエンタ(現行型) ファンベース


トヨタ最小ミニバンとして2015年7月に登場したシエンタ。1.5Lガソリン車の他、1.5L+モーターのハイブリッドモデルも用意されている。ハイブリッドモデルはバッテリーを搭載するが、燃料タンクを薄型にするなどレイアウトの工夫で低床フロアを実現した。
3列シート車でも、3列目シートは折り畳んで2列目シートの下に潜り込ませることができるため荷物を積みやすいが、2018年9月のマイナーチェンジで、アウトドアや車中泊ニーズに応える2列シート車「ファンベース」がラインナップされた。こちらの方が2列目シートも畳んだ際に段差が生まれず、フラットなラゲージを作りやすい。また、ラゲージの側面にユーティリティホールが9個ずつ設けられ、フックやシステムバーを差し込んで、ラゲージ内をアレンジできる。
2列目シート車は1.5Lガソリン車とハイブリッドモデルが用意され、いずれも2WDのみとなる。またこのマイナーチェンジでは先進安全運転機能のトヨタセーフティセンスが設定され、ファンベースGに標準、ファンベースXにオプションで用意された。
2018年9月のマイナーチェンジ時の2列シート車の車両本体価格は177万6600~234万360円。シエンタの中古車は2400台以上あるが、5人乗り仕様は2018年デビューのため100台程度と数が少ない。それでも支払総額150万円以下の中古車は原稿執筆時点で10台見つかった。
▼検索条件
トヨタ シエンタ(現行型)×2列シート・5人乗り車×総額150万円以内×全国セミダブルサイズのフルフラットスペースを作ることができる
ホンダ フリード+(現行型)


ホンダのコンパクトミニバン、フリードは、初代のデビュー時から3列目シートのない2列シート仕様をフレックスとして用意。さらに2列仕様に特化したフリードスパイクも加えられた。
そして、2016年9月に登場した2代目でも、2列仕様車は受け継がれ、フレックスとフリードスパイクが「フリード+」に一本化された。
フリード+は、フリードの開口部地上高480mmよりさらに低い335mm(FF)という超低床化とし、ラゲージの使いやすさが追求されている。
2列目シートを倒してユーティリティボードを設置すれば、セミダブルサイズのマットレスが敷けるフルフラットスペースを作ることができ、大人2人がゆったりくつろげる。さらにその下は床下収納として十分使える広さがあるなど、さすが2列目仕様を長年手がけてきただけあり、細かいところに手が届いたモデルだ。
搭載されるパワーユニットは、1.5L+CVTと、1.5L+モーター+7速AT(デュアルクラッチ式)の2種類。また、今回紹介した3台の中で唯一4WD(ガソリンとハイブリッドとも)が選べる。
デビュー時から衝突被害軽減ブレーキを含むホンダセンシング搭載モデルが用意されたが、2019年10月に全車に標準装備された。同時にクロスオーバー風のデザインが施された新グレード「クロスター」も加えられた。
デビュー時の車両本体価格は190万~274万8200円。原稿執筆時点で中古車台数は200台近くとシエンタエンタより多いが、そのうち支払総額150万円以下は5台ほど。それだけ人気のあるモデルなので、根気強く探してみよう。
▼検索条件
ホンダ フリード+(現行型)×総額150万円以内×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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