ウインタースポーツもお任せ! 撥水・防汚性能に優れた荷室やシートをもつ軽自動車
2020/12/21
▲ダイハツ ウェイクは開発段階から6ジャンルの専門家たち(キャンプ/釣り/サーフィン/サイクリング/スキー&スノーボード/登山)に意見を聞いていたため、「使える」ラゲージに。スノーボードは写真のように固定できる濡れても平気なシート&ラゲージを備えた軽自動車3選
今冬は3密を避けるためにも、鉄道やバスの公共機関ではなく車で出かけてウインタースポーツを楽しみたいという人も多いだろう。SUV全盛期の時代ゆえ選択肢は多くなっているが、実は雪の付いたウエアのまま乗り込めるような、「濡れてもOK!」なSUVは意外と少ない。
例えば、水が染み込まない撥水加工や汚れをサッと拭き取れる防汚加工されているシートをもつ車なら、後でシミになるなんて心配も少ない。さらには、同様の加工がラゲージにも施されていれば、スノーボードをいちいち拭いてから載せるなんて面倒も不要になる。
もちろん冬だけでなく、サーフィンなど夏の遊びにも便利。つまり一年中アウトドアを楽しめる車だと言えるのだ。
これまでは、撥水や防汚シートなどを備えたモデルは一部の特別仕様車にあった程度だが、最近では少しずつ増えている。特に手の届きやすい価格の軽自動車にも増えているのは朗報だ。
そこで今回は、「撥水または防汚加工シート」と「撥水または防汚加工ラゲージ」の両方を備えている軽自動車を3モデル紹介しよう。中には支払総額100万円以下から狙える中古車もある。
浮かせた費用を使って、いつもより遠くのゲレンデも目指せる!? ウインタースポーツにピッタリな軽自動車で今冬を存分に楽しもう!
アウトドアを満喫するために開発された“遊びの達人”
ダイハツ ウェイク(現行型)
▲ドア開口高は1700mmもあるので、子供なら屈まなくても楽々乗り降りできる。2WDはラゲージ床下収納が90Lあり、2Lのペットボトルを24本収納できる広さがある
▲室内高は発売時点で軽自動車トップとなる1455mmもあるため、背の高いものを積むことも可能。助手席背もたれの背面も樹脂製なので、濡れても平気だ2014年に登場したダイハツ ウェイクは、山でも海でも多彩なアウトドアを存分に楽しめるようにと開発されただけあって、全車に撥水シートを装備している。
ラゲージも樹脂製なので、水で濡れてもサッと拭き取ればいいだけ。さらには後席背面も防水仕様のため、後席を倒してラゲージを広げても水や汚れを気にせず荷物を放り込むことができる。さらに、2016年5月に新設されたグレード「レジャーエディション」は、防水の樹脂製フロアも備わるというこだわりよう。
発表当時で軽最大の室内空間(室内長×室内幅×室内高)を備えていたため、遊び道具もたっぷり積める。後席を倒せばもちろんラゲージを最大限大きくできるが、ラゲージ側から前方へ240mmもスライドするため、倒さずともラゲージを拡大することができる。
上級グレード「G」には、上下2段調整式デッキボードが備わるので、ラゲージ内を上下に分けて収納することも可能だ。
ノンターボとターボ車があり、どちらも2WD/4WD車が選べる。また、衝突被害軽減ブレーキを含む「スマートアシスト」が設定されている場合、グレード名に「SA」が付く。2016年5月には「スマートアシストII(SA II)」に、2017年11月には「スマートアシストIII(SA III)」に進化している。
デビュー時の車両本体価格は135万~187万3800円。原稿執筆時点で「スマートアシスト」「スマートアシストII」搭載車も支払総額100万円以下から狙うことができる。
▼検索条件
ダイハツ ウェイク(現行型)×全国マイルドハイブリッド+衝突被害軽減ブレーキを全車に標準
スズキ スペーシアギア(現行型)
▲マットカラーのパーツを使うなど、まさに“ギア”感がたっぷりのエクステリア。ヘッドライトやフォグランプはLED
▲後席背面も撥水・防汚加工が施されており、シートアレンジによってはスノーボードなどの長尺物も積載できる。ただし助手席の背もたれ背面は防汚仕様ではないので、載せる際には注意が必要。後席の運転席側にはドリンクホルダー2つを備えた折りたたみ式のテーブルが備わる。2017年に登場したスズキのハイト系ワゴン、2代目スペーシア。その派生モデルとして2018年12月に加わったのがスペーシアギアだ。
SUVテイストのある外観だけでなく、撥水加工されたシートや、汚れてもサッと拭き取れる防汚タイプのラゲージフロアが備わる。後席の背もたれ背面も同様の加工が施されているので、後席を倒してラゲージを広げてもスノーボードなどギアが濡れていたり汚れていても気兼ねなく積める。
上記ウェイクほどではないものの、ハイト系ワゴンゆえ室内は広々。後席を倒せば2人でウインタースポーツを楽しんだり、キャンプに出かける荷物を十分積める。後席は左右別々にスライド可能だから、荷物に合わせてラゲージをアレンジ可能だ。また、ウインタースポーツを楽しむ際にはうれしいシートヒーターが前席に備わる。
マイルドハイブリッドシステムを搭載する2グレードのみで、エンジンはターボとノンターボがあり、いずれも2WDと4WDが設定されている。特にノンターボの2WDでJC08モード燃費は28.2km/Lと、ロングドライブ時にはうれしい低燃費だ。また、全車に衝突被害軽減ブレーキを含む「デュアルセンサーブレーキサポート」が標準装備されている。
デビュー時の車両本体価格は161万4600~181万3320円。まだデビューして2年ほどなので、あまり価格は下がっていないが、それでも原稿執筆時点で支払総額150万円以下から十分狙える。4WDやターボ車も選べる他、走行距離1万km未満もあるので、チェックしてみよう。
▼検索条件
スズキ スペーシア(現行型)×ギア系グレード×全国本格的にアウトドアを楽しみたいなら、やっぱりオフロード最強車!?
スズキ ジムニー(現行型)
▲伝統のパートタイム式4WDを採用。路面状況に応じて2WD/4WDを車内から任意で切り替えられる。下り坂で車の加速を抑えるヒルディセントコントロールをはじめ、悪路走破性を高める機能や機構を備えるのは言うまでもない
▲後席を倒すことでフラットな空間が生まれる。一部のグレードでは撥水・防汚加工が施されていないものがあるため、検討する際は注意が必要本格的な4WD車として人気の高いスズキ ジムニー。2018年に登場した4代目には3グレードあるが、その中でXLとXCの2グレードは、撥水加工シートと防汚タイプのラゲージフロアが標準で備わる。
後席背もたれの背面も防汚タイプの樹脂プレートが施されているので、ラゲージを拡大しても、汚れていたり濡れたままのギアを積むことができる。
上記2台と比べるとラゲージはミニマムだが、後席を倒すとフラットな空間を作れるので、2人分のアウトドアグッズなら楽々収納できる。また、ラゲージ床下の収納も樹脂製のため、汚れたものなどを入れやすい。このあたりの装備は、悪路走破を想定したジムニーならではと言えよう。
ターボエンジン+パートタイム式4WDのみの設定で、雪道はもちろん悪路走破時も心強い。5速MTか4速ATが選べ、衝突被害軽減ブレーキを含む「デュアルセンサーブレーキサポート」も全車に用意されている。
XLとXCのデビュー時の車両本体価格は158万2200~184万1400円。新車の納車待ちが1年以上ともいわれていることもあり、すぐに手に入る中古車の人気は高く、原稿執筆時点で支払総額は200万円程度からとやや高値だが、それでも欲しくなる魅力がたっぷり詰まった1台だ。
▼検索条件
スズキ ジムニー(現行型)×XL/XC×全国
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
この記事で紹介している物件
ダイハツ
ウェイク 660 L SAIII 両側パワースライドドア KENWOODナビ バックカメラ 衝突軽減ブレーキ ETC フロントセンサー CD DVD Bluetooth フロアマット ドアバイザー
本体価格104.9万円
支払総額109.8万円
ダイハツ
ウェイク 660 Gターボ SAII 4WD スマートアシスト 両側電動スライドドア アイドリングストップ LEDヘッドライト LEDフォグランプ オートライト オートハイビーム 社外ナビゲーション フルセグテレビ
本体価格131.7万円
支払総額143.3万円
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