ホンダ エリシオン▲大型ミニバンのラグレイトの実質的後継車として登場。ラグレイトは北米市場向けをそのまま日本に持ち込んだモデルだったが、エリシオンは日本市場に向けイチから開発された大型ミニバンだ

ホンダ エリシオンの中古車は今

トヨタ アルファードや日産 エルグランドに対抗する、ホンダの最上級ミニバンとして2004年5月に登場したエリシオン。ライバルに対して全高を抑えるなどスポーティさをウリに販売されたが、2013年10月に1代のみで生産が終了した。

原稿執筆時点での中古車台数・平均価格は約400台・約45万円。台数は少ないものの、ライバルよりも価格がお手頃な大型ミニバンとなっている。

ここからは2008年12月のマイナーチェンジで前期型と後期型に分け、それぞれの特徴や中古車相場について紹介する。
 

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エリシオン(前期型)の特徴と中古車相場

■エリシオン(前期型) DATA
生産期間:2004年5月~2008年11月
中古車流通量:約300台
中古車価格帯:10万~120万円
 

ホンダ エリシオン(前期型) ▲全長4840mm×全幅1830mmは当時のアルファードとほぼ同じだが、全高は1790mmとライバルより150mmも低い。全高が低い分、ワイド&ローなスタイルに
ホンダ エリシオン(前期型) ▲車高が低い分, 室内高は1265mmとライバルより125mm低いが、それでも大型ミニバンゆえ、十分な室内空間がある。2列目と3列目シートの対座シートアレンジも可能
ホンダ エリシオン(前期型) ▲先行車に追従して加減速してくれるアダプティブクルーズコントロール機能(ホンダの名称はIHCC)は「VG」グレードに、後退時に便利なリアカメラ機能は上級グレードに標準装備。オプションでリアエンターテインメントシステムも用意されていた

■エリシオン(前期型)の特徴
「新世代プレミアム8シーター」を掲げ、2004年5月に登場。専用の低床プラットフォームが採用され、両側スライドドアを備えていた。乗車定員は2+3+3の8人。低床かつフロアに段差がないため、3列すべての乗降性に優れている。

搭載されたエンジンは当時クラストップの最高出力250ps/最大トルク309N・mを発揮する3Lガソリンエンジンと、160ps/218N・mを発揮する2.4Lガソリンエンジン。これに5速ATが組み合わされ、2WDと4WDを用意。

3L車の上級グレードにはエンジン音を逆位相の音で打ち消す機能が備わるなど、上級ミニバンらしい静粛性が与えられている。ちなみに、2.4Lエンジンはレギュラー仕様だ。

全車に標準でブレーキアシストが備わっている。上級グレードには、カーブや右左折時にステアリングに連動して進行方向を照らす「アダプティブフ・ロントライティングシステム」、コーナリングがスムーズにできる車両制御機能「VSA」、衝突軽減ブレーキ(法整備に間に合わず完全停止はしない)が標準またはオプションで用意されていた。
 

ホンダ エリシオン(前期型) ▲プレステージ系は3.5Lエンジンに合わせて足回りは専用チューニングされた。また、エンジンのこもり音を逆位相の音で打ち消す機能や、VSAも標準で備わる

2005年9月に上下一体のスッキリしたグリルデザインとなった。2006年12月には最高出力300ps/最大トルク353N・mを発揮する3.5Lエンジンを搭載し、押し出し感の強いフロントデザインを備えた「プレステージ」系が追加された。

プレステージ系は標準でセパレートタイプの2列目シートが備わるため、乗車定員は2+2+3の7人。また、標準のものもフロントライトとグリルとの隙間がないデザインに改められた。

このとき同時にオプションパッケージが改められたが、その内のひとつ「HDDナビパッケージ」は、「Gエアロ」と「VG エアロ」グレードに用意されたもの。その名のとおりHDDカーナビの他に、エアロフォルムバンパーや両側電動スライドドアが標準で装備されている。

2007年8月にはプレステージ系に2.4L車も追加された。

■エリシオン(前期型)の中古車相場
初期型だけで全体の約7割。そのうち2.4L車は約240台と8割近くあり、選びやすくなっている。

プレステージ系の2.4L車は2007年8月からの登場ということで、前期型では約50台と少ない。

走行距離10万km未満を狙いたい場合、支払総額50万円以上は見ておいた方がいいが、ほとんど支払総額100万円以下で狙うことができる。

3.5L車のプレステージ系は約30台見つかり、支払総額50万円から狙えるが、こちらは多くが10万km超となる。
 

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エリシオン(後期型)と中古車相場

エリシオン(後期型) DATA
生産期間:2008年12月~2013年10月
中古車流通量:約100台
中古車価格帯:20万~210万円
 

ホンダ エリシオン(後期型) ▲一部グレードのみだったオプションパッケージ「HDDナビパッケージ」が全モデルに用意されるようになった
ホンダ エリシオン(後期型) ▲プレステージ系はボディカラーを一新、プレミアムスパークルブラック・パールなど全4色とした。また、本革シートが標準装備された(Sはオプション設定)

■エリシオン(後期型)の特徴
2008年12月のマイナーチェンジで、標準のエリシオンもフロントグリルの押し出し感が強いデザインとなった。

同時に全車にオートライトコントロール機能が標準装備された他、プレステージ系の一部グレードに、電子制御式パーキングブレーキが国産ミニバンとして初めて採用された。

2012年6月にはプレステージ系に「Hondaインターナビ」とETC車載器、ワンセグTVチューナーが標準装備された。

■エリシオン(後期型)の中古車相場
後期型のほとんどが2.4L車モデル。3L車以上を求めるなら前期型を中心に探した方がいい。

2.4L車の中でプレステージ系は約30台とほぼ3割。ただし、走行距離は5万km超がほとんどとなる。走行距離5万km未満なら支払総額110万円以上は見ておこう。

後期型もプレステージ系より標準のエリシオンの方がお手頃になっている。前期型よりも台数は少ないが、それでも60台程度と後期型の約6割を占める。走行距離5万km未満は20台ほどしかないが、支払総額100万円程度から、10万km未満までなら支払総額50万円程度から狙える。
 

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※記事内の情報は2021年6月22日時点のものです。
 

文/ぴえいる 写真/ホンダ
ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。