新型フェアレディZの受注再開はいつ? 日産への問い合わせ結果と最新の中古車情報をお届け!
2023/03/27
▲受注停止が続き再開が待ち望まれる新型フェアレディZ日産 新型フェアレディZの受注再開は? 中古車最新情報は?
GT-Rと並び日産を代表するスポーツモデルとして、日本はもとより海外でも高い人気を誇っているフェアレディZ。
現状は受注停止状態が続き、再開のめどはたっていない状況で、欲しいという人はもどかしい思いをしていることでしょう(※2023年3月23日時点、公式サイトの情報)。
そこで今回は、新型Zのモデル概要をおさらいしつつ、「いつ受注再開するのか?」日産に問い合わせてみた結果と、カーセンサーで流通している中古車情報をお届けします!
▲初代をオマージュしたデザインである新型フェアレディZ▼検索条件
日産 フェアレディZ(6代目・現行型)×全国新型フェアレディZはどんな車?
新型のフェアレディZは、2022年にフルモデルチェンジに匹敵するビッグマイナーチェンジを実施。
見た目が一新されただけでなく、それまで3.7LのNAエンジンを搭載していたところ、405psを誇る3Lツインターボエンジンへ換装し、ATには新開発の9速ATが採用されるなど(MTは従来どおりの6速MT)大きく進化している点が特徴となっています。
▲こちらがマイナーチェンジ後の新型フェアレディZ
▲マイナーチェンジ前のフェアレディZ。大きくデザインが異なります
2022年4月に概要が発表され、240台限定で先行リリースされた「Proto Spec」は同年夏ごろから徐々に納車がスタートしました。
▲3.0LツインターボのVR30DDTT型エンジン
▲こちらがProto Specですスーパースポーツとして動力性能の追求を第一に進化を続けるGT-Rに対し、フェアレディZの走りは“ダンスパートナー”を目指したといわれています。高い速度域でなくても走らせる愉しさを享受できるモデルに仕上がっている点も注目のポイント。
しかし、昨今の半導体などの影響や、予想を上回るペースで注文が殺到したことで2022年8月には早くも一時オーダーストップとなってしまいました。
そして、現在も公式ページでは「受注停止」のお知らせが掲載されています。
新型フェアレディZの受注再開はいつ? 日産に問い合わせてみた
そこで、日産自動車に受注再開はいつごろになりそうなのか、問い合わせてみました。
得られた回答は「現時点で販売再開のめどはたっておりません」。受注再開したかどうかを確認するには、フェアレディZの公式ページを逐一チェックするほかないようです……。
オーダーストップ直前に注文を入れられた人からも話を伺えたのですが、その方いわく、営業マンから「納期は3~5年くらい見ておいてほしい」と言われたとのこと。
また、現状はあくまで一時的なオーダーストップですが、純ガソリンエンジンを搭載するフェアレディZだけに、再開があまりに先の話になってしまうと、排出ガスや騒音など年々厳しくなる法律によって販売できなくなる可能性もゼロではありません。
「……となると諦めるしかないのか?」いや、その前にチェックしてもらいたいのが“中古車”です。わずかではありますが、新型フェアレディZは中古車市場に流通しています。
では実際、どんな中古車が狙えるのか? 相場なども含め解説していきます!
中古車は早くもプレミア価格化! どうしても早く欲しい方は要検討
執筆時点で流通している新型フェアレディZの中古車は、22台。
トランスミッションは6速MTが13台、9速ATが9台で、AT全盛の現在でもスポーツカーであるフェアレディZだけにMT車の方が優勢です。
グレードは240台限定の「Proto Spec」が最も多く11台。次に多いのは最上級グレード「バージョンST」で9台、残りはスポーティな装備をもった「バージョンS」とスタンダードな「ベースグレード」が1台ずつとなっています。これはProto Specが先行して販売されたことも影響しているでしょう。
走行距離は9000km台と8000km台が1台ずつあるほかはすべて2000km台以下となっており、新車に近いものがほとんどという状況です。
▲こちらがバージョンSTグレードですそして気になる価格ですが、車両本体価格で見ると680万~1260万円と倍近い価格差がある幅広いものとなっていました。
最も高額な物件は240台限定の「Proto Spec」ですが、2番手3番手の高値物件は「バージョンST」。必ずしも限定車だから高いというワケではなさそうです。
ちなみに「Proto Spec」は「バージョンST」をベースとし、専用カラーのアルミホイールやブレーキキャリパー、イエローの差し色やステッチが施された内装が備わったモデル。走りにまつわる部分の変更はありません。
▲Proto Spec強力なストッピングパワーをもつ
▲ステッチが施されるインテリアなお、新車価格は「Proto Spec」が696万6300円で「バージョンST」が646万2500円なので、流通している高額物件は新車の2倍近い価格となっています。
逆に最も安価な680万円の物件は走行9000kmのベースグレード、9速AT車で、次点は772万円の走行700kmほどのバージョンS、6速MT車となっています。
1000万円超の物件を見た後だと「安いかも?」と感じてしまいそうですが、ベースグレードは524万1500円、「バージョンS」は606万3200円という新車価格なので、どちらも150万円以上プラスされているということなります。
いずれにしてもプレミアム価格となっている新型フェアレディZだけに、万人に中古車をオススメすることはできませんが、「どうしても今すぐ欲しい!」と思っている人は、一度問い合わせてみる価値はあるでしょう。
▼検索条件
日産 フェアレディZ(6代目・現行型)×全国※記事内の情報は2023年3月22日時点のものです

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
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