見た目も走りも女性らしいスペーシアと、ボーイッシュな雰囲気のスペーシアカスタム
カテゴリー: スズキの試乗レポート
2018/02/23

インテリアの細かな配慮が◎なスペーシア
スズキは昨年12月14日に、スペーシア&スペーシアカスタムを発売した。このタイミングで発売するのは新春の大売り出しにちなんでであろう。こういった部分も軽自動車同様に日本的な文化を感じる。
初めにスペーシア ハイブリッドXに試乗。オフブルーメタリックとホワイトの2トーンカラーは、女の子がよりかわいらしく見えること間違いなしのモデルだ。

手を助手席に伸ばせば、引き出しやポップアップ式の物入れにグローブボックスと、ミニマリズムを知り尽くしたスズキらしい。
しかも、爪が当たったりしても衝撃を軽減できるよう、丸みを帯びた形状で女性への配慮が感じられる。
送風口のデザインが、1つだけ目玉の様な形をしていて異様な感じだが、空調の性能向上と顔に直接風が当たらないシャッターが取り付けられている。そこにプラスして小型のサーキュレーター(スペーシアはハイブリッドXのみ設定)を搭載し、快適性能を高めている。
では、ドライブした様子はいかがだろうか。スズキのお家芸である、マイルドハイブリッドとNAエンジン+CVTの組み合わせは、モーターによるクリープ発進が可能だ。
そこからエンジンが電光石火の早業で始動しスムーズに加速する。走りだしは非常に滑らかで、フラットな道を乗っている分にはストレスは感じない。
先代に比べたら驚くほどしっかりしていて、サスペンションも低速からスムーズに動き、マイルドな乗り心地はデザインにあったアンニュイな印象だ。すべてにゴツゴツしないフィールが敏感な女性には好感が持てるであろう
力強い加速が魅力のスペーシアカスタム。しかも静粛性は1段上
次にスペーシアカスタムの試乗だ。これは見た目がキリッとした目つきとグリルで、先に乗ったスペーシアXとは対極の存在感だ。ボーイッシュな雰囲気がバンバンと伝わってくる。

ゆっくりとアクセルを踏んで走り出すとエンジンは一瞬にして始動する。振動も静粛性もNAよりも一段上だ。
しかも力強く加速する。ターボであることは忘れてしまうほど扱いやすい。自分が軽自動車に乗っていることを忘れるほど力強く、どこから踏んでもストレスを感じない加速を繰り広げる。
クルーズコントロールも、十分に威力を発揮するパワーを秘めている。
その速さに見合ったサスペンションは安定感もあり高速でのロングドライブも全く問題ないだろう。
「限られた車道と駐車場に、最高のスペースパフォーマンスと動力性能を注入したスペーシア」がカスタムモデルなのだ。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:スペーシア ハイブリッドX 2トーンルーフパッケージ ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直列3気筒DOHC+モーター ■総排気量:658cc
■最高出力:38(52)/6500 [kW(PS)/rpm]
■最大トルク:60(6.1)/4000[N・m(kgf・m)/rpm]
■モーター最高出力:2.3(3.1)/1000 [kW(PS)/rpm]
■モーター最大トルク:50(5.1)/100[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:2WD ■トランスミッション:CVT
■全長x全幅x全高:3395x1475x1800(mm) ■ホイールベース:2460mm
■ガソリン種類/容量:レギュラー/27(L)
■JC08モード燃費:28.2(㎞/L)
■車両価格:153.36万円(税込)
■グレード:スペーシアカスタム ハイブリッドXSターボ ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直列3気筒DOHC+モーター+ターボ ■総排気量:658cc
■最高出力:47(64)/6000 [kW(PS)/rpm]
■最大トルク:98(10.0)/3000[N・m(kgf・m)/rpm]
■モーター最高出力:2.3(3.1)/1000 [kW(PS)/rpm]
■モーター最大トルク:50(5.1)/100[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:2WD ■トランスミッション:CVT
■全長x全幅x全高:3395x1475x1785(mm) ■ホイールベース:2460mm
■ガソリン種類/容量:レギュラー/27(L)
■JC08モード燃費:25.6(㎞/L)
■車両価格:178.74万円(税込)
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