今年、創立80周年を迎える日産自動車は、将来性のある日本の優れたアーティストの活躍を支援する「日産アートアワード」を創設することを発表した。このアワードは隔年開催。第1回目となる本年度は現代アートが対象になる。

現代アートとは一般的に「既成概念にとらわれない方法で表現される芸術」といわれている。小便器にR.Muttという署名を書いた“泉”という作品を発表したマルセル・デュシャンや、ストリートアートの先駆者として知られるキース・ヘリング、日本人では水玉をモチーフにした作品を数多く発表する草間彌生、養老天命反転地(岐阜県)を建設した荒川修作などが有名。

現代アートは表現方法や表現場所などが独創的なため、「難しくてよくわからない…」という人も多いはずだ。これは現代音楽や現代舞踊などにも共通する印象。しかしアーティストたちは自由な発想で自分の感情を表現しているのだから、小難しいことは専門家に任せて「面白い!」「好き!」という直感で楽しむのがいちばんだ。

日産アートアワードでは、すでに岩崎仁美氏(クイーンズ美術館キュレーター)や中森康文氏(ヒューストン美術館キュレーター)といった世界を舞台に活躍する美術関係者5名からなる審査委員会が、8名のファイナリストを選出。ファイナリストは現在、日産アートアワード2013展覧会へ向けて新作を制作している真っ最中だという。

展覧会は、横浜市が推進する歴史的建造物を活用した文化芸術創造の実験プログラム「BankART Studio NYK」(日本郵船横浜海岸通倉庫)で開催される。期間は9月18日(水)~11月4日(月・祝)。時間は午前11時~午後7時。入場は無料だ。

開催に先駆け日産自動車は「日産アートアワード」のホームページをオープン。カルロス・ゴーン社長は「創造力は、社会の発展にとって非常に大切な資源であると強く信じています。日産アートアワードを通じて、創造力あふれる優れた日本人アーティストの活躍を支援することで、次世代へと続く日本社会の発展に貢献できればと思います」と語っている。どんな次世代現代アートを目にすることができるのか、9月の展覧会に注目だ。

日産アートアワードは「人々の生活を豊かに」という企業ビジョンを表現するような次代を担う日本人アーティストに贈呈される

日産アートアワードは「人々の生活を豊かに」という企業ビジョンを表現するような次代を担う日本人アーティストに贈呈される

横浜市が「市の重要な創造界隈拠点」と位置付ける「BankART Studio NYK」は、横浜みなとみらい線「馬車道駅」6番出口より徒歩4分

横浜市が「市の重要な創造界隈拠点」と位置付ける「BankART Studio NYK」は、横浜みなとみらい線「馬車道駅」6番出口より徒歩4分