エコ化に拍車がかかった『平成21年』。いぶし銀的な魅力を放つクロスオーバー&ミニバンも!【平成メモリアル】
カテゴリー: トレンド
タグ: 日産 / スバル / ミニバン / クロスオーバーSUV / エモい / AT / CVT / FF / フルタイム4WD / レガシィアウトバック / NV200バネット / NV200バネットバン / スカイラインクロスオーバー / 平成メモリアル / 田端邦彦
2019/05/24

10年経てば人も車も変わる
この10年で、皆さんどんな変化がありましたか?
私の個人的な話をすると、まずアレだよね、体重がずいぶん増えた。
10kgは軽く太ったよね。
それと加齢にともなって、耳の穴の中からナゾ毛が生えてきた。
10代、20代の人は信じられないと思うけど、中年になると、どこからともなく毛が生えてくるんですよ。
大事なところを守ってるんだろうけど、何から守ってるのかね。
ってそんなことは、♪どうでもいーですよ by だいたひかる。
平成21年当時の日本で起きた出来事といえば、前年に起きたリーマンショックの影響がズバズバ現れてきた頃。
そんな状況下での自民党から民主党への政権交代です。
選挙による民意で政権が交代したのって、日本に政府ができてから初めての出来事なんだって。
その後の事業仕分けっていったらスゴかったよね。
不要なものがドンドン仕分けられちゃって、カンケーないのに、「俺、大丈夫かな?」って不安になったりしてました。
陣頭指揮を執ったのは、あの蓮舫議員。読み方はレンポウじゃないよ、レンホウ。
前回の東国原議員に続いて、またしても「スーパージョッキー」への出演を経て、政治の世界に入った人ですね。
1000円で何処まででも行けた、あの頃……

一方で家庭で太陽光発電した電力の余剰分を、48円/kWhもの高い金額で買い取ってくれる制度がスタートしたり、エコカー減税が初めて導入されるなど、地球環境に配慮した政策も次々に実施されました。
車も3代目プリウスなどのハイブリッド車が大ヒット。
“エコ”が一大ムーブメントとなっていったのです。
ところで太陽光発電電力の固定価格買い取り制度は10年の期限つきだったはず。
当時、家庭に太陽光パネルを導入した人は今年で10年を迎えますが、制度終了後は皆さん、どうされるんですかね。
それを考えると眠れなくなっちゃう……と、これは昭和のギャグでした。
さて車関係といえば、ETCでの休日割引制度、通称「1000円高速」がスタート。
2008年に始まった生活対策の一環だったんだけど、1000円で高速乗り放題だった。
あれは週末のお出かけで助かったなー。
またやってくれないかなー。
こんなにカッコいいデリバリーバンは日本初

ということで、今回も平成21年登場車の私的トップ3発表にまいりましょう。
第3位は、日産のNV200バネットでどうだ!
いわずとしれた中サイズ・ビジネスバン(商用車登録)&ミニバン(乗用車登録)なんだけど、ライバルといえるのがトヨタのタウンエースくらいしか存在しない、独自性の高い車。
しかも商用車主体なのにデザインがカッコいい。
キャブオーバー型(エンジンが前席の下にあるタイプ)で、いかにも商用車だった歴代バネットに比べると、スタイリングは雲泥の差です。
ニューヨークのタクシー、通称イエローキャプの標準車種にも選ばれてるんですよ。
2014年には国産ワンボックスで唯一のピュアEVモデルも追加。
基本設計の良さが評価され、三菱 デリカD:3やシボレー シティエクスプレスのベース車にもなりました。
中古のNV200にウェザリング塗装(わざと風化させたように見せる塗装)とかして乗ったら、カッコいいだろうなー。
欧州勢とタイマンはれる国産クロスオーバー

続いて第2位は日産 スカイラインクロスオーバーを選出します。
前回、前々回に続いてまたしてもスカイライン一族からの選出って、「どんだけ~」スカイラインひいきなんだって感じですが、良い車なんだから仕方ないよね。
名車スカイラインのデザイン……だけでなくプラットフォームもセダンと共有。
上質&スポーティな走りまでスカイラインそのものでした。
この類のクロスオーバーってよく、見た目のバランスを崩しちゃってるのも少なくないけど、スカイラインクロスオーバーはセダンを同じシャシーを使いながら、わざわざホイールベースを50mm短縮。
美しくもたくましいスタイリングを実現しているのです。
アテーサE-TSなどメカニズム的にも萌え要素アリ。
2016年には生産終了しちゃったけど、今でも普通に欲しい。
まあ、大きすぎてウチの車庫には入らないんですけどネ。
アメリカ風味の強いレガシィもまたヨシ
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それでは平成21年車のベストワンをチョイスしましょう。
スバルの2代目レガシィアウトバックに決定!
はいはーい、異論、反論、オブジェクションがあるのはよく分かってます。
デザインやボディサイズは国内と欧州市場を重視していたレガシィの伝統から離れ、北米、アジア圏を意識したものになりました。
より大きく、デザインも大味になったのが、この2代目。
リニアトロニックというCVTとなったトランスミッションについても、スポーツドライビング好きの保守派からはあまり歓迎されなかった装備でした。
ただ、この大味なキャラクター、セダンはともかくアウトバックとは相性がいいのよ。
特に2012年のマイナーチェンジで採用された、新開発の2.5Lエンジン搭載モデルは秀逸。
一応言っとくけど、FRベースの駆動系にCVTを組み合わせるのって、技術的に相当難しいんだからね。
日産もアウディも苦労した結果、やめちゃった。
そこをあえて、2代目レガシィでは採用したのです。
わざと加速感に“段”をつけて、多段式ATみたいなフィーリングにしてまで。
そんなチャレンジングな姿勢を評価しましょう!
この時代になると走行性能、安全性能などのメカニズムも成熟していて、現代の車とほとんど変わりません。
でも年式としては10年近く経ってきて、中古車としてはますます手が届きやすいプライスゾーンになっているのです。
20年以上前の車に今も乗ってる私がもし乗り替えたら、新車みたいに感じるだろうなぁ……。
以上、平成21年登場の私的トップ3車種でした。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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