3列車もあるエクストレイルは使い倒せる“タフギア”だ【クローズアップ前編】
2017/08/17
この車に乗るなら……という視点で人気車が持つ魅力に注目するカーセンサー(雑誌)の連載。今回は日産 エクストレイルをクローズアップ!

オーナーの要求を受け入れる懐の広さに大満足
会社の仲間と釣り船に乗って魚釣りに。今回の道具はさほどかさばるわけではないが、クーラーボックス、それに熱中症予防のために多めに用意した飲み物など何かと荷物は多い。普段は格納している3列目シートを引っ張り出して7人乗車しても、二重底になったラゲージを駆使したうえで、残りを後席の足元に分散して置くとすべての荷物を飲み込んでくれた。
やはりこういう用途にはミニバンかなと購入検討時に迷いに迷ったが、3列目シートの使用頻度、悪路走破性、見た目の好みなど、様々な項目を考慮した結果、荷物の積載能力には多少目をつむってエクストレイルを選んだつもりだったが、4WDでこれだけ積めるなら正解だった。
優先した悪路走破性には満足している。街中から雪道までほとんどの場面を4WDオートに入れておけば車が駆動を最適化してくれる。岩場などを走る際にはロックを選ぶよう説明を受けたが、まだお世話になったことがない。ただ急にそういう状況に出くわしても大丈夫だろうという安心感につながっている。乗車人数、荷物量、走行シーンなど、いろいろな要求をまとめて受け入れてくれるこの車の懐の深さは実にありがたい。

魅力の“タフギア”にプロパイロットが加わった
次ページでも述べるが、このクラスのSUVは強力なライバルが多い。そんななかでエクストレイルが3世代にわたって存在感を示し続ける理由のひとつが、初代以来の“タフギア”っぷりであることは間違いない。例えば、シートやラゲージスペースが撥水加工されていて、泥や雪が付着してもひと拭きで汚れを落とすことができる。「趣味に仕事に家族サービスに車を使い倒す」と言うとカッコよいが、車が新しいうちからそういうふうに使うのは案外難しい。裏を返せば、子供や仲間に「汚すなよ」と注意せず落ち着いていられれば、“お父さんはなんて寛大な人なんだ”と株を上げることができるはずだ。
同一車線内で渋滞時、高速走行時に先行車を追従してくれ、車線中央維持をアシストしてくれるプロパイロット機能が加わった。家族や仲間が乗っていればどうしたって車内の会話は盛り上がるし、一日遊んだ帰り道は同乗者全員が爆睡する可能性も高い。どっちにせよ運転に集中するのが難しい状況下で、これはありがたい。




【解説した人】塩見智
1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経てフリーランスライターへ。年を重ねるにつれ、派手でパワフルな車よりも実用的で経済的な車に関心を抱くように。
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