絶滅危惧車のマークⅡクオリス、中身は全然“マークⅡ”じゃなかった!
2018/08/06
マークⅡなのにFF!?
面白いもので、ステーションワゴンはドイツの高級ブランドでは相変わらずの人気を博している。しかしながら、国産ステーションワゴンは一部を除き、どんどん消滅の運命をたどっている。
かつては、高級車のクラウンにさえステーションワゴンがラインナップされていたものだが、記憶に残っている読者は少ないかもしれない。高級車にステーションワゴンがラインナップされていたのだから、ミドルクラスセダンであったマークⅡにもステーションワゴンは存在した。
ただし、マークⅡクオリスはちょっと面白い存在で、マークⅡの顔を持ち、マークⅡを名乗りながら、ウィンダムベースとなっていた。だからセダンはFRを採用するのに対し、マークⅡクオリスは最初で最後のFF、そしてFFベースの4WDを採用していた。
搭載するエンジンは、カムリが搭載していた2.2L、2.5L直4ならびにウィンダムが搭載していた3L V6をラインナップ。憶測ではあるが、あまり売れないことを見越して、コスト削減を図ったのではないだろうか?
なお、3Lモデルには当時のウィンダムが採用していた、減衰力を電子制御で調整できる「スカイフックTEMS」を搭載。そういう意味では、高級ステーションワゴンであった。
ちなみにマークⅡクオリスの後継車、「マークⅡブリット」は“従来どおり”同時期のマークⅡセダンをベースに作っている。これは、“もう一回、真面目に作ってみよう”というチャレンジ精神だったのかもしれない。
余談だが、マークⅡブリットは「マークXジオ」というミニバンっぽいステーションワゴンとして進化を遂げた。
マークⅡクオリスは当時のステーションワゴンとしては、3ナンバーゆえに最大級の広さを誇っている。とはいえ、もはや実用性でステーションワゴンを選ぶ時代ではなくなっていたのかもしれない。
今となっては、古い車だし、もう流通台数もごくわずか。昔気質のトヨタ車っぽいダッシュボードまわりは、今となってはノスタルジックですらある。
中古車相場も安値安定しているし、実用車として狙うもよし、今となっては珍しいとさえ思える国産ステーションワゴンを楽しむもよし、狙うなら今がラストチャンスだろう。
▼検索条件
トヨタ マークⅡクオリス(初代)この記事で紹介している物件
あわせて読みたい
- トヨタ アルファードのサイズは? 駐車場に入る大きさ? 新型から歴代モデルの全長・全幅・全高や室内寸法、重量、中古車価格やライバル車種比較も紹介!
- コンパクトSUVオススメ20選一覧|いま買うなら? 国産・海外車の人気モデルや中古車ランキングも紹介【2024年】
- レクサス GXの発売延期に絶望した人に贈る「代わり」のオススメモデル5選
- 【2024年】コンパクトカーおすすめ23選|人気の車種は? ランキングTOP10も紹介!
- 高級車一覧25選|人気ランキングやメーカーも紹介! 日本と世界の“憧れ”を専門家が解説
- 【2024年】燃費の良い車ランキング17選|軽自動車、ミニバン、SUVなどタイプ別に紹介!中古車価格も解説
- 【試乗】新型トヨタ GRヤリス(AT)|スポーツ仕様の8速ATを搭載したマイナーチェンジモデル
- 新型 トヨタ クラウンエステートの度重なる発売延期に絶望した人に贈る「代わりにどうですか?」5選
- 怪魚ハンター・マルコスさんはハイエースで自分流の車中泊ライフを楽しむ!
- 【2024年】スポーツカーおすすめ・人気ランキング一覧30選|国産から海外車まで、価格や意外な中古車を解説!