最新型ゴルフRとゴルフRヴァリアントがマイナーチェンジしたが、前期型の中古車はお得になってる? 価格や流通量、オススメを解説!
2025/02/20
▲エンジンのパワーアップとデザイン変更を主体とするマイナーチェンジが行われたフォルクスワーゲン ゴルフRだが、それを機に「前期型の中古車」はお買い得価格へと転じているのか? マイナーチェンジの内容を含め、チェックしてみるマイナーチェンジ後の後期型は確かに魅力的だが
「最強のゴルフ」である現行型フォルクスワーゲン ゴルフRが2025年1月、マイナーチェンジを受けました。マイナーチェンジ後の後期型は内外装デザインを小変更するとともに2L 直4ターボエンジンはさらに強化され、なおかつ可変ダンピングシステムの「アダプティブシャシーコントロール“DCC”」も標準装備に変わるなどしています。
様々な面で魅力的であることは間違いない後期型ゴルフRおよびゴルフRヴァリアントですが、よくよく考えてみれば「大幅改良」と言えるほどのマイナーチェンジではないかもしれません。
であるならば、改良の内容と前期型の中古車相場によっては「前期型の中古車でも十分」という結論が導き出される可能性もあります。
そのあたりは具体的にどうなのか? チェックしてみることにしましょう。
▲写真はマイナーチェンジ後のゴルフR。前期型とどこがどう変わったのだろうか?前期型と後期型の相違点|2L 直4ターボの最高出力は333psまで増強
今回のマイナーチェンジで何がどう変わったのか、具体的に見てまいりましょう。
最大の変更点はここでしょうか。2L 直4ターボエンジンの最大トルクは据え置きですが、最高出力は13psアップの「333ps」に変更されています。
●前期型:最高出力320ps/5350~6500rpm
最大トルク420N・m/2100~5350rpm
●後期型:最高出力333ps/5600~6500rpm
最大トルク420N・m/2100~5350rpm
後期型は新デザインのLEDヘッドランプとイルミネーテッド「VW」バッジ、バンパーのエアカーテン、新しいLEDテールライトクラスターなどを採用。
また、標準グレードが履く18インチアルミホイールの意匠も変更され、今回新たに設定された上級グレード「Rアドバンス」は235/35R19タイヤと、1本8kgの軽量な19インチ鍛造アルミホイールが標準となります。
▲こちらが前期型のエクステリアデザイン
▲こちらは後期型。間違い探しのようではあるが、LEDヘッドランプやバンパーの形状などが変更されている
▲こちらは前期型
▲後期型のリアビュー。よく見るとLEDテールライトクラスターのディテールが異なる
標準グレードのフロントシートは後期型も「R専用ファブリック&マイクロフリースシート」で大きな変更はありませんが、上級グレードである「Rアドバンス」のシート表皮はナッパレザーを採用。
また、後期型のタッチ式ディスプレイは全車12.9インチに大型化され、多彩な車両機能を音声で素早く操作できる「IDAボイスアシスタント」も採用されました。さらに、「Rアドバンス」ではオプションとしてHarman Kardonプレミアムサウンドシステムも装着可能になっています。
▲前期型は「R専用ファブリック&マイクロフリースシート」
▲後期型の上級グレードはシート表皮にナッパレザーを標準採用
▲前期型のコックピットはこのような感じ
▲後期型ではセンターディスプレイが12.9インチに大型化された
前述したRアドバンスの軽量19インチ鍛造ホイールの他、前期型ではオプションだった「アダプティブシャシーコントロール“DCC”(ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロール するシステム)」が今回、上級グレードである「Rアドバンス」では標準装備されることになりました。
▲後期型の上級グレードは「アダプティブシャシーコントロール“DCC”」を標準装備。DCCは、ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールするシステムだ。写真は後期型ゴルフRヴァリアント以上の主な変更を「きわめて重要な変化!」と感じる場合は前期型の中古車を探すのではなく、後期型の新車をオーダーした方が幸せになれるでしょう。しかし「ま、それほどでもないかな?」と感じるのであれば、後期型の新車よりも断然お安い予算で狙える前期型の中古車をチェックしてみる価値は大いにあります。
それでは今、前期型ゴルフRおよびゴルフRヴァリアントの中古車状況はどうなっているのか? 次章以降、確認してみましょう。
中古車状況|前期型ゴルフRは「総額580万円前後」が目安
2025年2中旬現在、前期型「ゴルフR」の中古車流通量は、2023年7月に発売された特別仕様車「ゴルフR 20Years」を含めて約20台。それぞれの中古車価格と流通量はおおむね以下のとおりです。
●ゴルフR|総額490万~630万円|平均587.6万円|15台
●ゴルフR 20Years|総額680万~820万円|平均759.5万円|5台
ゴルフRの日本導入20周年を記念して発売された「ゴルフR 20Years」は流通量がきわめて少なく、なおかつ中古車価格もけっこう高い(いっそ新車を注文したくなる中古車価格?)であるため、とりあえず除外して考えるのが定石でしょう。
そのうえで前期型ゴルフRの状況を見てみると、後期型の新車総額より160万円ほどお安い「総額580万円前後」で、走行距離1万km台の2022年式を見つけられます。この価格帯の物件はオプションだった「アダプティブシャシーコントロール“DCC”」は付いていない場合もありますが、もしもそこが特に気にならないのであれば、前期型ゴルフRの中古車は「きわめてお買い得である」と言えます。
▲デザインと装備が多少違うことが気にならないなら、320psである最高出力を含めて「前期型でも十分以上!」と言えるはず▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフ(8代目) 2021年6月~2024年12月 × R × 全国中古車状況|前期型ゴルフRヴァリアントも「総額580万円前後」に注目
ゴルフRのステーションワゴン版であるゴルフRヴァリアントの方の状況も見てみましょう。2025年2月中旬現在、前期型ゴルフRヴァリアントの中古車は下記イメージにて流通中です。
●ゴルフRヴァリアント|総額540万~670万円|平均587.7万円|16台
状況は5ドアハッチバックのゴルフRと「だいたい同じ」と考えていいでしょう。こちらは総額580万円前後にて、走行距離が数千kmレベルの物件を見つけられます。そして理由は不明ですが、ヴァリアントの場合はなぜか総額580万円前後であっても「アダプティブシャシーコントロール“DCC”」が付いているケースが目立ちます。
新車の後期型ゴルフRヴァリアント アドバンスを買うとなると、乗り出し価格は800万円近くになります。そのため総額580万円前後で買えてしまう前期型ゴルフRヴァリアントの低走行物件は――装備やデザインの違いがさほど気にならない人にとっては、「きわめてお買い得である」と断言してしまっていいでしょう。
▲こちらが前期型フォルクスワーゲン ゴルフRヴァリアント。ボディサイズは全長4650mm×全幅1790mm×全高1465mmハッチバックもステーションワゴンも流通量少なめなのが前期型ゴルフRのネックではありますが、気になる人は、ぜひ詳細にチェックしてみることをオススメいたします。
▼検索条件
フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント(3代目) 2021年7月~2024年12月 × R × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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