日々のチョイ乗り車を探しているけど、EVは眼中にない! っていう方、損はさせないから聞いてほしい。日常使いでも超優秀な大容量EV「N-VAN e:」の話
カテゴリー: 特選車
タグ: 日産 / ホンダ / 三菱 / 軽自動車 / クルマを選び始めた人向け / EV / 通勤・通学 / 万が一への備え / N-VAN / サクラ / eKクロスEV / N-VAN e: / 瀬イオナ
2025/09/04
▲「N-VAN」をベースとしたEVとして、2024年10月に登場したホンダ N-VAN e:軽自動車の電気自動車(EV)の選択肢がまたひとつ増えた!
日常の足として軽自動車を選んでみたい。でも、せっかくなら次世代を見据えてEVにしてみようかな……。そんな方にオススメしたいのが、軽自動車の電気自動車(EV)です。
2022年6月に日産 サクラや三菱 eKクロスEVが登場し、近年見かけることも増えてきましたね!
▲リーフ開発で培った技術をフル投入し実現した、EVならではの静粛性や力強くなめらかな加速が魅力の日産 サクラ▼検索条件
日産 サクラ(初代)
▲三菱ならではの力強いSUVらしさと電気自動車にふさわしい先進感を兼ね備えたeKクロスEV▼検索条件
三菱 eKクロスEV(初代)そして、先日ホンダから新たな軽EV「N-ONE e:」が発表されました。
▲今秋発売予定のホンダ N-ONE e:。コンパクトなボディに丸目がかわいい
▲大容量バッテリーが魅力。AC外部給電器があれば車から電気を取り出すこともでき、災害時や停電時の備えにもN-ONE e:はとても注目!……ですが、ホンダは昨年10月に異なる軽EVを発売しているのはご存じでしょうか? それが、「N-VAN e:」です!
おやおや?「N-ONE e:」と「N-VAN e:」。名前がそっくり! でもこの2台、用途もキャラクターも全く異なります。
▲ガソリンモデル「N-VAN」を基に、EVならではの使い勝手を加えた「N-VAN e:」「N-ONE e:」はセミトール軽として人気のN-ONEをベースにEV化した注目の乗用モデル。一方の「N-VAN e:」は商用をベースにした、大容量な荷室空間が自慢の1台です。
EVを検討するにあたって特にネックになるのが「航続距離」ではあるものの、「N-VAN e:」は満充電での航続距離はカタログ値で245kmであり、日々数十分のお買い物や送迎などには申し分なし。忙しい合間をぬってガソリンスタンドへ向かう労力が、自宅に充電環境があればコンセントを差し込むだけのひと手間となるのです。
N-VAN e:は「商用」とうたいつつも、大容量かつ航続距離も街乗りであれば十分で、意外と普段使いにもピッタリなのではないでしょうか? 早速、掘り下げてご紹介してみたいと思います!
モデル概要:仕事はもちろん、普段使いや趣味にも役立つ1台
N-VAN e: は2024年10月に軽商用EVとして登場しました。ベースは働く車を代表する「N-VAN」ですが、電動化によってさらに使い勝手と経済性を高めています。
▲ホワイトやブラックの定番色に加え、人気のくすみカラーもラインナップ。おしゃれな街並みにもマッチしそう。写真はソニックグレー・パールEVならではの力強いトルクで、街中の発進や坂道も余裕。助手席側にはピラーレスの大開口スライドドアを採用し、後席を床下に格納すればフルフラットな荷室が広がります。
▲写真は乗車定員4人の「e: L4」。圧倒的な大開口&大容量
▲同じく「e: L4」のリア。フルフラットになるので、アウトドアにも 自転車や長尺物も楽に積載でき、車中泊やキャンプなどアウトドアにも最適。家庭用電源としての給電機能も備え、災害時の備えにも頼れる1台です。
▲普通充電は6kWの高い出力で行うため、満充電まで約4.5時間という早さ中古車状況:流通数は少ないが、新車より安く上位グレードが狙える
N-VAN e:の新車価格は269万9400~291万9400円、中古価格は支払総額205.9万~302万円です。
走行距離1000km未満の個体が多く、状態の良い車両が中心です。新車より割安で上位グレードを狙えるチャンスともいえます。
グレードは4つ用意されていますが、そのうち2つは商用特化で乗員定数が1人(または2人)仕様。
一般ユーザーにオススメなのは、乗員定数が4人の「e: L4」と上位グレードの「e: ファン」です。
主な違いはライトや内装装備で、上位グレードの「e: ファン」には、フルLEDヘッドライトや後席ヘッドレストが備わっています。
▲写真は、乗員定数4人の e: L4のインテリア(グレー)
▲写真は、上位グレードの e: ファンのインテリア(アイボリー)
▲上位グレードの e: ファンのフルLEDヘッドライト流通状況を見てみると、昨年10月の登場から日が浅いため流通数はまだ少なく、執筆時点では38台のみ。そのうちオススメグレードである「e: L4」が15台、「e: ファン」22台となっています。
▼検索条件
ホンダ N-VAN e:(初代)× e: L4▼検索条件
ホンダ N-VAN e:(初代)× e: ファン軽EVのメリット・デメリットからガソリン版「N-VAN」も視野に入れてみる
そもそも軽EVは、軽自動車をベースにしたEVで、日常の足として注目されています。メリットはランニングコストの安さ。ガソリン不要で、電気代は燃料費より大幅に安く抑えられます。
▲写真は、e: L2の充電イメージ。ボディカラーはルナシルバー・メタリック加速はモーター駆動ならではのスムーズさで、静粛性も高く住宅街でも安心。さらに、補助金や減税制度といった購入支援策も魅力です。
一方で、デメリットも存在します。代表的なのは、航続距離の短さ。多くの軽EVは一充電あたり200km前後で遠出には少々不安が残ります。
筆者自身も5日間試した際、満充電での表示は約220km、エアコンを弱で稼働すると約190kmに減少しました。また、自宅に充電設備がなければ外出先で30分間の充電時間を確保する必要があり、利便性は環境に左右されます。
こうした経験から、軽EVは、近距離中心の生活や自宅充電が可能な環境がある人に最適だといえるでしょう。
通勤、買い物、送り迎えといった日常使いなら、従来の軽自動車以上に快適で経済的です。
それでもデメリットが気になる方には、ガソリン版の「N-VAN」も選択肢に入ります。
▲「N-VAN」は「N-VAN e:」よりもポップなカラーラインナップ。写真はプレミアムピンク・パール環境性能・経済性重視なら「N-VAN e:」、積載性・手軽さなら「N-VAN」を
「N-VAN」の中古車市場では1495台が流通し、価格帯は28万~454万円。新車価格(139万2600~209万2200円)を上回る車両があるのは、キャンプ仕様やカスタム車が人気のため。
▲ダブルビッグ大開口で、N-VAN e:同様に荷物の載せやすさ◎2018年の登場以来、一部改良を重ねてきたため、年式による仕様の違いには注意が必要です。
▼検索条件
ホンダ N-VAN (初代)環境性能や経済性を重視するなら「N-VAN e:」、積載性や手軽さを求めるならガソリン版「N-VAN」。
どちらを選んでも「日常を支える相棒」となることに変わりはありません。あなたのライフスタイルに寄り添う1台を見つけてみてはいかがでしょうか。
▼検索条件
ホンダ N-VAN e:(初代)
自動車ジャーナリスト
瀬イオナ
車メディアの雑誌編集部員を経て、2024年にフリーランスとして独立。「走って書ける」自動車ジャーナリストを目指して修行しながら、若手ジャーナリストとして活動している。車業界に入ったきっかけは、某動画で中谷明彦師匠を見つけたこと。現在に至るまで「ドライビング」はもちろん「ジャーナリスト」の心得など業界におけるすべてを教わりながら日々鍛錬中である。趣味はドライブ、レーシングカート、サウナ。
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