ボルボ C30 【ニューモデル】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
2007/08/09
全域で発生する太いトルク、ターボらしい爽快な加速
◆テスト車両:2.4i アクティブ285万円
T-5 387万円
■主要諸元:T-5
●駆動方式:FF
●トランスミッション:5AT
●全長4250×全幅1780×全高1430㎜
●ホイールベース:2640㎜
●車両重量:1430㎏
●乗車定員:4人
●エンジン種類:直5DOHCターボ
●総排気量:2521㏄
●最高出力:169kW(230ps)/5000rpm
●最大トルク:320N・m(32.6kg-m)/1500~5000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:62L
●10・15モード燃費:9.3㎞/L
●タイヤサイズ:205/55R16
◆コンセプト
ボルボのエントリーモデル 注目はそのリアスタイル
車名の数字の部分が示すとおり、C30はボルボにとってエントリーモデルの位置づけだ。が、“これまでボルボの購入を考えもしなかった人たち”も想定内とはボルボの説明だ。
ベースモデルの「Aktiv(アクティブ)」で285万円の価格設定もボルボとしては意欲的だが、一番に注目なのは、ボルボとしては画期的なスタイリッシュさだということ。カーマニア歴の長い人ならパッと「P1800ES」を連想するだろうが、クッキリと大胆で個性的なリアビューは、この車の命。運転しながら自分で眺められないのがつくづく惜しいし、“然るべきシーンでこの車のガラスハッチを開けて荷物を載せたり下ろしたりする絵”を想像しただけでも心ときめく。
◆室内&荷室空間
スカンジナビアンデザインは健在、リアは何とか2人掛け
浮き上がったセンターパネルなど、インパネ回りの光景は見慣れたデザインだ。仕様によりパネルは柄が入ったり木目になったりする。また日本仕様では、インパネ上面中央に専用の造作を施し、手動だが格納式のカーナビ(のモニター)が設置可能だ。
前席はセダンのS40より幾分か着座位置が低く、スポーツカー的に車と一体感のあるポジションが取れる。後席は2名分で、セパレート形状の見た目どおり、座るとバケット風に一定の姿勢で保持される印象。とはいえ大人でも何とか過ごせるスペースだ。
ラゲージスペースはやや浅めだが、形状が柔軟なダッフルバッグのような旅行鞄を載せるにはちょうどよい。後席を倒した場合の背面はカーペット張りだ。
◆ドライブフィール
しっかりとした足回りを望むならT-5がオススメ
走らせた印象は、ひと言で表現すれば“さわやかで軽快”。エンジンは2種類あるが、もちろん意のままにストレスのない加速が味わえるのは、230N・m/32.6kg-mの2.5Lターボのほう。アクセル操作に対するエンジンの吹け上がりがシャープでいいし、回転を上げた際の排気音もなかなかスポーティな音質だ。
他方で170N・m/23.5kg-mのスペックをもつ2.4LのNAエンジンも、日常の用途がメインならば不足はなし。街中の流れでも十分に力強 く加速してくれる。
乗り心地はターボ車(T-5)が、NAモデルと比べると低速でわずかに引き締まっているのを実感する。といっても走り出せば、むしろ路面の凹凸に対し無駄な揺れを抑制してくれるのが気持ちいい。
◆こんな人にオススメ
セダンのS40より全長は220mm短い。実にコンパクトなので、ファーストカーとしてはもちろん、「粋なセカンドカーに乗りたい」と考える、身の回りの持ち物や自分の生活スタイルにこだわりをもつユーザーの琴線にも響くに違いない。特別注文色を含めボディ色は17色も設定され、どの色も、他車にはない個性をアピールする色でいい。
(Tester/島崎七生人 Photo/阿部昌也)
◆テスト車両:2.4i アクティブ285万円
T-5 387万円
■主要諸元:T-5
●駆動方式:FF
●トランスミッション:5AT
●全長4250×全幅1780×全高1430㎜
●ホイールベース:2640㎜
●車両重量:1430㎏
●乗車定員:4人
●エンジン種類:直5DOHCターボ
●総排気量:2521㏄
●最高出力:169kW(230ps)/5000rpm
●最大トルク:320N・m(32.6kg-m)/1500~5000rpm
●使用燃料:無鉛プレミアム
●燃料タンク容量:62L
●10・15モード燃費:9.3㎞/L
●タイヤサイズ:205/55R16
◆コンセプト
ボルボのエントリーモデル 注目はそのリアスタイル
車名の数字の部分が示すとおり、C30はボルボにとってエントリーモデルの位置づけだ。が、“これまでボルボの購入を考えもしなかった人たち”も想定内とはボルボの説明だ。
ベースモデルの「Aktiv(アクティブ)」で285万円の価格設定もボルボとしては意欲的だが、一番に注目なのは、ボルボとしては画期的なスタイリッシュさだということ。カーマニア歴の長い人ならパッと「P1800ES」を連想するだろうが、クッキリと大胆で個性的なリアビューは、この車の命。運転しながら自分で眺められないのがつくづく惜しいし、“然るべきシーンでこの車のガラスハッチを開けて荷物を載せたり下ろしたりする絵”を想像しただけでも心ときめく。
◆室内&荷室空間
スカンジナビアンデザインは健在、リアは何とか2人掛け
浮き上がったセンターパネルなど、インパネ回りの光景は見慣れたデザインだ。仕様によりパネルは柄が入ったり木目になったりする。また日本仕様では、インパネ上面中央に専用の造作を施し、手動だが格納式のカーナビ(のモニター)が設置可能だ。
前席はセダンのS40より幾分か着座位置が低く、スポーツカー的に車と一体感のあるポジションが取れる。後席は2名分で、セパレート形状の見た目どおり、座るとバケット風に一定の姿勢で保持される印象。とはいえ大人でも何とか過ごせるスペースだ。
ラゲージスペースはやや浅めだが、形状が柔軟なダッフルバッグのような旅行鞄を載せるにはちょうどよい。後席を倒した場合の背面はカーペット張りだ。
◆ドライブフィール
しっかりとした足回りを望むならT-5がオススメ
走らせた印象は、ひと言で表現すれば“さわやかで軽快”。エンジンは2種類あるが、もちろん意のままにストレスのない加速が味わえるのは、230N・m/32.6kg-mの2.5Lターボのほう。アクセル操作に対するエンジンの吹け上がりがシャープでいいし、回転を上げた際の排気音もなかなかスポーティな音質だ。
他方で170N・m/23.5kg-mのスペックをもつ2.4LのNAエンジンも、日常の用途がメインならば不足はなし。街中の流れでも十分に力強 く加速してくれる。
乗り心地はターボ車(T-5)が、NAモデルと比べると低速でわずかに引き締まっているのを実感する。といっても走り出せば、むしろ路面の凹凸に対し無駄な揺れを抑制してくれるのが気持ちいい。
◆こんな人にオススメ
セダンのS40より全長は220mm短い。実にコンパクトなので、ファーストカーとしてはもちろん、「粋なセカンドカーに乗りたい」と考える、身の回りの持ち物や自分の生活スタイルにこだわりをもつユーザーの琴線にも響くに違いない。特別注文色を含めボディ色は17色も設定され、どの色も、他車にはない個性をアピールする色でいい。
ボルボ C30 【ニューモデル】/試乗レポート