▲三度のごはんと同じくらいV8エンジンとスーパーなカーが大好き、V8たろう、輸入車のお祭りに突撃してまいりました! ▲三度のごはんと同じくらいV8エンジンとスーパーなカーが大好き、V8たろう、輸入車のお祭りに突撃してまいりました!

お、お、お宝様!!

本日、S.I.S スペシャルインポートカーショー プレミアムにてお宝カーにまみれております編集部のV8たろうでございます。

メーカー、インポーター、販売店、ファクトリー、輸入車にまつわる業種の方々が入り乱れる輸入車祭り。見目麗しいスーパーカー、オンリーワンなコンプリートカーやカスタムカー、そして貴重な文化遺産といえるヴィンテージカーまで一堂に会するショーであります。

スーパーなカーがもちろん大好物の私、落ち着かずうろうろきょろきょろそしてドキドキしていると、展示スペースの一角から神々しい輝きが!福音が!天孫クラスが降臨されたのかと一瞬戸惑いました。それもそのはずワタクシV8たろう、宝の山からお宝中のお宝を発見してしまいました! しかもあろうことか2台も!

その名も'69と'70のフォード マスタングBOSS429、でございます。この名を聞いて居住まいを正される方もいらっしゃるでしょうがちょっとだけ愛を語らせていだきます。

全米が泣くほどの大ヒットを記録した「ポニーカー」ことフォードマスタング。そのセカンドジェネレーションとなる2代目マスタングにおける最恐グレードであり、NASCARのホモロゲ―ションとして登場した429cu.in(約7030cc!!)のエンジンを搭載したモンスターでございます。

販売当時、そのあまりの公道モンスターぶりに交通事故が多発し、全米大パニック。かどうかはわかりませんが危なすぎるので1年で販売やーめた、というのは事実だそうで。さらにその背景にはホモロゲ取得のために必要な条件「エンジン量産台数500台」をクリアできた、というのはあるでしょう。結果、スーパーハイスペック且つ台数が少ないという貴重を絵に描いた存在となりました。

カタログスペックでは375馬力とされていたものの、実際は600馬力もあったとかなかったとか。電子デバイスが発達し、ハイスペックなスーパーカーを初心者でも動かせるようになった今でこそビッグパワー=危険とは言い切れなくなりましたが、当時としては恐るべき代物だったのかもしれません。野生馬どころか野生のキングコングのように見えたことでしょう。カタログ上の数値ですら現代でも十分な凄みがありますから逆サバを読むのも納得がいく気がします。

ともかく、計り知れない価値を持つ羊の革を被ったキングコング、BOSS429。V8界の殿上人こと429ヘミエンジン。わたくし、実物のご尊顔を拝せて恐悦至極でありました。

もちろんアメリカンなお宝だけではなくヨーロピアンなお宝もたくさん。こちらはもう、どこかのスーパーサイヤ人と見まがうほどの気をビシバシ放っておりました。出しすぎです。戦闘力は53万以上あるでしょう。たまーに街で見かけてもある種の恐怖によりなかなか間近で見ることを許されないお車も勢ぞろい。ここぞとばかりに凝視できます。ロープ内立ち入り禁止とDo not touchを守れば誰にも怒られません。たぶん。

さらにさらに展示だけではなく、明日6/6(土)は様々な車種のオーナーズミーティングやヴィンテージカーミーティング、6/7(日)はお台場スーパーカーミーティングが開催されるとのこと。皆様にとってのお宝を目の当たりにできる絶好のチャンスであります!

▲こちらが'69フォード マスタングBOSS429。写真が拙くオーラをお伝えしきれないことが悔やまれます ▲こちらが'69フォード マスタングBOSS429。写真が拙くオーラをお伝えしきれないことが悔やまれます
▲奥ゆかしいBOSSのエンブレム。羊感満点です。中身はオオカミどころの騒ぎではございませんが ▲こっちは'70の方。奥ゆかしいBOSSのエンブレム。羊感満点です。中身はオオカミどころの騒ぎではございませんが
▲自然と頭が下がり目頭が熱くなります。モンスターの心臓部であります ▲自然と頭が下がり目頭が熱くなります。モンスターの心臓部であります
▲モンスターの手綱です。何とも言えない味があります。それにしても手が入っているとはいえ45年も前の車とは思えない綺麗さです ▲モンスターの手綱です。何とも言えない味があります。それにしても手が入っているとはいえ45年も前の車とは思えない綺麗さです
▲もう色とりどり、百花繚乱のラインナップです。どんな趣向性を持つ方でもご満足いただけるはず! ▲もう色とりどり、百花繚乱のラインナップです。どんな趣向性を持つ方でもご満足いただけるはず!
text/V8たろう(編集部)
photo/編集部