エンジンの排熱を利用して電気を作ったり、クリーンディーゼル搭載車がプライスダウンされたり、スルーできないニュースをたくさん見つけました。

新技術

■排ガスの熱で発電が現実に!(日本経済新聞発|7月3日)

『ダイハツ工業は長岡技術科学大学、日本原子力研究開発機構と共同で、自動車の排熱を利用して燃費を向上させる技術を開発した。排ガスの熱を受けて発電できる素子を活用。エアコンやモーターなどに電力を供給し、燃費を5~7%改善するメドがついた。数年後の自動車搭載を目指す』

またひとつ、究極の廃品利用が実現しそうです。

ガソリンやディーゼルエンジンは、使った燃料のうち約7割を熱として捨てているのが実情です。熱効率が約3割。もったいないですね……。この捨てていた熱を利用して発電する画期的な技術が実用化されるというニュースです。

使われる素子は、車が走ったり、止まったりすると排ガスの温度が変化するのを利用して、発電できるのが特徴。

この新技術を搭載すると、「ガソリン1Lあたり35.2km走る軽自動車の場合、走行距離を最大2.5km上乗せできる見込み」なのだとか。車は燃料の約5%を発電に使っている(オルタネーターを駆動している)ため、これを新技術で賄えば、燃費が良くなるのですね。期待しましょう。

▲排ガスの熱で発電するというこのニュースを聞いて以来、マフラーを見ると電力が垂れ流されているようで、もったいない気がしてなりません。ちなみに実験室内で公道を20分間走るのを模した試験では、素子1立方cmあたり2.3mWの電力を取り出せたとのこと ▲排ガスの熱で発電するというこのニュースを聞いて以来、マフラーを見ると電力が垂れ流されているようで、もったいない気がしてなりません。ちなみに実験室内で公道を20分間走るのを模した試験では、素子1立方cmあたり2.3mWの電力を取り出せたとのこと

事件簿

■ワイパーがない! その真犯人は?(日本経済新聞発|7月8日)

『松江市の住宅街で車のワイパーのゴムが引きちぎられる被害が相次いだ。警察が調べるとカラスの仕業と分かった。巣作りの時期が終わり被害はなくなったが、住民は警戒を続けている』

犯人はカラスだったのですね。記事によると、4月下旬から5月にかけて松江市東出雲町揖屋で「ワイパーが壊されている」との被害届や相談が松江署に約40件あった模様。警察官が張り込んだものの不審者をキャッチすることができず……。

そこで防犯カメラを設置してみたところ、カラスが車の上で頭を激しく振り、ワイパーのゴムを外そうとしていたのが写っていたのだとか。

本件についてカラスの言い分が聞かれたかどうかは別として、間違いなく黒でしょうね。

▲どうして、カラスが巣の材料にワイパーをチョイスしたのかはわかりません。車に乗ろうとしてワイパーがなかったらショックですね…… ▲どうして、カラスが巣の材料にワイパーをチョイスしたのかはわかりません。車に乗ろうとしてワイパーがなかったらショックですね……

マーケット

■ディーゼル人気の兆し、BMWがディーゼル搭載5シリーズ値下げ(クリッカー発|7月2日)

『BMWファン、クリーンディーゼル・ファンに朗報です。5シリーズのクリーン・ディーゼル・モデル「BMW 523dセダン スタンダード・モデル」と「BMW 523d ツーリング スタンダード・モデル」の車両価格が大幅ダウンしました。 5シリーズ全体の販売台数のうち既に約4割を占めているという523dですが、標準装備内容を見直すことで、523dセダン スタンダード・モデルは599万円、523dツーリング スタンダード・モデルは633万円となりました(なんと従来モデルから57万円ダウン!)』

BMWのディーゼルエンジン搭載車がお求めやすくなりました。これは輸入車のディーゼル比率が上昇していることと無関係ではありません。簡単に言えば、ディーゼル競争が過熱しそうなのです。

そもそも欧州では圧倒的にガソリンよりディーゼルに人気があります。トルクフルで回転数を上げずに走れるので、室内は静か。燃費も良くて、メルセデス・ベンツやBMWの新車販売比率でディーゼルがガソリンを上回っています。

このトレンドが日本に浸透してきたのですが、メルセデス・ベンツやBMW以外のブランドもディーゼルを(しかもリーズナブルに)導入を計画しています。それを迎え撃つために値下げされたとしても不思議はありません。我々ユーザーにとって大歓迎ですね。

▲BMW 5シリーズのグランツーリスモ。セダンとクーペ、そしてツーリングを足して3で割ったような、新ジャンルのGTカー。走れば走るほど気持ちいいので、燃費の良さも求められます ▲BMW 5シリーズのグランツーリスモ。セダンとクーペ、そしてツーリングを足して3で割ったような、新ジャンルのGTカー。走れば走るほど気持ちいいので、燃費の良さも求められます

アンケート

■女子が思う、乗ってほしくない車の色No.1はあの色だった(マイナビニュース発|7月8日)

『エイチームライフスタイルとエイチームはこのほど、女性2003名を対象に「彼・夫が乗る車の“乗ってほしい色”と“乗ってほしくない色”」に関する調査結果を発表した。調査は5月15日~19日、クルマにまつわる口コミサイト「クルビア」と女性向けアプリ「ラルーン」で行われた。「彼・夫に乗ってほしくないクルマの色」について尋ねた結果、1位は「ピンク53.6%」で全体の5割を占めた』

乗ってほしくない色の1位がピンク、2位がシルバー、3位が黄色。それぞれ「女の子っぽい明るい色は嫌です(ピンク)」、「親父くさい(シルバー)」、「派手な色は無理(黄色)」といった理由が紹介されています。

ピンクはなんとなく納得できるとしても、シルバーが2位というのは意外ですね。

では、どんな色が望まれているのかといいますと、同記事によると、1位は断トツで「黒(58.3%)」でした。理由として「飽きのこない色だから」、「カッコ良いから」、「黒以外は嫌」、「変な色に乗ってほしくない」が挙げられています。

2位は「白」。続いて3位には「シルバー」が入っているのです。つまり、シルバーについては意見が分かれるので、選ぶ時はパートナーの意見をさりげなく聞いたほうがよさそうです。

▲ひと言でピンクとはいっても様々。デミオの限定車「Urban Stylish Mode」のスモーキーローズマイカのような渋いピンクは男性が乗っても違和感ないのでは……。むしろオシャレのような気がします ▲ひと言でピンクとはいっても様々。デミオの限定車「Urban Stylish Mode」のスモーキーローズマイカのような渋いピンクは男性が乗っても違和感ないのでは……。むしろオシャレのような気がします

まとめ

男性にピンクの車には乗ってほしくないという意見が強いというニュースがありました。でも、ピンクのジャケットやタイを上手に着こなしている方を見ると、車もサラリとピンクを乗りこなせるのでは……と思います。いかがでしょうか。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

text/ブンタ photo/graaab、BMW Japan