ついにキタ! フィアット 500ツインエアの買いタイミング
カテゴリー: クルマ
タグ: フィアット / ハッチバック / スモール / スタイリッシュ / AT / MT / FF / 500(チンクエチェント) / EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2016/05/27

マイナーチェンジの影響で低走行ツインエアポップが約120万円~に
「待てば海路の日和あり」ではないが、ここまで超絶高値安定できたフィアット 500ツインエア系の中古車相場が、ついに下落方向へと転じた。
具体的には、廉価グレードである「ツインエアポップ」でも今年2月頃まではおおむね150万円以上だったのだが、最近は車両価格120万円付近からに。それでいて走行距離がグンと増えたということもなく、その気になれば走行1万kmから3万km程度の物件も十分探せる。……こじゃれたセカンドカーとして、あるいはちょっと小さいけど便利に使えるファーストカーとして、あのステキすぎる有機的2気筒エンジン搭載車を狙うべき正しいタイミングが、ついにやってきたのだ。
安値の理由は、言うまでもなく今年1月23日に行われたフィアット 500初のマイナーチェンジ。といっても1月下旬からすぐにその影響が現れたわけではなく、前述のとおり2月頃まではそれまでとさほど変わらない強気相場を保っていた。
それゆえ「……さすがの人気モデル・人気グレードだけあって、500のツインエアは今後も永久に下がらないのか?」などと一瞬、弱気の虫を起こした筆者だったが、さすがにそんなこともなかったようで、3月半ばを境に前期ツインエア系の平均価格は明確に下方向を目指したのだった。

お手頃になった前期各グレード。でも後期型と比べるとどうなの?
より具体的に平均価格を見てみると、同じツインエア系でも上級グレードの「ツインエアラウンジ」はなぜか相場下落とは無縁で、ほとんどの物件がまだ150万円以上であり、ボリュームゾーンも170万円前後。しかし前述の「ツインエアポップ」であれば120万円付近から走行少なめの物件を探すことができ、数は少なめだがスポーティな意匠の「ツインエアスポーツ」も、同じく距離少なめの物件が約130万円付近からだ。
「どうせならMTで乗りたい!」という人には「S」がいいだろう。ツインエアポップに5MTと専用エアロバンパー、専用シート表皮、専用デザインのアルミホイール、ルーフスポイラーなどを装備したこちらは、距離少なめのものが現在約140万円からといったところ。ただ、同じMT仕様でも「ツインエアスポーツプラス」は流通量が少なく、そして車両価格も今のところ160万円以上となる場合が多い。ステキなグレードだが、「お買い得度」という面ではやや微妙か。
さて、このように「ツインエアスポーツプラス」を除けばずいぶん狙い目となったフィアット 500の前期ツインエア系だが、問題は「マイチェンされた後期型がもしもベラボーに良くなっているのであれば、多少安かったとしても前期型を買う意味はないのでは?」という疑問もあることだ。
それについてはどうしても個人の主観が多分に入ってしまうが、筆者としては「後期型も前期型もさほど大きくは変わらない」と考えている。

マイチェン前後の違いはビミョーなものでしかない?
いやもちろん、内外装はよりシュッとした感じへと変わり、ツインエアエンジンの感触も改善された感はある(※ただしエンジンについてメーカーからの正式なアナウンスはなく、それまでと感触はまったく同じだとしている自動車ジャーナリストも多い)。
ただとにかく、見てもらえればわかるとおり内外装は「微妙に変わった」という程度のものであり、エンジンについても筆者は感触が「微妙に変わった」ように思えたが、公式発表をベースにするならば「何ら変わらず」だ。




であるならば、長らく続いた高値安定相場が崩れ、それでいて走行距離少なめな個体も十分探せる今というタイミングは、ひそかに500ツインエアを狙っていた人間にとっては逃すべきではないタイミングかと思うのだが、いかがだろうか。
正直言えばもう一声安くなるとさらに嬉しいのだが、あまりにも待ちすぎて「海路の日和」が荒れてしまっても意味がない。またさらに、多くのケースで競合となるドイツのミニがひたすら大型化の道を歩んでいる今だからこそ、全長3545mm×全幅1625mm×全高1515mmというフィアット 500のコンパクトさはより一層光るのではないかと愚考する、不肖筆者なのであった。
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