絶滅危惧車のクーペフィアットは、見た目にも走りにも強烈な個性を与えられた車だった!
2018/04/15
▲極めて個性的なデザインで1995年に登場したクーペフィアット。当時、通商産業省(現・経済産業省)が選定するグッドデザイン部門賞を受賞した経緯がある世間に迎合しなかった市販車
クーペフィアットは、フィアットグループにおけるプラットフォームシェアリングのたまものながら、強烈な個性を与えられた車だった。
エクステリアもインテリアも超個性的だし、走りにおける“じゃじゃ馬”っぷりは今ではノスタルジックですらある。
最近ではターボラグの存在を感じさせない車が多いが、クーペフィアットのターボは急激に威力を発揮する、いわゆる“どっかんターボ”と呼ばれる部類のモノ。
▲20Vターボプラスに搭載されたエンジンは、直列5気筒DOHCターボ。220ps/5750rpm、31.0kgm/2500rpmと、小柄なボディには十分すぎるスペックだった
0→100km/h加速は最終モデルの20Vターボプラスで6.3秒。昨今のFF車(前輪駆動)では“ふーん”という感じかもしれないが、当時は市販FF最速だった。
そして、どっかんターボのおかげで加速していく様がドラマチックで、数値よりも速く感じたものだ。
アクセルを踏み込みすぎると、選択ギアによってはタイヤを空転させることも多々あった。いわゆる“直ドリ”(直線ドリフト)をキメやすい市販車なんて……そうそうない。
全長は4250mmしかないのに、まるでストレッチリムジンのように小回りが利かない。ブレーキの利きも個人的には好きではなかったが、グッと踏み込めばいいだけのこと!
ささいなことを気にしては乗っていられない車なのだ。言ってみれば市販車なのに、世間に迎合していない(笑)。
▲ストンと切り落とされたようなテールエンドが特徴的だ。イタリアン・デザイン特有の洗練された美しさを追求した結果だという
▲前後のフェンダー上部に刻まれたスラッシュラインが、斬新さを醸し出しているボディデザインはフィアット内製で、BMWで名を馳せたクリス・バングルが手がけたものが採用された。
ボディ下には「ピニンファリーナ」のバッジを持つものの、実際にピニンファリーナが手がけたのはインテリアだけだった。
ちなみにピニンファリーナが提案したクーペフィアットのエクステリアデザインは採用されず、後にプジョーが406クーペとしてデザインを購入したそうだ。
バンパー部分からホイールアーチに斜め上に入る、いわゆるキャラクターラインは大胆で、よく上層部がOKを出したものだと感心してしまう。
ボディカラーと同色に塗られたインテリアのダッシュボードパネルやドアパネルは、ちょっとした工夫にすぎないのにオシャレ。
▲ボディ同色のパネルが用いられたインテリア。センターコンソールの真上には、インテリアをデザインした「ピニンファリーナ」のロゴが添えられている1994年から生産され、エンジンやトランスミッションを進化させながら2001年で生産終了となったクーペフィアット。生産終了からの時間が経っていることもあり、中古車流通台数はさほど多くないようだ。
新車時価格を鑑み、だんだんとお金をかけて維持していくオーナーが減ってきたのだろう。そういう意味では、残っているだけでもありがたい存在かもしれない。
少しでも興味を持たれた方は、中古車物件をチェックしてみてほしい。
▲2018年4月11日現在、掲載台数は5台以下。少しでも気になったらチェックすることをオススメする▼検索条件
フィアット クーペフィアットこの記事で紹介している物件
フィアット
クーペフィアット 2.0 左ハンドル・16V・フルノーマル禁煙車・タイミングベルト一式交換済み・エアコン一式オーバーホール済み・車検令和9年5月28日整備記録簿付き・
本体価格応談万円
支払総額万円
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