ボルボ V60▲クーペを思わせる流麗なデザインや安全性能にも磨きがかけられた、ボルボのミドルクラスワゴン V60。今回は総額100万円以内での狙い目となるモデルを紹介する

北欧デザインと高い安全性でファミリー層にも人気上昇中

スマートなルックスや北欧家具のようなシンプルで上質なインテリア、そして高い安全性能で、ファミリー層を中心に近年人気が上昇しているスウェーデンの自動車メーカー、ボルボ。

その中核モデルとなるのが、Dセグメントに属する60シリーズだ。

1990年代に一世を風靡した850シリーズ(セダンとステーションワゴン)と、それに続く70シリーズの実質的な後継モデルとなる60シリーズ。

初代は2011年3月に登場したS60(セダン)を皮切りに、ワゴンのV60(同年6月登場)、SUVのXC60(2009年8月登場)、ワゴンベースのクロスオーバーモデルとなるV60クロスカントリー(2015年10月登場)の4タイプがある。

現在、V60とXC60、V60クロスカントリーはそれぞれフルモデルチェンジが行われ、シリーズ2代目に進化している。

ここでは初代の4モデルの中でも、最も中古車流通量が豊富なV60に注目してみたい。

というのも、昨年9月に新型へバトンタッチした影響か、直近半年で相場がかなり下落したからだ。

しかも、最安値帯が総額80万~90万円台の水準まで下がっており、予算100万円で狙える物件が出てきたのもポイントだ。

現状では440台ほどある流通量のうち、予算100万円圏内の物件が占める割合は9%ほどだが、相場の下落トレンドから考えると、今後はこの割合が増えてくることは間違いないだろう。

オプションパッケージ付き物件はバリュー高し!

予算100万円では、2011~2013年式の物件が射程圏内に入ってくる。

中でも1.6L 直4ターボエンジンを搭載するエントリーグレードのDRIVeが、比較的選びやすい。

まずはこちらをメインターゲットに設定しておくのが、選択肢の面からいっても得策だろう。

また、古くても10年落ち前後のモデルゆえ、走行距離の極端に延びた物件が少ないのもグッド。

本革シートを採用したレザーパッケージモデルや、安全システム「ヒューマンセーフティ」付きのセーフティパッケージが見つかれば、バリューはグッと上がるはず。

ボルボ V60 ▲ターゲットになるのは初代モデルの中でも2011~2013年式の初期型になる
ボルボ V60 ▲テールゲートへと流れるルーフラインや、シャープなデザインのリアウインドウが特徴的
ボルボ V60 ▲もちろんステーションワゴンらしく積載性も高い
ボルボ V60 ▲本革シートを採用している「レザーパッケージ」なら、バリューはグッと上がるはずだ

▼検索条件

ボルボ V60(初代)×DRIVe×本革シート×総額100万円以下×全国

▼検索条件

ボルボ V60(初代)×DRIVe×セーフティパッケージ×総額100万円以下×全国

特別仕様車の魅力は中古車になっても健在

さらなるバリューアップを狙うなら、特別仕様車のT4 Rデザインに注目。

DRIVeをベースに、専用デザインの内外装を採用する他、本革スポーツシートも標準化されている。

また、軽快でキビキビしたドライビングフィールを訴求すべく、足回りにはスポーティなセッティングが施されているのも特徴。

現時点での選択肢はかなり少ないものの、特別仕様車というだけあり、今後の流通量増加はそれほど期待できない。

したがって、予算100万円圏内のT4 Rデザインのバリューはかなり高いと言えるだろう。

たとえ中古車といえども、やはり限定モデルや特別仕様車の“スペシャル感”は所有欲を満たしてくれる重要な要素であることも忘れてはならないポイントだ。

ボルボ V60 ▲Rデザインは専用のサスペンションにより足回りが強化されており、内外装ともにスポーティなデザインとなっている
ボルボ V60 ▲デュアルエグゾーストパイプや18インチアルミホイールを装着している

▼検索条件

ボルボ V60(初代)×T4 Rデザイン×総額100万円以下×全国
文/中野剛、写真/向後一宏

▼検索条件

ボルボ V60(初代)×総額100万円以下×全国