【値上がり警報発令中!】ちょっと前まで手頃価格だった2代目・GDB型インプレッサSTIが、1年で50万円以上も平均価格アップ!
2021/12/04
▲現在はWRXにその座を譲ったが、スバルのハイパフォーマンススポーツセダンとして知られるのがインプレッサSTIだここに来て2代目インプレッサSTIの価格が高騰中!
今でこそスバルのハイパフォーマンスセダンはWRXにその座を譲っていますが、スバル好きからしてみれば「インプレッサ」の名前に特別な感情を抱く人も多いのではないでしょうか?
中でも、スバルワークスのSTI(スバルテクニカインターナショナル。2005年6月以前はSTi表記)が手がけたモデルは、世界ラリー選手権などで培った技術が投入されたものとして、高いポテンシャルと人気を誇っています。
すでに初代GC8型は登場から27年以上たっていますが、例に漏れずここ最近の国産スポーツモデル高騰の影響を受け、プレミア化しております。
そして、比較的年式の新しい3代目についても、最後のインプレッサの名をもつWRX STIモデルとして人気が高く、高価格で推移しています。
そんな中、2代目・GDB型は今まで比較的手頃な価格で推移していましたが、実は今年に入り急激に価格が高騰していることがわかりました。
以下、詳細を見ていきましょう。
▼検索条件
スバル インプレッサSTI(2代目・GDB型) ×全国2代目インプレッサSTIの価格推移と掲載台数は?
新車時は300万円を切る価格から狙うことができた、2代目インプレッサSTI。中古車の平均価格も2020年の前半の時点では140万円ほどと、比較的買いやすい価格で推移していました。
しかし、2020年後半からその状況は一転。急激に価格が上昇し、2021年9月には220万円を突破。1年前の10月と直近10月を比べてみても50万円以上も平均価格がアップしているのです。
▲ご覧のとおり、昨年中頃より明らかに平均価格が上昇。あっという間に200万円を突破してしまったこの価格上昇には高価格の限定車の存在も若干影響しているとは思いますが、それよりも通常のモデルで状態の良いものが軒並み高値となっており、不人気といわれた初期の丸目モデルですら低走行の物件は400万円を超えるプライスのものもあるほど。
2020年3月には、スバルの名機「EJ20」エンジンが長い歴史に幕を下ろし、多くのファンから惜しむ声が上がりました。
それに伴い、EJ20エンジンを搭載していながら比較的手頃な価格で手に入れられる2代目インプレッサSTIに注目が集まったのも、価格上昇の要因と言えそうです。
掲載台数もピーク時は400台あったものが200台前後と半数ほどになっています。このような状況下では、比較的状態が良く買いやすい物件から売れていってしまっている印象なので、気になる人は早めの行動が良さそうです。
▲波はあるものの、確実に右肩下がりになっている延べ掲載台数。今年1月には200台を切ることもあった以下、改めて2代目インプレッサSTIとはどんなモデルだったのかを簡単に振り返り、今の状況下で中古車を狙うならどんな仕様がいいのか、個人的なオススメ条件をピックアップしてみようと思います。
ラリーウェポンの人気と実力はいまだ衰えず!
▲初期型の丸目は今見るとスマートな印象だが、当時は可愛らしすぎるという声も多かった2代目となるインプレッサSTIは、2000年8月の2代目インプレッサ登場からおよそ2ヵ月遅れの10月に登場。
エンジンは先代と同型のEJ20ターボですが、先代最終型よりもトルクが2kgm増しの280ps/38.0kg-mを発生。組み合わされるミッションも新開発されたクロスレシオの6速MTが奢られていました。
なお、2代目インプレッサはマイナーチェンジごとにフロントマスクが変更されたのが特徴で、初期型が「丸目」、2002年11月に登場の中期型が「涙目」、2005年6月に登場の後期型が「鷹目」と呼ばれ、見た目だけでなく最大トルクが38.0kgm→40.2kgm→43.0kgmと高められています(最大出力は280psのまま)。
▲中期型になると涙目フェイスと呼ばれるフロントマスクでイメージを一新
▲スプレッドウィングスグリルと呼ばれる、当時のスバル車共通のデザインとなった後期型ちなみに余談でありますが、2004年6月のマイナーチェンジのタイミングでホイールのPCDが100mmから一般的な114.3mmに改められているため、手持ちのホイールなどを流用しようと考えている人は注意が必要です。
そして通常のSTIモデルとは別に、STIが手がけたコンプリートカーとして「S202」、「S203」、「S204」が存在。
どれもインプレッサSTIのポテンシャルをさらに伸ばす方向でのチューニングがなされたスペシャルなモデルですが、すべて限定車だったこともあり、現在ではコレクターズアイテムとなっています。
▲2002年発売の「S202」は、コンプリートカーとして320psを発生した
▲2004年にリリースの「S203」は高いパフォーマンスだけでなく上質さもプラスした大人のコンプリートモデル
▲前年にリリースされたS203をベースに、パフォーマンスダンパーなどをシャシーに装着した正常進化モデルの「S204」やはり熟成の最終型!
2005年式以降 × 修復歴なし ×車両本体価格250万円未満
では、ここからは筆者のオススメを見ていきましょう。
モータースポーツのフィールドで勝つために生まれたインプレッサSTIだけに、常に進化を続けてきました。それは同型のエンジンながらも、マイナーチェンジを重ねるごとに最大トルクが向上してきたことからもわかります。
それだけに2代目インプレッサSTIを狙うのであれば、最も熟成が進んだ後期型を狙いたいところ。
さすがに後期型は前期・中期型よりも高値となっていますが、じっくり探せば修復歴なしで車両本体価格250万円未満の物件もチラホラと見つかり、中には7万km台以下の年式から考えれば低走行の物件も存在します。
後期型の生産期間は1年にも満たなかったのですが、それでも流通台数は原稿執筆時点では全体の3分の1程度と比較的多く、今のところは探しやすいと言えるでしょう。
ただし、選ぶうえでは性能の高さも重要なポイントになるスポーツカーですので、後期型を狙うライバルも多いと思っていた方が良さそうです。
▲この大きなリアウイングに憧れた人も多いのでは? 手に入れるなら今がラストチャンスかもしれません▼検索条件
スバル インプレッサSTI(2代目) ×2005年式以降×修復歴なし×車両本体価格250万円未満×全国もう値段が下がることはない!?
今なら間に合うSTIが手がけた限定コンプリートモデル
底値の時代を抜けて価格が一気に上昇した2代目インプレッサSTIだけに、ここから中古車価格が大暴落することは考えにくいところ。
それであれば、多くのスバルファンが憧れるSTIの手がけた限定モデルを思い切って購入してみるというのはいかがでしょうか。
恐らく今後、値段が上がることはあっても下がることはないコンプリートモデルだけに、購入時の出費は大きくても、それだけの価値があるというもの。
具体的には400台限定の「S202」、555台限定の「S203」、600台限定の「S204」、そして300台限定の「spec C Type RA-R」となります。
▲走りだけをとことん追求した「spec C Type RA-R」。写真のアストラルイエローのボディカラーは50台のみ限定執筆時点では「S202」1台と「S203」2台のみが掲載されていましたが、走行8万kmのS203のプライスは500万円台前半と新車時の価格を超えており決して安いとは言えません。
しかし、今ならまだ現実的に狙えなくはない価格だと思うのですがいかがでしょうか?
▼検索条件
スバル インプレッサSTI(2代目) ×STIコンプリートモデル×全国このように他の国産スポーツカー同様にその価値が見直され、価格が一気に跳ね上がっている2代目インプレッサSTI。
デビューから20年以上が経過したモデルではありますが、その実力はいまだに一線級であることは間違いなく、今後さらに価値が上がっていく1台となることは必至。
購入を検討している人は早めに行動に移さないと手の届かない価格になってしまう可能性大です。
▼検索条件
スバル インプレッサSTI(2代目) ×2000年10月~2002年10月生産モデル×全国▼検索条件
スバル インプレッサSTI(2代目) ×2002年11月~2005年5月生産モデル×全国▼検索条件
スバル インプレッサSTI(2代目) ×2005年6月~2006年5月生産モデル×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター、S660。
この記事で紹介している物件
スバル
インプレッサSTI 2.0 WRX 4WD 柿本マフラー MOMOステアリング 追加メーター(ブースト 油温 油圧) ターボタイマー 社外車高調
本体価格208.8万円
支払総額225.8万円
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