エクシーガ▲2列目シートからも開放感を味わえる、サンルーフ&ガラスルーフ付ミニバンを紹介

後席からも空を眺められるサンルーフ付きミニバン

広い室内空間を備え、大人数で快適な移動ができるミニバン。

そんな広い室内空間を、より広く感じさせてくれるのがサンルーフやガラスルーフです。

後席を使用することの多いミニバンでは、その後部座席からも空を望むことができるようになっているモデルがあります。

前席の上から広がる大型のものや、後席上部にも設けられているツインサンルーフを備えるものなら、後席に乗ることが多い子供やゲストにも喜ばれること間違いなしでしょう。

ここでは3列シートのミニバンの中でも、後席からも空を望むことができるサンルーフ&ガラスルーフを備えたモデルをピックアップしました。

100万円未満から300万円以上の4つの価格帯に分け、主に流通しているモデルをピックアップして紹介します。
 

 

総額100万円未満のサンルーフ付きミニバン

総額100万円以下というお得な価格帯でも、サンルーフ付きのミニバンの選択肢は豊富です。

350台程度流通しており、主なモデルは現行型ではない国産ミニバンです。一部、3ナンバーサイズの大型モデルも選ぶことができます。

主に流通しているオススメモデルとして、日産 ラフェスタ(初代)、スバル エクシーガ(初代)、トヨタ アルファード(初代)を紹介します。
 

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総額100万円未満のサンルーフ付きミニバン × 全国

■日産 ラフェスタ(初代)
 

ラフェスタ(初代)▲ステーションワゴン的な運転感覚と両側スライドドアという、ありそうでないパッケージングのラフェスタ

3列シートのミニバンでありながら、全高を抑えてステーションワゴン的な運転感覚のスタイルをもったラフェスタ。

パワートレインは2LエンジンにエクストロニックCVTの組み合わせで、動力性能と燃費を両立していた点も特徴です。

そんなラフェスタは開閉こそできないものの、長さ1500mm × 幅800mmという大きなパノラミックルーフと名付けられたガラスルーフが最大のウリ。デビュー当初は全車に標準装備となっていました(レスオプション設定はあり)。
 

ラフェスタ(初代)▲ラフェスタ(初代)のガラスルーフ

中古車はリーズナブルな物件が多く、最も高いものでも総額60万円以内。安いものでは総額20万円ほどから見つけることができます。

セレナでも人気の「ハイウェイスター」や「ライダー」といったドレスアップグレードもあるので、手ごろかつスタイリッシュなモデルが欲しい人にはオススメの1台です。
 

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日産 ラフェスタ(初代) × 総額100万円未満 ×サンルーフ付き × 全国

■スバル エクシーガ(初代)
 

エクシーガ(初代)▲レガシィツーリングワゴン譲りの2Lターボエンジンもラインナップする、俊足ミニバンのエクシーガ

2008年6月に登場したエクシーガは「7シーター パノラマ ツーリング」をコンセプトに生まれた3列シート7人乗りモデルです。

同社のレガシィツーリングワゴンに近いスタイルで、水平対向エンジンを搭載した走り味もレガシィに近いスポーティなものです。

キーワードに「パノラマ」があるように、どの席からでも景色を楽しめるよう後部座席になるほど着座位置が高くなり前方を見渡しやすい配慮がなされています。

これに加えて、オプションのパノラミックガラスルーフ(長さ1160mm × 幅851mm)を装着した物件を選べば、よりパノラマ感を楽しめることでしょう。
 

エクシーガ(初代)▲エクシーガ(初代)のガラスルーフ

エクシーガのガラスルーフ付き物件は、一部最終型の低走行物件などが総額100万円を超えるものが若干存在する以外、ほとんどが総額100万円以内で狙うことができます。

ターボエンジンを搭載した「2.0 GT」も十分射程圏内となっています。
 

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スバル エクシーガ(初代) × 総額100万円未満 ×サンルーフ付き × 全国

■トヨタ アルファード(初代)
 

アルファード(初代)▲広い室内空間も魅力の初代アルファード

今やライバル不在と言っても過言ではない高級ミニバンのアルファード。まもなく新型の4代目が登場するといううわさもありますが、過去のモデルも安定した人気をキープしています。

高級ミニバンということもあってエントリーグレード以外にはサンルーフの設定があり(トヨタではムーンルーフと呼称)、しかも前後に分かれたツイン式となっています。

フロント側はチルト、リア側は電動スライドで開閉が可能となっていて開放感は抜群です。
 

アルファード(初代)▲アルファード(初代)のサンルーフ

新車時はトップグレードで400万円オーバーだった初代アルファードも、現在では安価なものは総額30万円台から狙うことができます。

走行距離5万km以下の物件であっても、総額100万円以内のものが大半を占めるという状況になっています。
 

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トヨタ アルファード(初代) × 総額100万円未満 ×サンルーフ付き × 全国
 

総額100万~200万円未満のサンルーフ付きミニバン

総額100万円以上、200万円未満の価格帯では、1世代前のモデルを中心に選ぶことができます。

430台程度流通しており、比較的年式が新しい国産ミニバンをはじめ、輸入車モデルも選択肢に入れることができるでしょう。

主に流通しているオススメモデルとしてプジョー 5008(初代)、トヨタ プリウスα(初代)、トヨタ ヴェルファイア(初代)を紹介します。
 

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総額100万~200万円未満のサンルーフ付きミニバン ×全国

■プジョー 5008(初代)
 

5008(初代)▲ミニバンでありながら、プジョーらしい猫足サスペンションは健在の5008

選択肢の少ない輸入車ミニバンですが、中でも5008は、国産とは一味違ったフランス車らしい乗り味を堪能できるモデルです。

2013年に日本でも販売がスタートした5008。

低回転から豊かなトルクを発生させる1.6Lターボと6速ATの組み合わせで十分な動力性能を誇り、走らせては猫足と評されるしなやかな走り味で、従来のプジョーオーナーからも評価の高い1台です。

上級グレードの「シエロ」には、2列目シート真上まで広がる大型のガラスルーフを標準装備。ベンチタイプのシートながら、個別にスライドやリクライニングが可能な2列目シートとの相性は抜群です。
 

5008(初代)▲5008(初代)のガラスルーフ

中古車の物件数は10台前後とそこまで多くはありません。

ただし、総額100万~150万円ほどの予算があれば、走行距離4万km前後という比較的低走行の物件を狙うことができるのもうれしいポイントでしょう。
 

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プジョー 5008(初代) × 総額100万~200万円未満 ×サンルーフ付き × 全国

■トヨタ プリウスα(初代)
 

プリウスα(初代)▲3代目プリウス派生モデルながら高い完成度で、本家よりもロングセラーとなったプリウスα

2011年に登場したプリウスαは、3列シートのミニバンタイプと2列目シートのステーションワゴンタイプの2つが選べるハイブリッドモデルです。

ベースこそプリウスですが、重量層や乗車定員の増加に対応するため各部に補強などがなされており、乗り味が同世代のプリウスよりも上質になっている点も高い評価を得ていました。

プリウスαには、トヨタ初の樹脂製ルーフを採用した「樹脂パノラマルーフ」をオプション設定。ガラスに比べて約40%も軽量な樹脂ルーフを採用したことで、操縦安定性の確保や燃費性能の悪化を回避しています。

開閉はできませんが電動ロールシェードを採用し、ドアロックに連動して自動でシェードが閉まる仕様。そのため、炎天下でシェードを締め忘れて車内がアツアツ、ということもありません。
 

プリウスα(初代)▲プリウスα(初代)のパノラマルーフ

およそ10年にわたって販売されていたプリウスαの選択肢は豊富です。

そのため中古車の価格もピンキリですが、最終型に近い高年式の物件が総額200万円を超えている程度で、ほとんどが総額200万で狙うことができます。

ただし、フェイスリフト後の後期型は物件数が少なめなので、こちらを狙うなら即断即決で臨むのが吉でしょう。
 

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トヨタ プリウスα(初代) × 総額100万~200万円未満 ×サンルーフ付き × 全国

■トヨタ ヴェルファイア(初代)
 

ヴェルファイア(初代)▲シャープなルックスでアルファード以上の人気を博した初代ヴェルファイア

2008年5月にアルファードが2代目へフルモデルチェンジしたタイミングで、新たに兄弟車として追加されたヴェルファイア。

設定されたサンルーフは、初代アルファードと同じく前後に備わるツインムーンルーフで、フロントがチルト、リアが電動スライドとなっています。

V6 3.5Lエンジン搭載の最上級グレードには標準装備となり、その他のグレードにはメーカーオプションとして設定されていましたが、4WD車はオプション設定されていなかった点は注意が必要です。
 

プリウスα(初代)▲ヴェルファイア(初代)のサンルーフ

最終型で低走行の物件は総額250万~300万円という価格となっていますがそれはごくわずかで、ほとんどは総額200万円以内で狙うことができる物件が中心。

走行距離5万~6万km前後のものも、予算内で見つけることができるでしょう。
 

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トヨタ ヴェルファイア(初代) × 総額100万~200万円未満 ×サンルーフ付き × 全国
 

総額200万~300万円未満のサンルーフ付きミニバン

総額200万円以上、300万円未満の価格帯では、現行型モデルや終売になったモデルでも比較的年式の新しいものを選ぶことができます。

約250台程度流通しており、現行型の低走行車の選択肢も豊富。

主に流通しているオススメモデルとしてトヨタ エスティマ(3代目)、日産 エルグランド(現行型)、トヨタ ヴォクシー(現行型)を紹介します。
 

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総額200万~300万円未満のサンルーフ付きミニバン ×全国

■トヨタ エスティマ(3代目)
 

エスティマ(3代目)▲今見ても古さを感じさせないワンモーションフォルムが特徴的な3代目エスティマ

独特なタマゴ型のワンモーションフォルムで、生活感あふれるミニバンらしさを排除した点が人気となったエスティマ。

残念ながら2020年をもって販売を終了しましたが、その斬新なデザインはいまだに多くのファンから高い支持を得ています。

エスティマに用意されるのは前後に分割された大型ムーンルーフで、フロント側は手動チルトが可能なもの。

リア側は開閉不可ですが、サイズは大きく全高の低めなエスティマの車内を明るく彩ってくれることでしょう。
 

エスティマ(3代目)▲エスティマ(3代目)のサンルーフ

14年という長いモデルライフを誇っていた3代目のエスティマ。

2016年にフロントマスクを一新し、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準搭載した最終型モデルでも予算300万円で狙うことが可能です。

新車販売が終了していて低走行車の流通が増えにくいため、コンディション重視で狙うなら、今が買い時と言えるでしょう。
 

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トヨタ エスティマ(3代目) × 総額200万~300万円未満 ×サンルーフ付き × 全国

■日産 エルグランド(現行型)
 

エルグランド(現行型)▲走りの良さはLサイズミニバンでも、トップクラスの現行型エルグランド

全高をあえて低くした低重心パッケージで走行性能を高め、走りも楽しみたいミニバンユーザーから高い支持を集めているエルグランド。

設定されるサンルーフは、フロント側とリア側に分割されたツインサンルーフです。

前後ともチルト&スライド開閉をすることができるため、開放感は大型ガラスルーフにも引けを取りません。
 

エルグランド(現行型)▲エルグランド(現行型)のサンルーフ

現行型のデビューから11年以上が経過しているだけに、安いものは総額100万円を切るゾーンでも見つけることができます。

予算300万円あれば、2014年以降の後期モデルや走行距離3万km以下の低走行車も見つけることができます。車格を考えるとリーズナブルと言えるでしょう。
 

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日産 エルグランド(現行型) × 総額200万~300万円未満 ×サンルーフ付き × 全国

■トヨタ ヴォクシー(現行型)
 

ヴォクシー(現行型)▲ノア、エスクァイアと3兄弟関係となる3代目ヴォクシーだが、サンルーフ装着車の掲載台数は最も多い

ノアの兄弟車として2001年に誕生したヴォクシー。歴代ヴォクシーはノアに比べてドレスアップ要素の強いモデルとして、若いユーザーを中心に人気となっているモデルです。

ヴォクシーのサンルーフは、フロントチルト&リア電動スライドのツインムーンルーフとなっており、サンシェード+挟み込み防止機能の付くもの。

ただし、オプション設定されるのはガソリンモデルだけで、ハイブリッド車には設定されない点は、物件選びの際に注意が必要です。
 

ヴォクシー(現行型)▲ヴォクシー(現行型)のサンルーフ

中古車は走行距離1000km以下という低走行物件を除けば総額300万円以内で見つけることができます。

なお、兄弟車に当たるノアとエスクァイアも価格的には近くなりますが、掲載台数がヴォクシーが30台ほどなのに対し、ノアとエスクァイアは20台弱とやや少なめという状況です。
 

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トヨタ ヴォクシー(現行型) × 総額200万~300万円未満 ×サンルーフ付き × 全国
 

総額300万円以上のサンルーフ付きミニバン

総額300万円以上の価格帯では、国産、輸入車問わず現行型のミニバンが主流になります。

主に流通しているオススメモデルとして、メルセデス・ベンツ Vクラス(現行型)、フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(現行型)、トヨタ アルファード(現行型)を紹介します。
 

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総額300万円以上のサンルーフ付きミニバン ×全国

■メルセデス・ベンツ Vクラス(現行型)
 

Vクラス(現行型)▲トルクフルなディーゼルエンジンとメルセデス・ベンツらしい重厚な乗り味が魅力の現行型Vクラス

言わずと知れたプレミアムブランドのメルセデス・ベンツ唯一の3列シートミニバン。

もともとは商用バンをベースとして多人数乗車を可能としたモデルでしたが、現行型となる3代目モデルでは、より高級感をプラスしたモデルへと進化しています。

後席に乗せる人を重視したモデルとなっており、用意されるパノラミックスライディングルーフも2列目、3列目を優先した配置となっています。

メルセデス・ベンツらしい重厚な乗り味や、2.1Lディーゼルターボエンジンのトルクフルな走りはさすがで、国産高級ミニバンに飽きてしまったユーザーにもオススメできる1台です。
 

Vクラス(現行型)▲Vクラス(現行型)のサンルーフ

初期型のモデルであればすでに総額500万円以下の物件も流通し始めています。

高年式車では900万円台の物件もありますが、オプションをいくつか選択すれば1000万円オーバーの車種ですから高価格帯でもお買い得感はあると言えそうです。
 

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メルセデス・ベンツ Vクラス(現行型) × 総額300万円以上 ×サンルーフ付き × 全国

■フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(現行型)
 

ゴルフトゥーラン(現行型)▲ゴルフ譲りの走りの良さとドイツ車らしいシートの仕立てが評判のゴルフトゥーラン

その名のとおり、ゴルフをベースとした3列シートミニバンであるゴルフトゥーラン。

ミニバンでありながら、ゴルフと同じようなカッチリとした走りが楽しめるモデルです。

Lサイズミニバンよりやや小ぶりですが、3列目シートまでしっかりとしたつくりとなっていて、シートに収まれば快適な移動を楽しむことができる点が◎。

さらに、フロントシートから3列目シート手前までが広がる電動パノラマスライディングルーフがあれば、より開放感あふれるドライブを楽しむことができるでしょう。

プリウスα(初代)▲ゴルフトゥーラン(現行型)の電動パノラマスライディングルーフ

2018年10月にはトルクフルな2Lのディーゼルターボエンジンを新たにラインナップし、多人数乗車でも軽快な走りを実現。

新車価格では400万円を超えるディーゼルモデルですが、中古車では総額300万円前後から見つけることができる点もオススメできるポイントです。
 

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フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(現行型) × 総額300万円以上 ×サンルーフ付き × 全国

■トヨタ アルファード(現行型)
 

アルファード(現行型)▲もはやライバル不在と言っても過言ではない、高級ミニバンの頂点に君臨する現行型アルファード

総額300万円以上のサンルーフ付ミニバンで検索すると、最も多くの台数がヒットするのが3代目となる現行型アルファードです。

エントリーグレードでも360万円弱という新車価格でありながら、現在でも新車販売台数ランキングのトップ10に入り続ける人気車種です。

そんな3代目アルファードのサンルーフは、初代から伝統的に続くフロントチルト&リア電動スライド式のツインムーンルーフが用意されています。

このサンルーフはハイブリッドモデルとガソリンモデルの2WDには全グレードでオプション設定(ガソリン4WDは一部選択不可)となっているため、装着車両が多いのも特徴です。

中古車の価格は安価なものでは総額250万円ほどから、高額なものでは1000万円オーバーまで幅広くなっています。 特に高額な物件は登録済未使用車をベースに、日本未導入のレクサス LM仕様にしたものなどもありバリエーションも豊富です。
 

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トヨタ アルファード(現行型) × 総額300万円以上 ×サンルーフ付き × 全国
文/小鮒康一 写真/日産、スバル、トヨタ、プジョー、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。