メルセデス・ベンツ GLAクラスが300万円台前半で狙える!? 憧れの輸入プレミアムSUVの中古車状況、オススメの狙い方を解説!
2025/12/14
▲大人気の2代目GLAクラスの平均総額が、ここ1年間でが50万円近く下落中です。本気で狙うならどんなグレードをいくらぐらいで探すべきなのでしょうか? 検討してみましょう!狙いやすくなったけどオススメは?
GLAクラスはメルセデス・ベンツのエントリーモデルといえる小型SUV。
プレミアムクラスでありながら使い勝手がいいサイズで人気の車種ですが、この1年で中古車平均支払総額が48.6万円も下がっています。GLAクラスだけでなく同クラスのSUVを検討していた人にとってはうれしいニュースではないでしょうか。
でも、実際にどのグレードや年式を選べばいいのか悩ましい……という方のために、この記事では2代目メルセデス・ベンツ GLAクラスのモデル概要を改めておさらいするとともに、直近の中古車状況やオススメグレードを解説していきたいと思います。
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メルセデス・ベンツ GLAクラス(2代目)モデル概要:全長4.5mを切る小回りの利く輸入SUV
日本では2020年6月に発売されたメルセデス・ベンツ GLAクラスは、同車としては通算2代目にあたるCセグメントのSUVです。
車体はAクラスプラットフォームをベースとしており、ボディサイズは全長441mm×全幅1835mm×全高1620mm。メルセデス・ベンツのSUVとしては最もコンパクトですが、初代モデルから全長が15mm短縮されながらも、全幅は30mm拡大されるとともに全高が115mmも高くなって、一層SUVらしいプロポーションとなり、より広く快適な室内が実現ました。
一方で、前後のオーバーハングが短く、スタイリッシュな曲線を用いたクーペのようなデザインは都市部にもマッチし、最小回転半径5.3mと小回りも利くことから、場所を選ばず乗れると好評です。
▲写真はメルセデス・ベンツ GLAクラス(2代目)220 d 4マチック
▲先代モデルよりも全高が高くなり、よりSUVらしいスタイルにコンパクトな車体ながら、想像以上に車内は広々としています。
SUVらしい座面の高い運転席は見晴らしが良く、狭い道もストレスなく運転可能。シート一が高めに設定されているため乗り降りがしやすく、日常的な使い勝手も抜群です。
▲シート位置が高く運転席からの見切りがいいため、都市部でも運転しやすいリアシートも手抜きなく配慮が行き届いており、足元の空間にゆとりを持たせるとともに、座面は膝の後ろまでしっかりとサポート。シート位置は前後にスライド可能で、使い方に応じてアレンジできます。
背もたれは角度調整式となっており、3分割でそれぞれを個別に倒せるので、リアシートと荷室をフレキシブルにアレンジ可能。荷室容量は後席使用時で425L、後席を倒すと1430Lまで拡張でき、キャンプなどで大きな荷物を積む際も便利です。
また、リアゲートにハンズフリーでの開閉ができる「EASY-PACK自動開閉式テールゲート」が標準化されている点もありがたいところです。
なお、2代目モデルは対話型インフォテインメントシステムである「MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)」や、Sクラスと同等の運転支援機能「インテリジェントドライブ」も搭載され、初代モデルと比べて利便性・安全性ともに大きくレベルアップしています。
▲後部座席も広く、シートの調節機能も高いので4人乗っても窮屈さはない
▲広いラゲッジスペースでゴルフバッグも乗せられる。テールゲートは自動開閉式ベースグレードとなる「GLA200 d 4マチック」は、最高出力150ps/最大トルク320N・mの2Lディーゼルターボエンジンを搭載したフルタイム4WD。エントリーグレードの「GLA180」は最高出力136ps/最大トルク200N・mの1.3LガソリンターボエンジンのFF車となっています。
なお、それぞれにハイグレードな内・外装を施した「AMGライン」がラインナップされています。
▲1.3Lガソリンエンジン搭載のGLA180はFF年式による違い:2023年と2024年にマイナーチェンジを実施
2023年9月のマイナーチェンジでは、エクステリアがよりスポーティな印象に。ナビシステムが最新世代のものにアップデートされるとともに、「アダプティブハイビームアシスト」や360°カメラなどの採用で安全性能も向上しています。
さらにこのマイナーチェンジでは、AMGラインパッケージのモデルに「アダプティブダンピングシステム付きサスペンション」と「スポーティエンジンサウンド」が追加されるなどの変更がなされています。
2024年11月のマイナーチェンジでは、ドライバー識別用の指紋センサーを導入。ドライバー個々の設定を瞬時に反映できるパーソナライズ性とセキュリティーの向上を実現しました。 さらに、2025年6月からの最新のモデルには、AMGライン、本革シートブラックカラーの20インチAMGアルミホイール、さらには「アダプティブダンピングシステム付きサスペンション」などを標準装備したアーバンスターズという新グレードが追加されています。
▲2023年9月にマイナーチェンジを行った後期型中古車状況:平均総額は下落&延べ流通台数は急増で選びやすく
2代目メルセデス・ベンツ GLAクラスの平均総額は、2024年後半から下落基調に。
そのまま下落を続け、2025年11月時点での平均総額は477万円までダウンしました。約1年間の下落額は48.6万円と、50万円近くダウンした計算です。
▲2024年12月から2025年11月までの平均総額推移その要因としては経年もありますが、延べ掲載台数の増加も要因していると考えられます。
2024年末まで300台後半だった流通台数は、2025年11月時点で500台を超えている状況です。
▲2024年12月から2025年11月までの延べ掲載台数推移また、カーセンサーnet上では、総額300万円台前半の予算で狙える物件も流通している状況ですが、これは果たして“買い”なのでしょうか。
それでは次章以降、「オススメの狙い方」を具体的に検討してまいりましょう。
▲輸入車SUVとしては小柄だが使い勝手がよく街乗りにも便利中古車のオススメ①:価格重視で狙うなら300万円台前半の前期型GLA200 d 4マチックAMGライン
なるべく低価格で2代目メルセデス・ベンツ GLAクラスを入手したいのであれば、総額330万~350万円ぐらいで、前期型GLA200 d 4マチックAMGラインを狙うのがセオリーでしょう。
この価格帯では本革シートなどを装備したAMGラインの流通量が多く、レギュラーラインと比べても価格差がほとんどないため、どうせならAMGラインを選ぶ方がお得です。ただし、ガソリンエンジンFFのGLA180は流通量が少なく、この予算帯で探そうとすると選択肢が少なくなるため、いい物件に出合える可能性は高くないと言わざるを得ません。
▲低価格で探す際も、インテリアデザインなどのグレードが高いAMGラインの方がお得感は強いGLA200 d 4マチックは、前期型でも後期型とパワートレインに差がなく、「アダプティブハイビームアシスト」や360°カメラなどの安全装備、「アダプティブダンピングシステム付きサスペンション」や「スポーティエンジンサウンド」などにこだわらなければ不満なく乗れるはず。
もう少し予算がある場合でも、あえて前期型で走行距離が3万km前後と少なめもの、ワンオーナー車やディーラーオプションが充実しているものなどを選ぶことを優先する方がコストパフォーマンスがいいかもしれません。
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メルセデス・ベンツ GLAクラス(2代目) × 200d 4マチック AMGライン × 2020年6月~2023年8月生産モデル × 総額400万円未満中古車のオススメ②:後期型で選ぶなら400万円台のGLA180 AMGラインパッケージ
2023年9月のマイナーチェンジを経た後期型は、エクステリアのデザインも若干変更されスポーティなイメージになっています。
この後期型の流通個体を見てみると、GLA180 AMGラインパッケージの流通量が多く、480万~500万円前後でも走行距離が少なく状態の良い個体が見つかります。
▲マイナーチェンジ後の後期型を探すならGLAクラス180 AMGラインパッケージがお得180系は最高出力136ps/最大トルク200N・m と、ディーゼルターボのGLA200 d 4マチック系よりもややパワーに劣る部分があるので、燃費やレスポンスのよい「BSG搭載モデル」を狙うのがベターかもしれません。
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メルセデス・ベンツ GLAクラス(2代目) × GLA180 AMGラインパッケージ × 2023年9月~生産モデル後期型のGLA200 d 4マチックを狙う場合は、GLA180よりはやや割高になりますが、510万~520万円前後から十分探すことはできます。ディーゼルエンジンの経済性を考慮して、この差が埋められると考えるのであれば、コストパフォーマンス的にもアリではないでしょうか。
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メルセデス・ベンツ GLAクラス(2代目) × GLA200 d 4マチック × 2023年9月~生産モデル中古車のオススメ③:ハイスペックを狙うなら500万円前後でメルセデスAMG GLAクラス 35 4マチックもアリ
ハイパフォーマンスブランドであるメルセデスAMGのGLAクラス 35 4マチックは、前期型でも新車価格800万円超えですが、2L直4ターボエンジンを搭載し最高出力306ps/最大トルク400N・mというハイパフォーマンスモデル。
そんなメルセデスAMGのGLAクラスが、実は中古車なら総額400万円台から流通しており、走行距離2万~3万kmの個体でも500万円未満で見つかります。
もちろん燃費は劣るうえ維持・メンテナンス費も高くつきますのでそれなりの覚悟は必要ですが、走りの質は段違い。シートに体が押し付けられるようなダッシュ力やどこまでも伸びていく加速といった本格スポーツカーにも劣らない走行性能を、日常使いでも便利なSUVで体験できる車はそう多くありません。
▲強力なエンジンを積んだメルセデスAMGでも、GLAクラス 35 4マチックなら500万円前後から見つかる走りも妥協せず、しかも便利に車を使いたいという人にとって、GLAクラス200 d 4マチックとあまり変わらない価格でハイパフォーマンスモデルのメルセデスAMGが手に入るなら、検討する価値はあるのではないでしょうか。500万円前後で状態のいいものが見つかれば、現実的な選択肢のひとつかもしれません。
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メルセデスAMG GLAクラス(2代目) × 35 4マチック▼検索条件
メルセデス・ベンツ GLAクラス(2代目)
自動車ライター
鈴木康介
ゴルフ専門誌編集部のハードな環境で鍛えられ、2013年に独立しフリーランスに。趣味は活字とゴルフとサバイバルゲーム。愛車はプジョー 308GTi。気に入っているが、左ハンドルのMTなので運転を代わってもらえないのが難点。
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