新型三菱 アウトランダーにも見劣りしない、「すぐ納車、PHEV、お得価格」が全部かなう先代後期型という選択肢は買いかを検証してみた
カテゴリー: 特選車
タグ: 三菱 / SUV / クルマを選び始めた人向け / プラグインハイブリッド / フルタイム4WD / アウトランダーPHEV / 田端邦彦 / 編集部 今泉翔太
2022/03/03
▲走りにも、経済性にも優れたSUVとして人気のアウトランダーPHEV。2021年10月に新型へとフルモデルチェンジしたが、先代もまだまだ魅力たっぷり!今こそ先代の価値に目を向けるべき時かも
「時代をつくる」というキャッチコピーのもと、鳴り物入りでデビューした新型アウトランダー。
2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、その先進性が注目された。
日本ではPHEV専用モデルとなり、ボディサイズも大型化。3列シート7人乗り仕様も追加されて、先代より車格がワンランク上がった印象だ。
しかし、必ずしもすべての点において先代より新型が優れているとは限らない。
特に2018年8月のマイナーチェンジでハイブリッドシステムが進化した先代後期型は熟成されており、「むしろ新型よりコッチの方がいい」という部分もあるはず!
この記事では先代・後期型のアウトランダーPHEVと、新型アウトランダーをじっくり見比べ、それぞれの優位性、割り切れる部分とそうでない部分を明らかにしてみたい。
▲先代後期型は2017年のビッグマイナーチェンジにより、エンジン排気量を2Lから2.4Lに拡大。ヘッドライトなどのデザインも変更された▼検索条件
三菱 アウトランダーPHEV(初代) × 後期型(2018年8月以降) × 全国【先代アウトランダーPHEVがオススメの理由】先代こそピッタリという人がいるはず!
冒頭でも触れたが、新型アウトランダーは従来型よりもボディサイズが大幅にアップしている。
最大乗車定員も異なっており、先代と新型を単純に比較することは難しい。
そもそも新型アウトランダーは、三菱、日産、ルノーの3社アライアンスによって土台となる設計が開発された車だ。
走行性能、内装の質感などは当然上がっているが、世界初のプラグインハイブリッドSUVというオリジナリティ、純粋な三菱車らしさでは先代に分がある。
また、先代の中でも内外装、ハイブリッドシステムに大規模なマイナーチェンジが実施された2018年8月以降の後期型は相当熟成が進んでおり、今乗っても全く不満はない。
さらに、先代には「中古車であるがゆえ、納期が短くすぐに手に入る」、「後期型は年式が新しいため、多走行車が少なく、コンディションが安定している」といったメリットもある。
ここからは先代後期型を取り上げ、新型アウトランダーと比較検討してみる。
▲ガソリンエンジンとハイブリッド、先代には2種類のパワーユニットが設定されていた【ボディサイズ】取り回しの良さでは先代有利
■先代のボディサイズ:全長4695mm × 全幅1800mm × 全高1710mm
■新型のボディサイズ:全長4710mm × 全幅1860mm × 全高1745mm
上記のとおり新型は先代よりも全長、全幅、全高のすべてが大きくスケールアップしていて、特に全幅における60mmもの違いは運転感覚、車内空間の広さに大きく影響している。
最小回転半径も先代が5.3mなのに対して新型は5.5m。
見た目の迫力は新型が圧倒的だが、狭い道を走る機会が多い人や自宅駐車場が狭い人にとっては先代の方がベターだろう。
▲先代の方がコンパクトで取り回しが良く、日本の道路事情には適している【デザイン】迫力重視か、スマートさ重視か
▲新型のフロントデザイン
▲先代後期型のフロントデザイン「威風堂々」をコンセプトに、三菱独自のデザインテーマ「ダイナミック・シールド」を強調する外観となった新型。
迫力は満点だが、独特のデザインは“好みが分かれる”ところだ。
対して先代のそれは、スマートですっきりとした王道のデザイン。
もともと2012年にデビューした当初は欧州車テイストのノッペリしたマスクだったが、2015年のマイナーチェンジでダイナミック・シールドが採り入れられた。
デザインの是非は個人の感覚によるので何とも言えないが、精悍な印象を受ける先代が好み、という人も少なくないだろう。
▲新型のリアデザイン
▲先代後期型のリアデザイン【動力性能】先代のスペックで十分満足
パワーユニットの性能を単純に見比べると、新型に軍配が上がる。
先代、新型ともにアウトランダーPHEVではエンジンに加え、前後輪にモーターをひとつずつもつツインモーター4WDが採用されている。
アクセル開度やバッテリーの充電状態等に合わせ、各ユニットの出力を最適に制御して組み合わせる方式だが、先代の場合、エンジンは最小限しか稼働せず、動力性能のほとんどを前後のモーターに頼っている。
新型ではエンジン最高出力が94kWから98kWへと向上。また、フロントモーター出力が60kWから85kWへ、リアモーター出力が70kWから100kWへとアップした。さらに、バッテリーの総電力量も13.8kWhから20kWhへと増加している。
加速性能も当然、新型が有利……と思いがちだが、実際に走らせるとカタログ値ほど大きな差は感じない。
というのも、車両重量が先代は1900kgだったのに対して、新型では2050~2090kgと150kg以上も重くなっているのである。
それでも新型の方がパワフルであることに変わりないが、プラグインハイブリッドならではの刺激的な加速感は先代でも十分に味わえる。
■先代
エンジン:94kW /4500rpm フロントモーター:60kW リアモーター:70kW
■新型
エンジン:98kW /5000rpm フロントモーター:85kW リアモーター:100kW
【走行性能】新型の進化はすごい一方で先代にも魅力
はっきり言って、新型における走行性能の進化はすさまじい。
プラットフォームが最新型に一新されたことに加え、「ホットスタンプ式超高張力鋼板」を多用することなどで、剛性の高いキャビン構造を実現。
さらに、滑らかな操舵感に貢献する「デュアルピニオン式電動パワーステアリング」を採用するなど、走行性能全般にわたって大幅に進化している。
まさに、一片の隙もない……というところだが、その一方でボディが大きく、重くなっている事実も見逃せない。
新型の乗り味はクラスを超えた重厚感が魅力だが、先代にはミドルサイズSUVらしい軽快さ、という持ち味があるのだ。
特に先代の中でも後期型はエンジンの排気量、リアモーターの駆動力がアップしたことで、前期型とは比べものにならないリニアなハンドリングとなっており、今乗っても全く不満を感じない。
両車の乗り味はまったく別モノと言って良く、特に好みが分かれるところだろう。
▲2018年のマイナーチェンジによりボディ剛性がアップした先代。軽快感のある走りが魅力だ【燃費】航続距離は新型だが、燃費は先代が若干有利
新型の燃費は16.2km/Lであるのに対して、先代は16.4km/L(ともに「G」グレード、WLTCモードでの比較)。
そう、燃費においては先代の方が優れているのだ!
これは、プラグインハイブリッドシステムは進化したが、それよりも車両重量増が大きく影響したためである。
ただし航続距離においては、燃料タンクが大きくなった新型の方が有利。
単純に経済性で選ぶなら、先代一択だ。
【安全性能】先進安全性能では新型有利
先代後期型には、歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報などの機能がセットになった先進安全装備「e-Assist」が標準装備されている。
ただし、後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付き、BSW/LCA)と後退時車両検知警報システム(RCTA)が標準装備となったのは2020年10月以降のモデルからだ。
対して、新型では衝突被害軽減ブレーキに自転車検知機能が加わり、進化した「e-Assist」が標準装備。
さらに、標識認識システムなど最新の安全装備が備わっている。
万全を期すなら新型を選ぶべきなのは言うまでもないが、先代後期型の安全性能も十分に高い。
【居住性・荷役性】荷室の使い勝手は先代も新型も同等
新型はボディサイズが大型化されたことで、居住性も大幅にレベルアップしている。
とりわけ2列目シートのひざ前、頭上空間は大きく広がった。
さらに、3ゾーンエアコン(後席独立温度調整可能)も新たに採用されており、同乗者の快適性を最重視する人は新型を選んでおいて間違いないだろう。
ただ、新設された7人乗り仕様の3列目シートについては、エマージェンシー用と割り切るのが正解。
大人が座ると天井に頭をかすりそうになる、ギリギリの空間しか用意されていない。
▲絶対的な車内空間の広さ、快適装備では2代目に劣るが、初代も特に不満を感じるわけではない。特に後席の居住性は良好一方で、荷室の大きさについては、新型が奥行き970mm × 幅1070mm(ともに3列目シート格納時)、先代が同980mm × 1000mmと、ほとんど変わらない。
容量こそ新型が6Lほど大きくなっているが、使い勝手はほぼ同等と考えて良いだろう。
また、新型は追突時の安全を重視した結果、リアバンパー位置が高くなっているのもポイント。
荷室床面は先代の方が低く、荷物の積み降ろしがしやすくなっている。
▲荷室の奥行き、荷物の積み降ろしのしやすさでは先代が若干有利【装備】新型には先進装備がたくさん
新型はバンパー下に足をかざすだけで開閉できる電動テールゲートをはじめ、スマホのワイヤレス充電器、リフレッシュ機能付きランバーサポート(「P」グレードにのみ標準装備)など多数の快適装備、便利装備が新たに採用されている。
中でも注目すべきは「高速道路同一車線運転支援機能 マイパイロット」だろう。
これは、レーダークルーズコントロールと車線維持支援機能を組み合わせたもので、高速道路上で使える高度な運転支援システムだ。長距離移動する機会が多い人、高速道路をよく利用する人にとっては実にありがたい装備だ。
▲先代の装備も必要十分以上だが、至れり尽くせり感ではさすがに新型が上先代アウトランダー後期型を買うなら、このグレードがオススメ
▲スポーティな味付けの足回りと、ブラックメッキのグリルなど専用の内外装が与えられた先代「Sエディション」先代後期型アウトランダーには、ベーシックグレードの「G」を中心に、7インチWVGAディスプレイを装備した「Gプラスパッケージ」、プレミアムサウンドシステムや本革シートなどの高級装備が充実した「Gプレミアムパッケージ」がある。
さらに最上級グレードとして、ビルシュタイン製ダンパーなどを採用して操縦安定性を向上し、内外装も専用とした「Sエディション」も設定されている。
現在の中古車市場では、後期型だけに絞っても約200台の物件が流通している。
選択肢が豊富な中でオススメしたいグレードは……ずばり「Sエディション」だ。
先代の中でも特にスポーティな乗り味で、インテリアの高級感、シートの作りなども申し分なし。
新車販売当時の価格は500万円オーバーだったが、中古となった現在では300万円台から狙える。
▼検索条件
三菱 アウトランダーPHEV(初代) × 後期型(2018年8月以降) × 「Sエディション」 × 全国なお、スポーティさより乗り心地のよさを重視したい、という人には「Gプレミアムパッケージ」がオススメ。
こちらは290万~430万円台が予算の目安となる。
▼検索条件
三菱 アウトランダーPHEV(初代) × 後期型(2018年8月以降) × 「Gプレミアムパッケージ」 × 全国▼検索条件
三菱 アウトランダーPHEV(初代) × 後期型(2018年8月以降) × 全国※記事内の情報は2022年2月25日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
この記事で紹介している物件
三菱
アウトランダーPHEV 2.4 G 4WD KENWOODナビ ETC2.0 全方位カメラルームミラー投影 e-ASSIST レーダークルーズコントロール 衝突被害軽減ブレーキ 誤発進抑制機能 レーン逸脱警報 後側方車両検知警報 コーナーセンサ 禁煙
本体価格265.5万円
支払総額277.5万円
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