N-BOX▲上質さが与えられたホンダ N-BOX(現行型)。人気モデルだが「前期型」はだいぶ買いやすくなってきた(写真左は標準モデル、右はカスタム)

前期型ならお得な価格の物件が見つかる

2011年11月に登場した初代ホンダ N-BOXはデビューと同時に大ヒット。またたく間に「日本で一番売れている軽自動車」になった。2代目となる現行型も大ヒットしていて、デビューから5年たった今でも軽乗用車トップの新車販売台数を死守している。

そんなN-BOXの魅力を挙げればキリがないが、最大の魅力は「上質さ」だろう。ミニバンから乗り替えユーザーも多いようで、子育て世代だけでなく「子供が独立して大きな車は必要なくなったがスライドドアの利便性は捨てがたい」という人からも選ばれている。

反面、その上質さゆえ、新車価格はエントリーグレードの「G ホンダセンシング」でも144万8700円と他の軽自動車より高めの設定となっている。また、昨今の部品不足やロジスティクスの滞りにより納期が遅れており、2022年9月時点ではオーダーから工場出荷まで半年ほど時間がかかっている状況だ(ホンダHPより)。

N-BOX ▲テールライトやフェンダーに張り出し感をもたせたリアスタイル

そこで、新車よりも手頃な価格で、しかも早くN-BOXに乗りたいと考えている人にオススメしたいのが、現行・前期型のN-BOXだ。

N-BOXは2020年12月マイナーチェンジをしており、今、中古車市場でお得かつ流通量が多くなっているのが、それ以前の前期型なのだ。具体的には「G ホンダセンシング」のグレードであれば総額90万円から選ぶことができる。

前期型と言っても、2代目N-BOXはデビュー時から先進安全装備パッケージであるHonda SENSINGが全グレード標準装備されている。そのため、例えば予算を100万円に設定しても安全装備が充実した中古車を買うことが可能なのだ。

2022年の冬には2度目の車検時期を迎え、さらにお得な物件が増える可能性がある。そんなN-BOXの前期型はどんなモデルなのか、中古車を選ぶ際のオススメ条件と一緒に紹介しよう。
 

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ホンダ N-BOX(現行・前期型) × 全国
 

【デザイン】初代のイメージを踏襲しつつ、高級感を高めた

N-BOX
N-BOX ▲LEDを使い立体感を出したN-BOXのライト

N-BOX(現行型)には「通常モデル」と、よりスタイリッシュな雰囲気の「カスタム」がある。

いずれも初代のデザインを踏襲しているが、2代目は潤沢な予算をかけて高級感のあるデザインを採用。初代がもっていた「高級感のある軽ハイトワゴン」というイメージをより鮮明にした。

N-BOX ▲N-BOXカスタムの片側9灯式フルLEDヘッドライト

インテリアは横基調のスッキリとした構成にして、運転中に様々な操作が直感的にできるようになっている。

メーター類をステアリングホイールの上側から確認できるように配置して、運転中の視線移動を最小限に抑える工夫がされているのが特徴だ。

N-BOX ▲メーターやスイッチ類、収納を機能的に配置したインテリア

車内は2種類のフロントシートパターンを用意している。

ひとつはベーシックなベンチシート仕様で、ソファ感覚でリラックスしながら運転できるタイプ。運転席と助手席間での移動が楽にできるのも特徴だ。

もうひとつは、助手席に570mmのロングスライド機構を装備したスーパースライド仕様。シートを後部座席まで近づけることで後ろの席に座っている子供の世話をしたり、スライドドアから運転席へ楽に移動したりすることができる。こちらはフロントシートがセパレートタイプになる。

N-BOX
N-BOX ▲上がベンチシート仕様、下がスーパースライド仕様。前席の機能性が大きく異なる

ちなみに、軽ハイトワゴンの人気モデルとボディサイズを比較すると全長と全幅は変わらないが、全高はN-BOXが1790mmなのに対し、ダイハツ タント(現行型)が1755mmで、スズキ スペーシア(現行型)が175mmとなっている。

N-BOXは全高が高めに設定されていて、しかもホンダ独自の底床パッケージを採用しているので室内空間はかなり広いといえる。
 

 

【グレード差異】上級グレードは両側電動スライドドアが標準装備

N-BOX ▲左から、標準モデル、カスタム、カスタムターボのシート

N-BOX(現行型)には、前述したとおり標準モデルとカスタムがあり、そこにベンチシート仕様とスーパースライド仕様がラインナップされている。主なグレード構成は下記のとおり(「」はグレード名)

【標準モデル】
■ベンチシート仕様
「G ホンダセンシング」:ベースグレード
「G L ホンダセンシング」:助手席側電動スライドドア(運転席側はオプション)や、スライドドアのロールサンシェイドなどが標準装備
「G L ターボ ホンダセンシング」:ターボエンジンを搭載し、両側電動スライドドアが標準装備

■スーパースライド仕様
「G EX ホンダセンシング」:プラズマクラスターエアコン搭載
「G EX ターボ ホンダセンシング」:「G EX ホンダセンシング」のターボ搭載グレード

【カスタム】
■ベンチシート仕様
「カスタム G L ホンダセンシング」:カスタムのベースグレードで助手席側電動スライドドアが標準装備
「カスタム G L ターボ ホンダセンシング」:ターボエンジン搭載で両側電動スライドドアが標準装備

■スーパースライド仕様 「カスタム G EX ホンダセンシング」:助手席側電動スライドドアを標準装備
「カスタム G EX ターボ ホンダセンシング」:ターボエンジン搭載グレードで両側電動スライドドアが標準装備
 

 

【機能・安全性能】デビュー時から先進安全装備を標準装備

N-BOX ▲後部座席チップアップ機能

軽自動車とは思えない圧倒的な室内空間の広さも魅力のN-BOX。それを生かした機能のひとつが、後部座席のチップアップ機能だ。座面を上に跳ね上げることで背の高い荷物を積載できるようになっている。

後部座席を格納したときの荷室の高さは初代に比べて25~55mm拡大された。テールゲートの開口部は初代より75mm低くなっているので、重たい荷物や自転車のような大きな荷物も積みやすい。

N-BOX ▲カメラとレーダーレーザーで前方を監視。後方はソナーセンサーで周囲の状況を検知する

全車に標準装備されている先進安全装備「Honda SENSING」の内容は以下のとおり。
■衝突軽減ブレーキ
■誤発進抑制機能
■歩行者事故低減ステアリング
■路外逸脱抑制機能
■アダプティブクルーズコントロール
■車線維持支援システム
■先行車発進お知らせ機能
■標識認識機能
■後方誤発進抑制機能
■オートハイビーム
 

 

【オススメ中古車】総額100万円以内で中古車を買うことも可能

現行・前期型のN-BOXを中古車で探す場合、まず2つの点を決めておきたい。

ひとつは標準モデルとカスタムのどちらを選ぶか。これはデザインの問題なので好みで選ぼう。

N-BOX ▲スーパースライド仕様の流通量は少なめ

もうひとつは、ベンチシート仕様とスーパースライド仕様のどちらを選ぶかだ。ここは購入後の使い勝手に関わる部分。一般的な使い方なら前席足元の開放感があり、汎用性も高いベンチシート仕様の方が便利に使えるはず。

一方、後部座席でチャイルドシートに座る子供の世話をしたい、駐車スペースなどの問題で助手席側のスライドドアから運転席への乗り降りができると便利という人は、スーパースライド仕様を探すといいだろう。

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ひとつ注意したいのは、スーパースライド仕様の流通量が比較的少ないこと。前期型N-BOXの中古車は6700台ほど流通しているのが、その中でスーパースライド仕様は1000台ほどとなっている。

スーパースライド仕様の流通量が多いのはカスタムになる。ここにこだわるならカスタムに的を絞った方が条件に合うものが探しやすいはずだ。

N-BOX ▲助手席側電動スライドドアは「GL ホンダセンシング」から標準装備に。ただし、このグレードだと運転席側はオプション

これらを踏まえたうえで、とにかく安く中古車を買いたい人はベースグレードの「G ホンダセンシング」が本命。予算90万円から探すことができる。

同じ価格帯には、電動スライドドアの「G L ホンダセンシング」も流通しており、条件が合うならこちらを積極的に狙ってみてほしい。

予算100万円で探すと走行距離6万km前後のものが多いが、3万km台のものも見つけることができる。

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ホンダ N-BOX(現行・前期型) × 「G ホンダセンシング」 & 「G L ホンダセンシング」
N-BOX ▲N-BOXカスタムは総額140万円から中古車を見つけることが可能だ

コンディションを重視したいという人のために、走行距離2万km以内のものに注目すると、「G ホンダセンシング」は総額120万円から、「G L ホンダセンシング」は総額130万円から探すことができる。

カスタムは「カスタム G L ホンダセンシング」が総額140万円から、「カスタム G L ターボ ホンダセンシング」は総額150万円から見つかる。

モデル自体の流通量が多いため、低走行車も多い状況。新車の購入を考えている人は、ぜひ一度チェックをしてみてほしい。

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ホンダ N-BOX(現行・前期型) × 走行距離2万km以下

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ホンダ N-BOX(現行・前期型) × 全国

※記事内の情報は2022年8月30日時点のものです。
 

文/高橋満 写真/ホンダ

高橋満(たかはしみつる)

自動車ライター

高橋満(BRIDGE MAN)

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL