フェアレディZ受注再開の裏で中古車価格が急落! 中古車状況やオススメの狙い方を解説!
2025/07/15
▲初代「フェアレディZ(S30)型」をはじめ、歴代Zへのオーマージュが込められたシルエット。特にサイドビューは初代をほうふつさせるプレミアム価格期が終了し、お買い得な中古車が急増中
日本のみならず、世界的に人気の高い日産フェアレディZ(8代目)。そのため、2022年8月にデビューするも、注文が殺到してすぐに受注停止に。2025年1月から2025年モデルの新規注文が受け付けられるようになった際は、ちょっとしたニュースになったほどだ。
それだけ“なかなか手に入れづらい”というイメージのあるフェアレディZ。「中古車もないだろうなあ。あってもプレミアム価格で手が届かなそう」なんて思っている人も多いと思う。
しかし、意外にも中古車の平均価格は着実に下がってきている。5月時点の平均価格は732.6万円で、前年比で109万円、半年前の2024年11月と比べても70.9万円もダウンしている。
▲実は世界市場まで視野を広げると、同社のもう1台の看板車「GT-R」よりもフェアレディZの方が売れている。つまり、世界中にファンがいるスポーツカーなのだしかも中古車の流通量は、決して多いわけではないが、急増中。4月と5月は300台を超えている。
平均で732.6万円というと、「新車より高いじゃん(ベースグレードの車両本体価格は549.8万円)」と思うかもしれないが、実は走行距離1万km未満の修復歴なしで、新車より90万円以上安いものもある。。
このように、プレミアム価格時代が終わり、お買い得時期に入っているフェアレディZ。しかも、新車なら原稿執筆時点で「3~4ヵ月程度」待たなければならないが、中古車ならすぐに乗れる。早速、中古車相場と狙い目のグレードを見ていこう。
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日産 フェアレディZ(8代目)中古車状況:この半年間で下落が加速、70万円以上値落ちした
5月時点での現行型フェアレディZの中古車平均価格は732.6万円。1年間で見ると100万円以上の下落だが、特に2024年11月からの約半年間では70万円以上も落ちている。つまり値落ちのスピードが増している。
下落の要因は、中古車の流通量の増加と、新車の受注が再開されたことにあるだろう。
▲2024年6月~2025年5月までの中古車支払総額推移まず要因のひとつとして考えられる流通量だが、グラフを見れば一目瞭然のように2024年後半から右肩あがりで伸びている。5月の時点では307台。1年間で3倍に増えたことになる。
中古車の価格は需要と供給のバランスによって決まる。需要が変わらないのに供給(流通量)が増えれば、価格の安い方に人気が集まりやすい。そのため販売店はなるべく安い値付けをするようになり、結果的に平均価格が下落したと考えられる。
▲2024年6月~2025年5月までの延べ掲載台数また、2025年1月から新車の受注が再開されたことも、平均価格の下落に影響を与えたと考えられる。これまで新車が買えず、中古車を狙っていた層が、再び新車に戻れば、その分の中古車需要は減る。先の需要と供給のバランスでいえば、これもまた下落要因と言えるだろう。
このような背景から、現行型フェアレディZの中古車平均価格は下がったと思われる。
原稿執筆時点での掲載台数は約240台。価格帯は約500万~1200万円(修復歴有りなどを除く)だ。
また平均走行距離は約0.1万kmで、最も延びている物件でも3万km未満。登録済未使用車(初度登録または初度届出された車両ではあるものの、実際には使用されたことのない車両のこと)は約50台あった。
モデル概要:「モビルスーツ」ではなく「ダンスパートナー」を狙った
2022年8月から発売が開始された8代目 日産 フェアレディZ。型式名称のRZ34が示すとおり、正確には旧型(Z34)の大幅なマイナーチェンジ版となる。といっても、優れた旧型のプラットフォーム(車の骨格)を生かしつつ、大がかりなパワートレインの改良が施されるなど、フルモデルチェンジといっても差し支えないだろう。
また、旧型より車両本体価格は上がったものの、もしもフルモデルチェンジのために認証を取り直していたら、それに必要な費用がかさみ、今以上に価格は上がったはず。つまり、それほどの“改良”が加えられている。
▲円が上下に分かれて配置されたヘッドライトは、初代のレンズカバーの反射で浮かび上がるアイラインがモチーフ。上がデイタイムランニングランプ/ポジションランプ/ターンランプ、下がデイタイムランニングランプ/ポジションランプ
▲リアのコンビネーションライトは4代目(Z32型)がモチーフ。リアクオーターには「Z」丸いエンブレムが備わる。なお、写真のボディカラー(イカズチイエロー)は2025年モデルから廃止されている搭載されたエンジンは、スカイライン400Rにも搭載されている3LのV型6気筒ツインターボ。最高出力405ps/最大トルク475N・mを発揮する。数値こそ400Rと同じだが、フェアレディZのためにさらに手が加えられているのは言うまでもない。組み合わされるトランスミッションには、9速ATか6速MTが用意されている。
▲初代のインテリアをヒントに、センタークラスターは上から3連サブメーター、エアコン吹き出し口、9インチワイドディスプレイ、エアコンスイッチが縦積みされている。写真はバージョンT
▲運転席の前には液晶ディスプレイパネルが備わる。ノーマルモードなどに加え、写真のようにタコメーターを中央に配置するスポーツモード表示も選べる
▲同社のレースでの知見を生かした、ホールド性の高いシート。センタートレイにはスマートフォンを収納できるスペースやUSB電源ソケットが用意されているその心臓部からのインパクトを受け止める足回りも、RZ34の個性を形づくる大きな要素だ。ガチガチの足で受け止めるのではなく、あくまでもしなやかに、けれどスポーツカーである以上、ドライバーの意のままに車が動く。
だから、RZ34は高速道路を流して走っても、ステアリングを握る手のひらに汗をかくほどワインディングを攻めても、いつ何時どのように走っても「楽しい!」と感じられる、大人のスポーツカーだ。
同社にはもう1台、世界的に人気の高いスポーツカー「GT-R」があるが、開発リーダーいわく「GT-Rはモビルスーツ、フェアレディZはダンスパートナー」という違いがある。前者は「とにかく速く走るためのマシン」、後者は「操るドライバー次第で速く走れる車」といったところ。ダンスパートナーの方が、一緒に “踊る”ドライバーの力量も試されるし、失敗を繰り返して上達したときの楽しみもある。それが現行型フェアレディZだ。
グレード解説:基本グレードは4つ、さらにスポーツモデルのNISMOがある
デビュー時に用意されたグレードは下記の4つ。
・3.0:ベーシックなベースグレード。
・3.0 バージョンT:ツーリング志向グレード。シート地がファブリックのベースグレードに対して、本革・スエード調ファブリックコンビシート(ヒーター付き)や前席電動シート、BOSEサウンドシステムなどの快適・上質装備が備わる。
・3.0 バージョンS:6速MTのみのスポーツ志向グレード。18インチのアルミホイールが備わるベースグレードとバージョンTに対し、19インチの鍛造アルミホイールを装着し、フロント&リアスポイラーも備わる。内装装備は上記バージョンTとほぼ同じ。
・3.0 バージョンST:バージョンTとバージョンSの装備をすべて揃えたグレード。バージョンSと違い、9速ATも選べる。
そのほか、正式デビュー前の2022年1月に限定240台で販売された「プロトスペック」がある。バージョンSTと同等の装備を備え、専用ボディカラーやカラーステッチが施されている。
さらに2023年8月に「NISMO」が追加された。その名のとおり同社のスポーツ部門「NISMO」がチューニングを施したスペシャルモデルで、エンジンスペックだけ見ても、最高出力420ps(ノーマル比+15ps)、最大トルクは520N・m(同+45N・m)となる。
この強心臓に見合うよう足回りもチューニングされ、専用フロントグリルをはじめとした空力パーツが奢られている。
▲NISMOは。専用のレカロ製スポーツシートや。専用19インチ鍛造アルミホイールを装備。またドライブモードには専用のスポーツモードが追加設定されている。ではどんな中古車を狙えばいいのか、早速見ていこう。
中古車のオススメ①:とにかく安く手に入れたいなら「3.0」か「3.0 バージョンT」
▲ベースグレードとバージョンTはインテリアの仕様が異なるが、18インチアルミホイールをはじめエクステリアは同じだとにかく安く現行型フェアレディZを手に入れたい、という価格重視派ならベースグレードの「3.0」か「3.0 バージョンT」がオススメだ。いずれも走行距離2万km未満なら支払総額約500万円から、走行距離1万km未満でも支払総額約530万円から見つけることができる。
デビュー時の車両本体価格を考えれば、バージョンTはベースグレードより約45万円高かったが、支払総額約600万円以下ではその差がほとんどなくなっている。そのため狙い目なのだが、数が少ないので、ベースグレードを中心にバージョンTも視野に入れながら探すのが良いだろう。
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日産 フェアレディZ(8代目) × 3.0▼検索条件
日産 フェアレディZ(8代目) × 3.0 バージョンT中古車のオススメ②:お買い得感あるグレードを狙いたいなら「3.0 バージョンST」
▲バージョンSTのインテリア。ヒーター付きの本革・スエード調ファブリックのコンビシートが備わる。電動スライド&リクライニング機構付きだもうこんなに安いの!? というお買い得感を重視するなら、「3.0 バージョンST」がオススメだ。デビュー時の車両本体価格は646.3万円だが、走行距離1万km未満でも支払総額約580万円と、支払総額で約90万円安く手に入る計算になる。
これは同じ走行距離1万km未満で比較すると、ベースグレードやバージョンT、バージョンSよりも値落ち額が大きい。つまり、バージョンSTの方がお買い得感は高いのだ。
また、流通量も他グレードより多いので、比較検討やすいというメリットもある。とはいっても、人気の高いフェアレディZなので、欲しい1台が見つかったら早めの行動が肝心だ。
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日産 フェアレディZ(8代目) × 3.0 バージョンST中古車のオススメ③:中古車ならNISMOもお買い得感
▲NISMOには専用のレカロ製スポーツシートが備わる他、専用ステアリングやプッシュエンジンスターター、専用12.3インチディスプレー式メーターパネルと、内外装にいくつもの専用部品が組み込まれる現在の新車時の車両本体価格が930.3万円と、最も高いグレードがNISMOだ。また、今年6月に受注再開がニュースになったものの、原稿執筆時点でホームページを確認すると「新規受注を停止」とある。
このように価格が最も高いし、たびたび受注が中止される「最も手に入れにくいフェアレディZ」がNISMOなのだが、実は中古車なら意外とお買い得感の高い価格で手に入る。
具体的には、走行距離1万km未満で支払総額830万円から探すことができる。デビュー時の車両本体価格が920万円、現時点で930.3万円だから、支払総額で約120万円は安い計算になる。
さらに、流通量はバージョンSTに次いで多い。それだけ比べて選びやすいが、人気の高い車なので、欲しい1台が見つかったら早めの行動がオススメだ。
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日産 フェアレディZ(8代目)
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。先日、中古車のホンダeも加わった。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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