200万円で狙える国産スポーツカーオススメ5選|マニュアル(MT)車も選べる! 中古車価格や流通量を紹介【2024年下半期】
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / マツダ / スバル / スズキ / ハッチバック / クーペ / オープン / AT / MT / フェアレディZ / スカイラインクーペ / ロードスター / スイフト / BRZ / 86 / 小鮒康一
2024/11/24
中古国産スポーツカー、予算200万円なら現行型ライトウェイトから大排気量モデルまで選べる!
機会があれば乗ってみたいと思う人も多いであろうスポーツカー。しかし、新車でスポーツカーと呼べるモデルは減少傾向にあり、かつては手頃な価格で購入することができた90年代から2000年代のスポーツカーも高値安定。
特に歴代GT-Rやスープラ、ホンダのタイプRシリーズなどは状態が良いものも減ってきたこともあり、新車価格を超えるプライスタグが付けられたものも珍しくありません。
しかし、すべての中古スポーツカーが高騰しまくっているワケではなく、中には200万円程度の予算で狙うことができるスポーツカーも少なからず存在しているのです。
この中には現行型のものや1世代前程度の高年式のものも多く、スポーツカーらしい3ペダルMT仕様も選ぶことができるので、スポーツカーを検討している人はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
トヨタ 86/スバル BRZ(初代)
中古車平均価格:190.7万円(86)/178.7万円(BRZ)
総額200万円以下の台数(86):462台(うちMT車:264台)
総額200万円以下の台数(BRZ):231台(うちMT車:147台)
トヨタとスバルが共同開発をして2012年に販売を開始した、水平対向エンジンを搭載したFRスポーツクーペである86/BRZ。トヨタとしては久々の、スバルとしては初のFRスポーツクーペとなっており、登場を待ちわびた人も多かった1台です。
初代86/BRZには自然給気2.0Lの水平対向4気筒エンジンが搭載され、トランスミッションには6速のMTとATを用意。最高出力は200ps(後期型MT車は207ps)と極端にハイパワーではないものの、スポーツカーらしい走り味を楽しむことができるモデルとして、旧型となった現在でも高い人気を誇っています。
また、ワンメイクレースが実施されていたり、久々のFRスポーツクーペということで様々なアフターパーツメーカーがパーツをリリースしていたりしているため、購入後のカスタマイズも楽しい1台と言えるでしょう。
そんな86/BRZの中で200万円の予算で狙えそうな車両は86で500台、BRZで200台ほど存在し、MT比率は半数を少し超える程度。安価なものではMT車でも総額100万円を切るものもチラホラ登場しつつあります。
さすがに総額100万円以下の物件は過走行であったり、修復歴があったりと万人にオススメしづらいものですが、200万円の予算があれば走行距離6万km前後の修復歴なし車も十分に射程圏内となります。
▼検索条件
トヨタ 86(初代)×総額200万円以下×全国▼検索条件
スバル BRZ(初代)×総額200万円以下×全国▼検索条件
トヨタ 86(初代)×総額200万円以下×MT×全国▼検索条件
スバル BRZ(初代)×総額200万円以下×MT×全国マツダ ロードスター(現行型・ND型)
中古車平均価格:258.3万円
総額200万円以下の台数:100台(うちMT車:69台)
初代モデルから一貫して人馬一体の走りを楽しむことができる、ライトウェイオープン2シーターモデルとして人気を集めているロードスター。現行型は初代モデルのような軽快なモデルを目指して1トン前後の軽量なボディと1.5Lという小排気量のエンジンを搭載して2015年に登場しました。
最高出力は130psちょっとと取り立てて高性能ではありませんが、扱いやすい特性のエンジンと前後重量配分が50:50という理想的な数値をもつFRということで、走らせて楽しいモデルに仕上がっています。
グレード体系は幅広く、特別仕様車も多く存在するNDロードスターですが、モータースポーツベース車の「NR-A」、ビルシュタイン製ダンパーや大径ブレーキ、レカロ社製シートを備える上級スポーツグレードの「RS」、そしてLSDやリアスタビライザーをもたない最軽量グレードの「S」が特徴的なモデルで、それ以外のモデルは走りの面では大きな装備差はないと言っていいでしょう。
さすがに現行型ということもあって、総額200万円で狙える物件は70~80台と決して多くはありませんが、MT比率は7割程度と高め。グレードは安価な「S」や量販グレードの「S スペシャルパッケージ」が中心ですが、「RS」もチラホラ存在します。
年式的には2015~2016年式の初期に近いものが中心となりますが、ノーマル状態で乗られていたものも多く、走行距離も6万km前後のものも狙うことができるので、装備が充実した「S スペシャルパッケージ」を狙うのがオススメと言えるでしょう。
▼検索条件
マツダ ロードスター(現行型・ND型)×総額200万円以下×全国▼検索条件
マツダ ロードスター(現行型・ND型)×総額200万円以下×MT×全国日産 フェアレディZ(Z34型)
中古車平均価格:247.5万円
総額200万円以下の台数:98台(うちMT車:13台)
GT-Rと並んで日産が世界に誇るスポーツカーであるフェアレディZ。現在は2022年春に発表されたRZ34型が現行型としてラインナップされていますが、RZ34型はフルモデルチェンジに近い大型マイナーチェンジを実施したモデルであり、そのベースとなったZ34型がなんと200万円の予算で狙えてしまうのです。
2008年12月に登場したZ34型は、先代から200cc排気量を拡大し3.7LとなったVQ37VHR型エンジンを搭載。このエンジンは自然吸気でありながら336psを発生するもので、大排気量でありながら、最高出力を7000回転でたたき出す高回転型エンジンでもあります。
駆動方式はもちろんFRとなっており、6速MTにはシフトダウン時に自動で回転を合わせてくれる「シンクロレブコントロール」を搭載。また、AT車は日産車としては初となる7速ATが搭載されています。
グレード体系はベースグレードを中心にスポーティモデルの「バージョンS」、ラグジュアリーモデルの「バージョンT」、そして最上級グレードの「バージョンST」の4グレードが基本で、バージョンSがMT専用、バージョンTがAT専用、それ以外のグレードではMTとATが選択できるようになっていました。
中古車として200万円で狙えるZ34型は90台ほどとなっており、その多くがAT車。MT車は1割ほどしか存在していないのはMT派にはツライところで、MT車のほとんどの物件が10万kmオーバーとなっています。
一方、AT車ではこの予算で走行距離5万km以下の物件も十分狙うことができ、わずかながらディーラー系中古車店から購入できるものもあるため、AT車狙いであればかなりお買い得と言えるかもしれません。
▼検索条件
日産 フェアレディZ(Z34型)×総額200万円以下×全国▼検索条件
日産 フェアレディZ(Z34型)×総額200万円以下×MT×全国日産 スカイラインクーペ(V36型)
中古車平均価格:136.4万円
総額200万円以下の台数:73台(うちMT車:22台)
前述のZ34型フェアレディZと同時期にラインナップされていた日産の2ドアスポーツカーのもうひとつが、V36型のスカイラインクーペでした。Zと同じくクーペボディをもっていますが、2シーターのZに対してスカイラインクーペは4座となっている他、ハッチバックのZに対して独立したトランクをもつなど、しっかり差別化が図られています。
心臓部にはZにも搭載されているVQ37VHR型を搭載しており、このエンジンを初めて搭載したモデルでもありました。トランスミッションは6速MTの他5速ATが用意されていましたが、ATはZ34型の登場のタイミングでZと同じ7速ATに変更されています。
メカニズム的にはZ34型と共通する部分の多いスカイラインクーペですが、ホイールベースが2850mmと長く(Z34型は2550mm)、内装もラグジュアリーなものとなっているなど、高級クーペというキャラクターとなっていたのも特徴でした。
そんなV36型スカイラインクーペの中で200万円の予算で狙えるものは70台ほどとZよりも少なめとなっていますが、MT車は20台とZよりも多くなっています。また、走行距離も10万kmオーバーがメインとはなるものの、10万kmを下回るものも複数台存在しているのも魅力的です。
そしてAT車に至っては200万円どころか100万円を下回る物件も複数存在しており、走行距離の少ない物件もZよりも多く揃っているので、Zほどのスポーツカーらしさがなくてもいい人にとってはよりオススメできるモデルとなっています。
▼検索条件
日産 スカイラインクーペ(V36型)×総額200万円以下×全国▼検索条件
日産 スカイラインクーペ(V36型)×総額200万円以下×MT×全国スズキ スイフトスポーツ(ZC33S型)
中古車平均価格:159.9万円 ※「スポーツ」以外のグレードも含む参考値
総額200万円以下の台数:429台(うちMT車:289台)
新車のスポーツカーが軒並み高値となる中で、買いやすい価格を維持し続けているスイフトスポーツ。執筆時点ではベースのスイフトはフルモデルチェンジを果たしたものの、スイフトスポーツは旧型をベースとしたものが新車としてラインナップされ続けており、200万円台前半の価格を維持しています。
そんな現行型スイフトスポーツは、歴代モデルとしては初のターボエンジンを搭載し、1.4Lの排気量で140psをたたき出すスポーツ度の高いモデル。トランスミッションは6速のMTとATが用意され、どちらも1トンを切る軽量なボディも相まって、往年のFFホットハッチをほうふつとさせる走りを楽しむことができます。
新車価格もお手頃なスイフトスポーツだけに、中古車で200万円以内の予算で狙える物件は350台以上存在しており、MT比率は7割弱とMT車多めとなっています。
走行距離が5万km以下のMT車に絞っても車両本体価格150万円以下のものが複数ヒットするので、残った予算でチューニングやカスタマイズを行うというのも面白いかもしれません。
▼検索条件
スズキ スイフトスポーツ(ZC33S型)×総額200万円以下×全国▼検索条件
スズキ スイフトスポーツ(ZC33S型)×総額200万円以下×MT×全国【Q&A】中古スポーツカーにまつわるよくある質問
Q.スポーツカーならではのチェックポイントは?
A.スポーツカーだからといって購入するときにチェックする部分が通常の中古車と大きく変わることはありません。しかし、修復歴がなくてもサーキット走行など激しい走行を繰り返していた車両は走行距離以上に消耗が進んでいる可能性もあるので、過去のオーナーの使われ方が分かるようであれば確認するようにしましょう。
また、社外パーツが多く付いている物件は一見オトクに見えますが、すでに交換時期を迎えているものや、社外パーツを起因とするトラブルが発生している可能性もあるため、そのあたりも含めて信頼して話ができる販売店やスタッフを見つけることも重要と言えるでしょう。
Q.中古スポーツカーの維持は大変?
A.定期的な点検・整備が必要なことは、スポーツカー以外の車も同様。通常の運用であれば特に維持が大変ということはありません。
ただし、サーキットなどでスポーツ走行を行う場合は通常使用よりも高い負荷などがかかるため、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。そのため、ノウハウをもったショップにメンテナンスの相談をするのもオススメです。
今回紹介した車両は比較的高年式のものが中心となるので、補修部品で困ることはそこまでないと思いますが、長く乗りたいと考えているのであればそういった情報をもつ専門店を見つけておくのも大切と言えるでしょう。
※記事内の情報は2024年11月20日時点のものです
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
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