高性能シリーズであっても、ダウンサイジング

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エンジンの高効率化に加えアイドリングストップ機構やエネルギー回生システムを採用。旧型比で最大トルクを30%、燃費を30%以上向上させている
6シリーズの最高峰、新型M6のデリバリーが日本でも始まった。まずはカブリオレからで、秋にはクーペ、来年にはM6グランクーペも登場する。M社の攻勢はこれに留まらず、Mパフォーマンスという新シリーズを投入するなど、世界的に好調なセールスを背景に、さらなる躍進を目指す。

M6の心臓部は、M5と同様、従来の5L V10NAに代えて、4.4L 直噴V8 ツインターボ+7速MDCT(デュアルクラッチシステム)という(一応)ダウンサイジングパワートレインを積む。性能と燃費の向上を両立した、というわけだ。

見た目のデザインも、従来型に比べれば、はるかに猛々しい。大きく口を開けたフロントエプロン、膨らんだ前フェンダーやサイドシル、粋なリアスポイラーに迫力のディフューザー、そして左右4本出しのマフラー、と、スタンダード6シリーズとはまるで違うオーラを発散している。

非エンスーだけど、より速くより逞しくより快適に

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  • BMW M6クーペ インパネ|ニューモデル試乗
フルカラーのヘッドアップディスプレイを標準化、エンジン回転数やシフトタイミングなどを表示する。インテリアも専用装備でスポーティな仕立てに
日本への本格導入を前にスペインで試乗した。まずはオプションの20インチで足元をキメた、カーボンコンポジットブレーキ付きのクーペでサーキットを目指す。ひと言で言って、素晴らしいGTだ。しかも速いし、完成度が高い。けれども、ぐぐっと車好きの心に迫るものが少ない。スペシャルな気分に浸れないのは最新AMGと同じ。

サーキットでは、一転、操って楽しいスポーツカーに変身だ。フロントのさばきはクイックで頼もしく、リアは面白いように流れ出す。電子制御が至れり尽せりなので、意図的に"遊び"を見せたほうがそれらしい、ということなのだろうか…。

帰りはカブリオレだった。こちらの足元は19インチでスタンダード。サスチューンも独自で、オープン時の力抜けも手伝ってか、乗り心地はかなりマイルド。デートカーにも使える。V8サウンドも大迫力で、こちらもAMGっぽかったり。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード M6 Coupe
全長×全幅×全高(mm) 4905×1900×1375
車両重量(kg) 1910
エンジン種類 V8DOHC+TURBO
総排気量(cc) 4394
最高出力[ps/rpm] 560/6000
最大トルク[Nm/rpm] 680/1500-5750
車両本体価格 1695万円
Tester/西川淳  Photo/ビー・エム・ダブリュー