カバがサイになった!? もう妥協しなくてもいい、プジョー 3008(試乗レポート)
カテゴリー: プジョーの試乗レポート
タグ: プジョー / SUV / FF / 3008 / EDGEが効いている
2017/09/24
▲基幹モデル308と同じプラットフォーム(EMP2)をもつ、スタイリッシュなFFのコンパクトSUV。最低地上高は175mmとそれほど高くないものの、プロテクターやフロントアンダーガードなどSUVらしいスタイルにもう“猫足だから”って、言わなくていい
新型の開発者が最も注力した点は、デザインと質感という。その言葉のとおり、初代とは別モノになった。3008を乗り継ぐ、とあるオーナーの息子さんが納車の日にこの新型を見て「カバがサイになった」と言っていたが、なるほど言い得て妙だと思った。
インテリアは最新世代プジョーに共通するi-Cockpitが採用されている。低い位置に小径のステアリングホイールをレイアウトし、その上側からメーターを見る、一風変わったコンセプトだ。しかし。インテリア全体でメタルやレザー、ファブリックなどの素材を巧みに使い分け、またガングリップタイプのシフトノブや細かなスイッチ類などまで、そのテイストにマッチするようデザインされていて違和感はない。
駆動方式はFFのみ。「スノー」「マッド」「サンド」などに切り替え可能な走行モードを備えているのだが、これが結構な雪道や悪路でも使える。また“GT”が付くグレードにはマッド&スノータイヤが標準装備されるため、年に一度か二度の雪のたび交通麻痺に遭遇する都市在住者にはぴったりだ。
これまでプジョーを選択することってどこかに妥協が必要だったように思う。それがデザインもパワートレインも最新で燃費だっていいし、ナビも使いやすく、安全装備だって最新のACC(アクティブクルーズコントロール)が標準装備(GTのみ)になった。それでいて、車両価格は400万円以下なのだ。なぜプジョーを選んだのかと聞かれたときに、これならもう「猫足だから」って言わなくていい。
▲トラクションコントロール機能のアドバンスドグリップコントロールを装備。路面状況に合わせてスノー/マッド/サンドの3モードが設定可能に。ヒルディセントコントロールも備わった
▲他のプジョー最新モデル同様にi-Cockpitを採用する。小径ステアリングの上から見るポジションの、12.3インチディスプレイを用いたメーターパネルが特徴的。パフュームやアンビエントライトなども調整可能
▲テップレザー&ファブリックのシートを装着。旧型よりホイールベースが長くなり、後席も広くなっている。ラゲージ容量は旧型より88L広い520Lとされた【SPECIFICATIONS】
■グレード:Allure ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1598cc
■最高出力:165/6000[ps/rpm]
■最大トルク:240/1400-3500[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4450x1840x1630(mm) ■ホイールベース:2675mm
■車両価格:357万円
あわせて読みたい
スバル クロストレック ウィルダネスエディションが抽選500台のみに絶望した人に贈る「この小型クロカン、代わりにどう?」3選
メルセデスの名車に乗る|W201型からSLS AMGへ。“ネオクラとAMG覚醒”をいま読み解く【カーセンサーEDGE 2026年1月号】
優先すべきはヘリテージか 経済効率? マセラティのモデナ回帰にみるブランドの価値とは【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
フォレスター ウィルダネスの日本導入未定にがっかりしたあなたに贈る「代わりにこのタフなSUV、どうですか?」5選
3代目BMW X1が支払総額400万円台で狙える! 中古車市場に登場してから2年半、今のオススメの買い方・選び方は?
R32型 スカイラインGT-Rが50万円から? あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”
新型CX-5が待ちきれないあなたに贈る「納車までの期間、代わりにコレどうですか?」5選
ランドクルーザーFJの発売が待ちきれないあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
“いまは”日本未導入のGAC(広州汽車集団)AION Y Plusに試乗してきた!
プロショップで聞いた600万円前後で狙える初代 ポルシェ マカンのリアル! 狙うは前期型の高性能グレードか? それとも後期型のベーシックグレードか?









