次世代プラットフォームの採用で新たな走りを見せたスバル インプレッサスポーツ(プロトタイプ)
カテゴリー: スバルの試乗レポート
タグ: スバル / ハッチバック / インプレッサスポーツ
2016/10/15
▲5年ぷりのフルモデルチェンジとなるインプレッサスポーツ。次世代プラットフォームの採用が走りにどんな影響をもたらしたのか、サーキットコースでテストした剛性感の向上がもたらした安定感ある乗り心地
革新的なプラットフォームを採用した新型インプレッサ。そのプロトタイプに試乗した。試乗したのは、ハッチバックタイプのインプレッサスポーツ。17インチホイールを装着した2.0iアイサイトと18インチ仕様の2.0i-Sアイサイトの2タイプだ。新型には従来どおり、セダンタイプのインプレッサG4も設定されている。
新プラットフォームとなった新型で最も注目すべきはシャシー性能だろう。このシャシー、とにかく剛性感が素晴らしい。日本車らしい軽快さを持ち味としながら、サスペンションが実に精度良く動くのだ。
これが提供してくれるフラットで安心感のある乗り心地と静粛性は、このクラスでは逸品のレベル。中速コーナーでも、サスペンションで上手にいなしながらボディをフラットに保ってくれる。
特に18インチ仕様にはコーナーで前輪側の内側にブレーキをかけ、外側にかかる駆動力を大きくすることで旋回性能を高めるアクティブ・トルク・ベクタリングが装備される。この的確なトルク分配によって驚くほどスムーズでシャープなコーナリングが可能だった。
ほぼ新設計となる2L水平対向自然吸気(NA)エンジンは、従来に比べアイドリング時でも静粛性が高いことが分かる。これに組み合わされるリニアトロニックCVTは、変速を連続的に行なうチェーン一つ一つを小型化したことにより、さらに滑らかな変速が可能となった。
17インチ仕様には先ほどのアクティブ・トルク・ベクタリングは装着されていないが、サスペンションは路面の凹凸をよくいなし、マイルドなセッティングでこちもら快適なコーナリングをみせる。18インチ仕様と比べ、上下方向のボディの動きの納まりはわずかに時間がかかるが、基本的な性能は申し分ない。
総合的に見て新型インプレッサは、従来の国産車の考え方を変えるに値するハンドリングと乗り心地をもったモデルだと言える。市販モデルの登場が楽しみだ。
▲ワイド&ローをコンセプトにより精悍な顔つきに。全長は40㎜、全幅は35㎜拡大された。奥はセダンのG4
▲エンジンは同じく1.6L&2Lの水平対向ながら、約8割の部品を新設計
▲ボディの拡幅により室内空間にゆとりができた。前席中央のドリンクホルダーが縦2列から横2列の配置に変更され、後席足元のスペースも広がった
▲スバル車で初めての歩行者保護エアバッグをボンネット部に標準装備【SPECIFICATIONS】
■グレード:2.0i-S アイサイト(プロトタイプ)
■乗車定員:5名
■エンジン種類:水平対向4気筒 DOHC ■総排気量:1995cc
■最高出力(ネット):113(154)/6000 [ kW(ps)/rpm]
■最大トルク(ネット):196(20.0)/4000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:CVT
■全長×全幅×全高:4460×1775×1480(mm) ■ホイールベース:2670mm
■車両重量:1400kg
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