優れた走行性能+実用性、レガシィB4は抜群においしい!
自動車評論家など専門家筋には高く評価されているのに、市場では人気がなく不当なほどに安く売られている車があります。それこそがおいしい中古車なのですが、今回はそんな車の代表格レガシィB4(現行型)をご紹介します。

現行型のレガシィB4は2003年6月、ツーリングワゴンより1カ月遅れて登場しました。水平対向エンジンがもたらす低重心と左右対称のAWDレイアウト『シンメトリカルAWD』により、高性能かつ安定した走りを実現。その走行性能の高さはセダンの中でもトップクラスと言えるでしょう。

また、ボディは5ナンバーサイズから3ナンバーサイズへと拡大され、居住性は大幅にアップ。後席は体が大きめの男性でもゆったりとくつろぐことができるほどです。ボディ拡大による重量増を少しでも軽減するため、ほとんどすべての部品を見直し、徹底的な軽量化が図られているのも大きなポイントと言えます。
スバル レガシィB4 3.0R フロント|おいしい中古車 スバル レガシィB4 3.0R フロント インテリア|おいしい中古車
↑どこからでも加速する豊かなトルクは大排気量NAならでは(左) トップグレードならではの高級感を備えるインテリア(右)

エンジンは水平対向6気筒3LのNAを筆頭に、4気筒2Lターボ、2LのNAの3種類をラインナップ。これに組み合わされるミッションは2.0iのATのみ4速で、それ以外はすべて5ATの設定です。MTモデルは、2.0GTスペックB、3.0RスペックBおよびチューンドバイSTIが6MTで、それ以外は5MTとなっています。

数あるグレードの中で一番おいしいのが3.0R
レガシィはワゴンと考える人が多いことから、B4はワゴンに比べて比較的おいしく狙えますが、その中でも最もオススメなのが3Lエンジンを搭載した3.0Rです。ターボを搭載したGTシリーズはB4の中では人気が高く、2.0iやRだと新車時の価格が安いこともあり、値落ち率では3.0Rにかないません。それらを証明しているのがターボモデルの2.0GTと3.0Rの比較です。

B4:2.0GT+’04年式+走行3.5万km+修復歴なし=210万円(新車時価格287万円)
B4:3.0R+’04年式+走行3.5万km+修復歴なし=139万円(新車時価格300万円)

B4の中では一番人気のある2.0GTと同条件で比較すると、約70万円もの金額差が生じているのです。新車時価格からの値落ち額は、3.0Rに至ってはなんと半額以下。3Lエンジンを搭載したトップグレードがこのような状態にあるのです。
スバル レガシィB4 3.0R 水平対向6気筒エンジン|おいしい中古車 スバル レガシィB4 3.0R シンメトリカルAWD|おいしい中古車
↑上質で滑らかな回転フィールの水平対向6気筒エンジン(左) 優れた重量バランスが抜群の安定感を生むシンメトリカルAWD(右)

カーセンサー本誌の編集部にも3.0R(ワゴンですが)がありますが、大排気量NA車ならではのゆとりある走りと気持ちよさは筆舌に尽くしがたいものがあります。排気量の大きいセダンをお探しのみなさん、B4の存在を忘れてはいませんか?流行は繰り返すもの。いつまたセダン人気が戻ってくるかわかりません。そうなる前にぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

Text/金子剛士

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