【悲報】アバルト 595が生産終了。でも、中古車なら低走行車が狙えます!価格やオススメを解説
2024/11/28
新車はさておき、その中古車はまだまだ豊富に流通している!
ステランティスジャパンは2024年6月、グローバル戦略の柱である「電動化」の推進に伴い、アバルト F595および695の日本向け生産を2024年5月に終了したことを発表しました。
これに伴ってアバルト F595と695の国内における新車販売は、正規ディーラーの取り扱い在庫がなくなり次第終了となります。
2024年11月中旬時点では、まだ新車(の在庫車)のアバルト F595と695を買うことはできます。しかし近い将来にはディーラー在庫も完売となり、あの何とも魅力的なガソリンエンジンを搭載したアバルト 595および696は、もう二度と入手できなくなってしまうのでしょう。
しかし入手できなくなるのは、あくまでも「新車」に限った話。
幸いなことにアバルトの595シリーズは非常にたくさんの「中古車」も流通しており、それらの中には高年式・低走行な物件も多数存在しています。それゆえ、我々はまだまだ普通に「アバルト 595/695ならではの魅力」を堪能し続けることが可能なのです。
では「中古のアバルト 595を狙う!」と決めた場合には、何年式のどんなグレードを、いくらぐらいの予算で狙うのが得策なのでしょうか?
モデル概要の振り返りを含め、しっかり検討してみることにしましょう。
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アバルト 595(2代目) & 695(初代) × 全国モデル概要:強力な1.4Lターボを搭載するイタリアン ホットハッチ
アバルト 595は、日本では2009年に発売されたアバルト 500の上級モデルとして2013年1月に登場したホットハッチ。ご承知のとおり、フィアット 500をベースにアバルトが各種チューニングを施したモデルです。
そして、595の上級バージョンとして追加されたのが595 コンペティツィオーネと595 ツーリズモです。
パワーユニットは、アバルト 500が最高出力135psの1.4L直4ターボであるのに対し、595シリーズは同160psの1.4L直4ターボを搭載。トランスミッションは当初5速セミATのみでしたが、その後は5速MTも追加されています。
そして2016年以降は何回かのマイナーチェンジを受けながらエンジンの最高出力を180psまで上げていき、様々な限定車もリリース。それぞれが人気を博しましたが、メーカー全体としてパワーユニットの電動化を進めることに伴い、冒頭で申し上げたとおり、日本向け新車の生産は2024年5月をもって終了となりました。
なお、アバルト 695というのは、595よりも一段階強力な最高出力180psの1.4L直4ターボを搭載するホッテストモデル。当初は「たまに発売される限定車」という存在でしたが、2023年3月からはカタログモデルになりました。
中古車を絞り込むうえで知っておくべきグレードの差異は?
ここでは「695シリーズ」については省略し、流通の中心である「595シリーズ」に関してのみ検討することとします。
しかしその595シリーズの中にもいろいろなグレードが存在しており、また様々な限定車もリリースされたため、「自分が買うべきグレード」を的確に絞り込むにはある程度の予備知識が必要です。
そのため「とりあえず最低限これだけ知っておけばOK!」というニュアンスで、アバルト 595シリーズの主要なグレードについてご説明します。
595シリーズの中核グレードであり、公道だけでなくサーキット走行やジムカーナなどの競技も楽しむことができるスポーティな仕様と乗り味。2013年に登場した際の1.4L 直4ターボは最高出力160psでしたが、2016年2月のマイナーチェンジで同180psに。また登場から約1年後には5速MT仕様も追加されました。
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アバルト 595(2代目) × コンペティツィオーネ × 全国
スポーツ性を重視した作りとなっている595 コンペティツィオーネに対し、こちらは快適性と上質感を重視している仕様。搭載エンジンの最高出力は、当初は595 コンペティツィオーネの前期型と同じ160psでしたが、2017年2月のマイナーチェンジで165psに引き上げられています。トランスミッションは、2018年に限定発売された「ツーリズモMTリミテッド」以外はすべて5速セミATです。
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アバルト 595(2代目) × ツーリズモ × 全国
カーセンサーnetでは「1.4」というグレード名表記になっている「595」は、最もベーシックなグレード。それまでは「アバルト 500」という車名だったのですが、2017年2月のマイナーチェンジで「アバルト 595」へと改名されました。1.4L直4ターボの最高出力は145psで、トランスミッションは5速MTと5速セミATの2種類が用意されています。
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アバルト 595(2代目) × 595(1.4) × 全国
2022年7月に追加された新グレード。ワインディングロードでの俊敏性とロングツーリングでの快適性という、相反する要素を高次元で満たすという触れ込みで登場したグレードです。ツーリズモの後期型と同じ最高出力165psの1.4L直4ターボ+スポーティなエクステリアという組み合わせで、トランスミッションは5速MTのみになります。
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アバルト 595(2代目) × F595 × 全国以上を踏まえて、具体的なグレード選びへと進んでまいりましょう。
中古車のオススメ①|コンディション良好な高年式車を狙うなら?
→できればMTの後期型コンペティツィオーネ
「初度登録から3年以内で、なおかつ走行距離1万km台まで」という条件でアバルト 595を探そうとすると、選択肢はほぼ自動的に、スポーツ志向のグレードである「595 コンペティツィオーネ」になります。
快適志向の「ツーリズモ」も探せないことはないのですが、前述の条件に当てはまるツーリズモの中古車は希少です。
そして3年落ち以内で走行距離1万km台までの595 コンペティツィオーネに狙いを絞る場合、その中古車価格は総額280万~500万円というイメージになるのですが、トランスミッションの種類に応じて、価格はけっこう変わってきます。
「アバルトに乗るなら5速MTで!」と考えるのであれば、中古車価格の目安は総額320万~500万円。その中でも320万~390万円あたりのゾーンで、十分に好条件な1台が見つかるでしょう。
「5速セミATでもOK!」と考える場合の中古車価格は総額280万~440万円といったところで、その中でも280万~350万円ぐらいのゾーンで、つまり5MTより40万円ほどお安いイメージにて、3年落ち以内/走行1万km台までの中古車を見つけることができます。
どちらのトランスミッションを選択するべきかは、「人それぞれの好み次第」としか言いようがありません。しかしメンテナンスに関する不安を軽減したい場合には、若干高額にはなりますが、5速MTの方がオススメとなるでしょう。
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アバルト 595(2代目) × コンペティツィオーネ × 2017年2月~ × 全国中古車のオススメ②|抑えめ予算で595を狙いたいなら?
→総額100万円台前半の前期型ツーリズモ
抑えめな予算で、具体的には「総額100万円台前半ぐらい」でアバルト 595を手に入れたい場合は、上質志向のグレードである「ツーリズモ」がオススメとなります。
スポーティな「コンペティツィオーネ」も狙えなくはないのですが、総額100万円台前半の物件数はやや少なめです。
595 ツーリズモ全体としての中古車価格は総額100万~370万円といったところですが、100万円台前半のゾーンでも、まあまあ好条件なツーリズモは多数流通しています。
もちろん総額100万円台前半で狙えるツーリズモは最高出力160psの前期型であり、2017年2月以降の後期型ツーリズモは総額180万円以上になってしまうことがほとんどです。しかし前期型と後期型の動力性能の差は微々たるものですので、そこはさほど気にする必要がありません。
動力性能うんぬんよりも「コンディションと整備履歴の良し悪し」にこだわって前期型ツーリズモをじっくり探せば、抑えめな予算であっても、きっと悪くない1台が見つかることでしょう。
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アバルト 595(2代目) × ツーリズモ × 総額150万円以下 × 全国中古車のオススメ③|スポーツ性と快適性のいいとこ取りを狙うなら?
→総額300万円台のF595
総額320万円以上の予算が必要になってしまいますが、もしもそれを許容できるのであれば、2022年5月に追加された「F595」は大いにオススメできる選択肢です。
エンジンのピークパワーは595 コンペティツィオーネよりもやや劣りますが、低回転域から中回転域における加速の鋭さは――つまり普段づかいする際の動力性能や面白みは、F595もまったく負けていません。
また595 コンペティツィオーネは四輪のすべてを「ハイパフォーマンスコイルスプリング」と「KONI製FSDダンパー」で大いに引き締めていますが、F595はリアにKONI製FSDダンパーを備えるのみです。つまり相対的にソフトでしなやかな足であるため、限界領域うんぬんではない「普通の速度レンジ」においては、F595の方がスポーティで軽快な走りを堪能しやすいのです。
そんなF595の中古車価格は総額320万~420万円というイメージですが、320万~380万円あたりのゾーンで、走行数千kmから1万km台までの物件を見つけることができます。
コンペティツィオーネと比べれば流通量が少ないことと、「AT限定免許では運転できない」というのがネックにはなります。しかしそこを問題としないのであれば、総額300万円台の低走行のF595は、新車が今後買えなくなっていく中、大注目の存在となっていくでしょう。予算に余裕がある方は、ぜひチェックしてみてください。
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アバルト F595(2代目) × 全国▼検索条件
アバルト 595(2代目) & 695(初代) × 全国自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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