新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: スバル / メルセデス・ベンツ / ランドローバー / ボルボ / ステーションワゴン / SUV / クロスオーバーSUV / レンジローバースポーツ / ディフェンダー / レガシィアウトバック / XC90 / Eクラスオールテレイン / アウトバック / 伊達軍曹
2025/06/02
▲いよいよ北米で発表された新型スバル アウトバックですが、どうやら日本への導入は華麗にスルーされてしまいそうな気配。新型アウトバックの発売を心待ちにしていた人のため、その「代わり」になり得る5車種のSUVをピックアップしてみましょう!楽しみにしていたのに、日本市場はスルー?
2025年4月18日から27日にかけて開催された2025ニューヨーク国際オートショーにおいて、スバルは新型「アウトバック」を世界初公開した。
日本市場では「レガシィ アウトバック」という車名だったクロスオーバーSUVの新型は、それまでとは打って変わって純SUV的なプロポーションとなり、パワフルな存在感を前面に出したデザインに変更されている。
▲「ステーションワゴンとSUVの融合」といったフォルムだったこれまでのアウトバックとは異なる、純SUV的フォルムに生まれ変わった新型スバル アウトバック価格やボディサイズは現時点では未発表だが、画像から見る限りでは全長が4900mm弱、全幅は1900mm強、そして全高は1700mm超といったところだろうか。大柄ではあるが、これぐらい大柄でワイルドなニュアンスのSUVこそを望んでいたスバルファンも少なくないはずだ。
だが新型アウトバックは、日本市場へは導入されない可能性がきわめて高い。惜しまれつつも現行型レガシィ アウトバックの生産終了が決まってしまった今、猛烈な「がっかり感」を覚えている人も多いだろう。
そこでこの記事では、おそらく日本へは導入されない新型アウトバックの“代わり”になり得るSUVを5モデル、ぜひともご提案したいと思う。
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スバル レガシイアウトバック(4代目) × 全国新型アウトバックの代わり①|ランドローバー ディフェンダー(現行型・3代目)
これまでのスバル レガシィ アウトバックは全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mmのクロスオーバーモデルだったが、新型アウトバックはそれよりもひと回りほど大柄で、なおかつ明確なSUVフォルムを伴ったプレミアムかつワイルドな1台へと変更された。
であるならば、もはや新型アウトバックの代わりというかライバルとしては、英国の大柄でプレミアムなオフローダーである「ランドローバー ディフェンダー」が浮上してくる。
▲こちらが現行型ランドローバー ディフェンダー110ご承知のとおりランドローバー ディフェンダーは、1948年に誕生した四輪駆動車「ランドローバー」を源流とするタフな1台。しかし2019年に登場した現行型は、それまでのラダーフレーム構造から軽量アルミニウムによるモノコック構造に変更。そしてエクステリアとインテリアのデザインおよび装備類のタッチも、ラグジュアリー傾向の路線へと変更された。
とはいえ依然として屈強なオフローダーでもある現行型ディフェンダーは「ラグジュアリーであると同時にワイルドでもある」という、絶妙なポジションを得ることになったのだ。
そしてそんなポジションは新型スバル アウトバックのそれとどこか似ており、ロングホイールベース版である「ディフェンダー110」のボディサイズも、新型アウトバックの推定ボディサイズに近いといえる(ディフェンダー110の方が少しデカいが)。
▲依然として機能的なデザインではあるが、ラグジュアリーなニュアンスも大いに含まれることになった現行型ディフェンダーのインテリア2025年5月下旬現在、現行型ランドローバー ディフェンダーの中古車平均価格は約968万円だが、総額600万円台前半のゾーンでも十分に好条件な1台を見つけることが可能。新型アウトバックの北米市場における価格も日本円にして600万円以上になると予想されるため、現行型ディフェンダー(の中古車)は、価格の面でも新型アウトバックのよきライバルであり、ナイスな“代わり”になり得るだろう。
▲現行型ディフェンダー公道試乗時の様子▼検索条件
ランドローバー ディフェンダー(現行型・3代目) × 全国新型アウトバックの代わり②|ランドローバー レンジローバースポーツ(2代目)
「ラグジュアリーであると同時にワイルドでもある」というやや大柄なSUVとしては、ランドローバーの「レンジローバースポーツ」も該当してくる。
▲2022年まで販売された2代目ランドローバー レンジローバー スポーツレンジローバースポーツは、レンジローバーシリーズの総本山(?)である「レンジローバー」よりも少し小柄でスポーティな、モノコックとラダーフレームを融合させた「インテグレイテッド・ボディフレーム構造」を採用したSUV。
初代レンジローバースポーツは2005年に上陸し、現在は2022年に登場した3代目が新車として販売されているが、3代目(現行型)の中古車は、最安値の物件でもまだ1000万円以上。そのため2013年から2022年まで販売された2代目レンジローバースポーツが、価格の面では新型アウトバックに近い存在となる。また全長4855mm×全幅1985mm×全高1800mmというボディサイズも、新型アウトバックにおおむね近いはずだ。
レンジローバースポーツは前述した「インテグレイテッド・ボディフレーム構造」であるがゆえに、完全モノコックであるレンジローバーよりは若干オフローダー的な乗り味ではある。だがそれは「あのレンジローバー様と比べれば」ということであって、一般的なプレミアムSUVと比べるのでれば、先代レンジローバースポーツの乗り味も普通に快適。おそらくはかなり快適であるはずの新型アウトバックと比べても、さほど遜色ない乗り味を堪能できるだろう。
▲同世代のレンジローバーとおおむね同テイストとなる先代レンジローバースポーツの運転席まわりそんな先代レンジローバー スポーツの中古車価格は、走行2万km台までの上級グレードであっても総額500万円台から600万円台といったところ。設計年次は新型アウトバックよりも古くなってしまうが、「レンジローバー」という強烈なブランド力によって、そこはおおむねカバーできる。つまり、十分な満足を感じられる可能性は高いということだ。
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ランドローバー レンジローバースポーツ(2代目) × 全国新型アウトバックの代わり③|ボルボ XC90(現行型・2代目)
「ワイルド系なカッコよさ」という要素には欠けるが、レガシィ アウトバック的に上質な乗り味と四駆性能、そして新型アウトバックと同等または同等以上のサイズ感を味わえる1台としては、ボルボのフラッグシップSUV「XC90」の名前も挙がってくる。
▲こちらがボルボ XC90。写真は最初のマイナーチェンジを経た世代通算2代目となる現行型ボルボ XC90は、日本へは2016年に上陸した全長4955mm×全幅1960mm×全高1775mmのプレミアムSUV。「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」と呼ばれるボルボの新世代プラットフォームを初採用したモデルであり、北欧神話に登場する雷神のハンマーをモチーフにしたT字型ポジションライトが特徴的な、ボルボの新世代デザインを採用した1号車でもある。
前述のとおり、新型スバル アウトバックの美点のひとつである「ワイルドな感じ」がないのは残念なポイントだが、その分だけボルボ XC90には「上質感」と「ラグジュアリー感」がある。そして様々用意されたパワーユニットの力感も、2.5L自然吸気または2.4Lターボとなる新型アウトバックと同等あるいは同等以上といえるはず。
▲フラッグシップならではの上質感と同時に、いかにも北欧モノらしい「柔らかさ」も感じさせる現行型ボルボ XC90のインテリア初期モデルは今や(新型アウトバックの代わりとしては)いささか古く、2025年2月にフロントマスクと内外装をリファインした最新世代は、まだ中古車の流通がない。そのため新型アウトバックの代わりとしてちょうどいいのは、マイナーチェンジを経てグレードラインナップが整理された2022年式から2024年式付近の48Vマイルドハイブリッドユニット搭載モデルだ。
最高出力250psのB5ユニットを搭載する「XC90 プラス B5 AWD」の低走行物件を、総額600万円台前半付近で探してみるのが吉となるだろう。
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ボルボ XC90(現行型・2代目) × 全国新型アウトバックの代わり④|メルセデス・ベンツ Eクラスオールテレイン(初代)
新型アウトバックのSUV然としたたたずまいとサイズ感ではなく、従来型レガシィ アウトバックの「ステーションワゴンとSUVのいいとこ取り」というニュアンスを魅力と感じていたのであれば、これこそがちょうどいい「代わりの1台」かもしれない。
先代メルセデス・ベンツ Eクラスの派生モデルとして誕生した「Eクラスオールテレイン」である。
▲先代メルセデス・ベンツ Eクラスのクロスオーバー版である先代Eクラス オールテレイン。写真は2020年9月以降の後期型2017年に上陸した初代Eクラスオールテレインのボディサイズは、現行型スバル レガシィアウトバックより少し長く、少し背が低い全長4955mm×全幅1860mm×全高1495mm。最低地上高は140mmと、レガシィアウトバックの213mmには及ばないため、オフロードを本気で走りたい人には若干不向きだろう。
しかしその分だけ(?)オンロードでの乗り味と操縦性はきわめて秀逸。スバル レガシィ アウトバックの秀逸な乗り味および操縦性に惚れ込んでいる人であっても、「うむ、さすがはメルセデスである……!」と唸ることになるはずだ。
▲先代メルセデス・ベンツ Eクラスオールテレインのコックピット。ドライブモードセレクトの「ダイナミックセレクト」には、Eクラスオールテレイン専用の「ALL-Terrainモード」が追加されているパワートレインは最高出力195ps/最大トルク400N・mの2L直4ディーゼルターボに9速ATを組み合わせたもので、駆動方式はフルタイム4WDの「4MATIC」システム。初期年式はデザインの面でいささかの古さも感じさせるが、2020年9月以降の後期型であれば、そういった印象もほとんどない。総額400万~500万円台の予算であれば「まずまず好条件な後期型」を見つけることができ、総額600万台であれば「かなり好条件な後期型」が見つかるだろう。
もしもあなたがオフロードではなくオンロードを中心に「新型アウトバックの代わり」を検討しているのであれば、先代メルセデス・ベンツ Eクラスオールテレインは大穴的な1台として、あなたのニーズにぴたりとハマるかもしれない。
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メルセデス・ベンツ Eクラスオールテレイン(初代) × 全国新型アウトバックの代わり⑤|米国スバル アセント(現行型)
ここまでに挙げた4車種はいずれも新型アウトバックの代わりとして十分に機能するはずだが、同時に「ソレジャナイ感」も、若干だが感じてしまう。やはりスバル車の代わりは、スバル車にしか務まらないのかもしれない。
であるならば、いっそのこと「米国スバル アセントの逆輸入車を買う」という選択はどうだろうか?
▲スバルがアメリカとカナダで販売している3列シートSUV「米国スバル アセント」の現行型米国スバル アセントは、米国スバルが販売しているミッドサイズの3列シートSUV。といっても「北米の感覚で言うならミッドサイズ」という話なので、実際は全長4998mm×全幅1930mm×全高1819mmという堂々たる寸法の1台だ。
パワーユニットは最高出力260psの2.4L水平対向4気筒ターボエンジンで、トランスミッションはリニアトロニック。そして駆動方式はシンメトリカルAWDで、滑りやすい路面などにおいてエンジンとトランスミッション、ブレーキなどを統合制御して悪路走破性を高めるX-MODEも採用されているという、内容としては要するに「いつものナイスなスバル製SUV」である。
その他のスバル製SUVと異なるのは「とにかくデカい」ということと、「3列シート車である」ということ。そして日本では正規販売されていないがゆえの「希少性」だ。
▲インテリアデザインは日本国内で販売されているスバル車とおおむね同じだが、「左ハンドル」という点は決定的に異なっている。また大柄な車ゆえ、居室空間の「広々感」みたいなものもけっこう異なるそういった部分を美点ととらえることができるのであれば、アセントの逆輸入車に注目してみる価値は大いにある。左ハンドルゆえに何かと不便なのは確かだが、そこを「個性的でイイ!」と見ることもできるだろう。
米国での新車価格は日本円にして約590万~約770万円であるため、逆輸入車の価格も決して安価ではないはず。だが新型アウトバック以上の個性と存在感を得るための対価としてそこを納得できる人にとっては、スバル アセントはきわめて魅力的な選択肢だといえる。
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米国スバル アセント(現行型) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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