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写真撮影の旅はクルマの耐久テスト?究極のカメラカーを見つけろ

写真撮影の旅はクルマの耐久テスト?究極のカメラカーを見つけろ

午前3時。日の出前のブルーアワーを狙って自宅を出る。クルマの荷室はカメラのボディやレンズ、三脚や脚立などの機材でいっぱいだ。撮りたい風景はいつも決まっているが、行き先で偶然出会った景色、人物や植物も撮る。

写真を趣味にする人にとって、クルマは必需品。大量の撮影機材を積載するには荷室のキャパシティが大きくなければいけないし、走行距離も伸びる。夜討ち朝駆けの撮影行だってザラで、時には車中泊することだってあるだろう。アマチュア・プロ問わず、写真家の要求に応えてくれるクルマとは何か?

安全に世界を旅できる性能こそ最重要課題

長距離移動でも
疲れない高性能は必須

大自然や野鳥、野草、ローカル線……。フォトジェニックな対象物は、いつも遠く離れた場所にある。長時間、快適にドライブできる直進安定性の高さやユッタリとした乗り味は、写真撮影の“友”にぜひ求めたい条件。できればハンドリングもクイックすぎない方がいい。クロスカントリー=田野横断するためのクルマの特徴は、高い悪路走破性だけではない。長距離移動に適していることも価値のひとつだ。

たとえ20万km乗っても
へこたれない耐久性

とあるプロカメラマンは言った。「クルマは10万km乗ってからが本番だよ」。20万km乗った後、エンジンとミッションを乗せ替え、まだ同じクルマに乗ろうとする強者もいる。カメラマンの愛車は、走行距離が尋常でないほど伸びる傾向にある。一般的な耐用年数など、ほとんど意味をなさない。どれだけ距離を走ってもシャシーにガタが出ない頑丈さ。これも多くのフォトグラファーが求める条件に違いない。

やっぱり4WDは
いざってときに頼りになる

外出先で、もし天変地異に襲われたら……。「そんな時でも、いや、そんなときこそ無事に移動し、事態を記録するのがフォトグラファーの使命だ」。というのは大げさにしても、山岳地帯で急な天候変化に見舞われたり、目的地に至る数kmが未舗装路だったりするのは、ロケ先でよくあること。最近のクルマはトラクションコントロール機能などで緊急時に強くなったが、より確実な走破、帰還を目指すなら、やはり4WDが頼りになる。

荷室はリアゲートの
開き方にも注目

荷室のキャパシティを求めるなら、SUVやミニバンが有利。写真撮影の旅に出かけるなら、ゲートの開き方にもこだわりたい。横開きか左右観音開き、もしくは上下2分割式のテールゲートこそ、カメラカーの理想だ。なぜか。それはゲートを開いたときに積載物が崩れ落ちにくく、時間勝負の現場でも、さっと荷物を取り出せるからだ。「クルマはバックショットで選べ」。そう、あるプロカメラマンは言う。

Choice

数多くの高い要求を満たす希有なモデルたち

長距離を楽に移動でき、荷物をたくさん積め、路面状況に左右されない走破性を備えるクルマはそう多くない。撮影のプロに選ばれるには理由があり、そうしたクルマのライフサイクルは長くなる傾向にある。以下は、いずれも名車と呼んで差し支えないチョイスだろう。

メルセデス・ベンツ Gクラス

初代:1990年1月~2018年5月
車両価格帯:239万~2980万円
ボリュームゾーン:350万~800万円

撮影旅行もラグジュアリーにこなす

NATO軍の軍用車両を民生化したという出自を持つGクラス。“ワークホース”としての実用性、高いオフロード性能と、メルセデス・ベンツらしい高級さを両立している。カメラカーの理想像の一つ。2018年、大胆に進化した新型Gクラスが登場したが、世界中のファンからの継投を望む声に応じて初代も併売されるなど衰えぬ人気を誇る。ガソリンエンジンも素晴らしいが、パワフルなディーゼルターボ搭載モデルが特にオススメ。

ランドローバー ディフェンダー 110

初代:2002年4月~2005年12月
車両価格帯:370万~1180万円
ボリュームゾーン:350万~600万円

未開拓のフィールドでこそ本領を発揮する

世界中の自然派カメラマン、映像制作者から熱烈に支持されている1台。110インチの長いホイールベースとスクエアなボディ形状から生まれる長大な荷室には、大型三脚や脚立もなんなく積載できる。前後コイル・リジッド式サスペンションや、十分すぎるロードクリアランスによる悪路走破性の高さはいわずもがな。日本でディフェンダー110が正規輸入されたのは2002~2005年の短い期間のみだが、中古車市場では少ないながらも並行輸入車が販売されている。

トヨタ ランドクルーザー200

初代:2007年9月~
車両価格帯:248万~999万円
ボリュームゾーン:450万~600万円

大陸横断、いや世界一周に最も適したクルマ

日本ではラグジュアリー路線のSUVと見られることもあるランドクルーザー200系だが、世界に目を向けると熱帯雨林や鉱山、砂漠地帯などの過酷な現場で立派に活躍している。まさに日本が世界に誇る本格四駆だ。現代的な電子制御も採用しながら、リジッド式のリア・サスペンション、強固なラダーフレームなど伝統的な構造を踏襲している。ZXグレードに搭載される4-Wheel AHC&AVSの乗り心地は「(カメラ用)電動ジンバル」のごとく滑らか!

ボルボ XC90

初代:2003年5月~2015年12月
車両価格帯:34万~318万円
ボリュームゾーン:100万~150万円

ズバ抜けた実用性の高さで個性◎

ボルボ初の本格SUVとして登場した初代XC90。余裕あるボディサイズと、横置きエンジン・レイアウトによる広大なキャビンスペースは、従来のSUVにない魅力だった。必要以上にスポーティさを追求せず、現実的なユーティリティに徹しているところが長所であり、そこにカメラカーとしての適性もある。リーズナブルな「SE」から豪華なセミアニリンのレザーシートを奢った「V8 TE」まで、ラインナップが豊富なのもうれしいところ。

ルノー コレオス

初代:2009年5月~2016年12月
車両価格帯:65万~210万円
ボリュームゾーン:120万~190万円

競合車にないアピールポイントがある!

数あるコンパクトSUVの中からコレオスを選んだのには理由がある。それはテールゲートの開き方。基本設計の多くを共有するエクストレイルやデュアリスと違い、“クラムシェル(貝殻)ゲート”と呼ばれる上下二分割式を採用している。上側ゲートはオーニング(日よけ)として使えたり、十分な耐荷重性がある下側ゲートはベンチとして腰かけたりできる。レンズ交換の際も便利だ。このありがたみ、ファトグラファーなら分かるだろう!

ホンダ エレメント

初代:2003年4月~2005年7月
車両価格帯:23万~219万円
ボリュームゾーン:80万~140万円

特徴的なフォルムと構造は唯一無二

「センターピラーレス&観音開き式のサイドドア」という特異な構造を持つエレメント。車内へのアクセスも抜群で、後席を作業台的に使うこともできる。そのうえテールゲートは上下2分割構造だから、すべてのドアを開けるとまるでスケルトン! この構造で高いボディ剛性も確保されているのは感心すらしてしまう。日本では2003~2005年の短い期間しか販売されなかったが、SUVの本場である北米では熱烈なファンを獲得して2011年まで生産された実力派だ。

  • 【検索条件】メルセデス・ベンツ Gクラス(初代)&ランドローバー ディフェンダー 110(初代)&トヨタ ランドクルーザー200(初代)&ボルボ XC90(初代)&ルノー コレオス(初代)&ホンダ エレメント(初代)×4WD×修復歴なし
  • 詳しくはこちら
  • ※各車種の車両価格帯およびボリュームゾーンは2018年8月22日現在のものです

CREDIT
イラスト:株式会社コットンズ 写真:メルセデス・ベンツ、ランドローバー、ボルボ、トヨタ、ホンダ、ルノー
文:田端邦彦

 

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