プレミアムSUVセグメントとして、1997年に初代モデルが登場して以来、世界で累計約120万台以上が販売されたメルセデス・ベンツのMクラスが、7年ぶりに3代目へとフルモデルチェンジを果たした。最新世代のガソリン／ディーゼルエンジンを搭載し、クラストップレベルの動力性能と環境性能を実現。オン／オフロードとも優れた快適性と運動性能を両立させるなど、充実した内容の変更が施されている。

エクステリアは、大型のラジエーターグリルと弧を描くLEDポジショニングライトが特徴的なヘッドライトユニット、クロームアンダーガードなどにより立体的でアグレッシブなフロントデザインを採用。また、フロントのフェンダーアーチから連続するシャープなキャラクターラインと歴代MクラスのCピラーデザインを踏襲したスポーティなサイドビュー。きらびやかなクロームアンダーガードと先鋭的なデザインのLEDリアコンビネーションランプにより、リアスタイルはワイド＆ローな印象が強調される。

室内は、全体を包み込む質感高いレザー素材や水平基調デザインの面積の広いインテリアトリム、随所にあしらわれたシャドーシルバーのトリムやスイッチ類など、厳選された素材とモダンなデザインにより、上質でエクスクルーシブな印象が与えられた。また、ダッシュボードからドアパネルまで連続するLED間接照明により夜間の室内空間を上質に彩るアンビエントライトが標準装備される。

メルセデス・ベンツ独自のユーザーインターフェイスである「COMANDシステム」は、視認性に優れたダッシュボード上面中央に大画面のCOMANDディスプレイを設置。手元で簡単に操作できるCOMANDコントローラーが装備される。携帯電話を接続しインターネット検索と連動するHDDナビゲーションシステムやBluetoothオーディオ、ハンズフリー電話など充実した機能が備えられた。

ドライバーの疲労や注意力の低下を検知して注意を促すアテンションアシスト。夜間の交通状況に応じてヘッドライトの照射範囲を自動調整し、最大限の視界を確保するアダプティブハイビームアシストなど、最新の安全装備も標準で用意される。

エンジンは、最高出力：306ps／最大トルク：370N・mを発生する3.5LのV6直噴ガソリンと、同258ps／620N・mを発生する3LのV6直噴ディーゼルターボが標準仕様。効率の良いトランスミッションである7G-TRONIC PLUSや、ECOスタート/ストップ機能（アイドリングストップ機能）を備え、クラストップレベルの動力性能と大幅な燃費経済性の向上が実現された。

上記2種類のエンジンに加えてAMGの手による、最高出力525ps／最大トルク700N・mを発生するV8直噴ツインターボも用意される。組み合わされるミッションは、AMGスピードシフトPLUS。こちらにもECOスタート／ストップ機能（アイドリングストップ機能）を装備することで、排気量のダウンサイジングを図りながら、高い出力性能と優れた燃費経済性との両立が図られている。

モデルバリエーションは、V6ガソリンエンジンのML350 4MATIC BlueEFFICIENCY（ブルーエフィシェンシー）、V6ディーゼルエンジンのML350 BlueTEC（ブルーテック） 4MATIC、専用のエクステリアやエアサス、強化ブレーキなどが備わるV8エンジン搭載モデル、ML63 AMGの3種類が用意される。

価格は3.5Lガソリンユニットを搭載するML350 4MATICブルーエフィシェンシーが750万円。3LディーゼルのML350 ブルーテック 4MATICが790万円。V8 5.5LのML63 AMGが1490万円となる。なお、ML350 ブルーテック4MATICおよびML63 AMGは9月下旬頃より納車開始予定。