アウディ A6はダウンサイジングの恩恵を存分に受けている
カテゴリー: アウディの試乗レポート
タグ: アウディ / セダン / ステーションワゴン / 成人向け / 家族向け / クール / 高級 / AT / FF / 4WD / 買い物 / レジャー / ゴルフ / 通勤・通学
2015/12/09

スペックではなく実力で選んでほしい新世代
省エネ・エンジンの決定版で、ドイツ・プレミアムブランドではもはや当たり前のように採用されている直噴ターボ・ダウンサイジング・エンジン。ただし、この分野でも技術は日進月歩で、ダウンサイジングだったら何でもいいという時代はとっくに終わっている。どのメーカーも2世代目、3世代目に移行するとともに、パフォーマンスと省燃費性をより高い次元で両立する努力を続けている。その先頭を突っ走っているのが、世界に先駆けてダウンサイジング・コンセプトを商品化したアウディだ。長い開発の歴史は間違いなくその製品に反映されているようで、先日取材した某日本メーカーのエンジニアもこの事実をはっきりと認めていた。そのことは特にトルクの太さ、レスポンスのよさに表れているという。
ビッグマイナーチェンジを受けたアウディの中核セダン、A6に新たに搭載された2.0 TFSIエンジンは、まさにその代表例といえる。従来の自然吸気型2.8 FSIの後継モデルとして登場したこのエンジンは、排気量が800cc小さくなったのにパワーは23%、トルクは32%も向上。にも関わらずJC08モード燃費は4%改善と、まさにダウンサイジング・コンセプトを絵に描いたような性能を実現している。
実際に試乗してみると、2Lであることが信られないくらいよく走る。ターボエンジンの弱点だったトルクの立ち上がりが遅れる傾向もすっかり消え、大排気量NAエンジンのような素直な走りが楽しめる。エンジン音が小さくなったのも、その恩恵の一つ。しかも遮音性の高いウインドウガラスを採用したことで、キャビンはいっそう静寂になった。足回りがやや硬めに変わったのは残念ながら、機敏な走りは健在。新時代の到来を実感させてくれる1台だった。



【SPECIFICATIONS】
■グレード:AVANT 3.0TFSI quattro ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V6DOHCスーパーチャージャー ■総排気量:2994cc
■最高出力:333/5500-6500[ps/rpm]
■最大トルク:440/2900-5300[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長×全幅×全高:4995×1875×1465(mm) ■ホイールベース:2910mm
■車両重量:1840kg
■車両本体価格:926万円(税込)
あわせて読みたい
【試乗】新型 ベントレー コンチネンタルGTC スピード|俊敏なハンドリング? 安定クルージング? 二重車格をもつモデル!
【試乗】新型 メルセデス・ベンツ Gクラス G450d|マイナーチェンジで生まれ変わった、プレミアムクロスカントリー
令和のデートカー5選|プレリュード復活予定の2025年、「昭和を知る各位」にオススメしたい1台は?
【試乗】新型 メルセデス・ベンツ GLC 220 d 4マチック コア|見た目も乗り味もエントリーグレードにあらず! “これが良い”と思わせてくれるベストモデルだ!
ママの「思いやり」をカタチにしてくれる、娘と同い年のマツダ プレマシー
巨匠 ジウジアーロがデザインした中古で買える輸入車を5モデル選んでみた
新型アウトバック発表だが日本市場スルーに絶望した人に贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
メルセデス・ベンツの電気自動車5選|中古車で超お得!新車価格の半額以下なEV物件もあるが、買いか?オススメな選び方を解説
“SUV疲れ”した人に贈る「代わりに、実用性も備えるスタイリッシュフォルムが新鮮なコレ、どうですか?」5選
【試乗】新型メルセデスAMG G63|改良により心地よさという価値が付加された新たなGクラス