ダイハツ開発のトール/タンクは安定感ある快適なドライブができる(試乗レポート)
2017/02/06
▲昨年11月に発売されたダイハツ トール。トヨタ タンク/ルーミー、スバル ジャスティも兄弟車になるダイハツ開発のリッターコンパクトハイトワゴンが完成
日本の道は、まだまだ狭い道が多い。だからこそ軽自動車は重宝されるのだ。軽自動車のレギュレーションは限られた大きさと排気量だ。いくら背を伸ばしてスーパートールワゴンといっても街中から高速道路まで安全に網羅は難しい。背が高いだけでは不安定で安心感は難しい。ある程度の幅も必要となる。また4人乗って上り坂などは、660ccにターボが装着されてリッター級のトルクを発生するとはいっても無理があるのだ。
そこでいままでの技術の蓄積を披露すべく、ダイハツが企画から参画して完成させたリッターコンパクトハイトワゴンが、トール/ルーミー/タンクである。また3車種ともに、意匠を艶やかに変えたカスタムモデルも存在する。ダイハツはトールのみ販売。トヨタがルーミー/タンクを販売する。
運転の快適性は抜群だ
今回試乗したモデルはトール G“SAⅡ”に搭載された1L NAエンジンとタンク カスタム G-Tのターボモデルの2種種である。どちらも2WDのCVT仕様だ。最初はおとなしめのNAモデル、THORから試乗だ。各部のクオリティは軽自動車とそれほど変わらない。しかしダイハツは他メーカー上位モデルよりも塗装が良質である。乗り込むと、軽自動車とコンパクトカーの間のような印象を受ける。高さはあるがトレッド(幅)をそれなりに広げたことで、不安定さは軽減されている。
いざ、試乗に出る。1LのエンジンとCVTの組み合わせはトルク不足をできる限り補うセッティングで、平坦な道ではエンジンノイズも気にならない。ただし、高負荷になって加速するとCVT特有のメリハリのないエンジンノイズが続いてしまうことは否めない。走行時の安定性はとても良い。ステアリングの揺り返しもすぐに収束してドライバーや同乗者に不安を与えにくくなっている。また、とっさのステアリング操作はドライバーを慌てさせるので、急な操作でも安定感ある寛容なセッティングが望ましいが、そのあたりはなかなか良くできている。このモデルは14インチ仕様のホイールが装着されているが、タイヤに合ったサスペンションが設定され、操縦安定性にも不安はない。また静粛性も良好だ。
次にタンク カスタム G-Tだ。ターボチャージャー付きのこともあって、走り出しからトルクもあり、その分エンジン回転も抑えられ静粛性も高い。これならばダラダラと続く上り坂でもストレスは感じないはずだ。扱いやすさを重点に置いたターボだけに運転がしやすい。しかも燃費でいえば、NAモデルと比較すると2.8km/L(カタログ値)しか変わらない。15インチ仕様なので足元もしまっていて精悍だ。乗り心地は少々ゴツゴツとしたスポーティ感を演出しているが、気になるほどではない。リアに車体のロールを抑えるためのスタビライザーを追加してキャラクターの違いを表しているが、どうも振動が気になる。快適性を重視するのであれば、NAの14インチモデルで十分だろう。
▲両側スライドドアは小さい子供がいる家族には嬉しい
▲機能性に富んだインパネ。ナビの上にはバックモニターを映し出す小さな画面がある。また、インパネまわりには小物入れなどの使える収納がたくさん
▲フルフラットにすれば広々とした空間が出現。ちょっとした昼寝くらいなら余裕でできそうだ【SPECIFICATIONS】
トール G “SAⅡ”
■乗車定員:5名 ■総排気量:996cc
■エンジン種類:直列3気筒DOHC
■使用燃料:レギュラー ■駆動方式:2WD ■トランスミッション:CVT
■最高出力:51(69)/6000[kW(PS)/rpm]
■最大トルク:92(9.4)/4400[N・m(kgf・m)/rpm]
■全長x全幅x全高:3700×1670×1735mm ■ホイールベース:2490mm
■車両重量:1070kg ■車両価格:168万4800円(税込)
タンク カスタム G-T
■乗車定員:5名 ■総排気量:996cc
■エンジン種類:直列3気筒DOHC+インタークーラー付ターボ
■使用燃料:レギュラー ■駆動方式:2WD ■トランスミッション:CVT
■最高出力:72(98)/6000[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:140(14.3)/2400~4000[N・m(kgf・m)/rpm]
■全長x全幅x全高:3715×1670×1735mm ■ホイールベース:2490mm
■車両重量:1100kg ■車両価格:196万5600円(税込)
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