個室感と開放感が共存する車内だからこそ! 車の“相乗り効果”が注目される!?
2020/03/20
▲自動車・カーライフに関する調査研究機関「リクルート自動車総研」の膨大な統計データを基に、ユーザーの購買行動や世の傾向を勝手に予想したり解説したりするコラム相乗り効果の認知拡大で車の使い方も変わる?
アメリカのあるテレビ番組に、“Carpool Karaoke”と題した人気コンテンツがある。“Carpool”とは「相乗り」の意味だが、タイトルどおり、司会者の運転する車に著名人(歌手や俳優)が相乗りし、車内で歌ったり喋る様子を、小型カメラで撮影したものだ。
これがなかなか面白い。カーオーディオから流れるカラオケに合わせて歌うのだが、圧倒的な歌唱力にまず驚くとともに、ノリノリで歌う姿に親近感を覚える。
またお喋りのパートでも、ミュージックビデオや他のインタビュー映像で見る姿よりリラックスしているように見え、世界的スターの素顔を垣間見られるのもファンにとっては嬉しいに違いない。
そうした効果は、番組スタッフの周到な準備と司会者の技量あってのことだろうが、車内という空間もまた、打ち解けた空気を生み出すのに一役買っているのではないだろうか。
例えば、狭い閉塞空間ながら、周囲の風景が流れるおかげで開放感があること。例えば、道路というパブリックな場所ながら、外界と仕切られている個室ゆえ部屋にいるような感覚でいられること。
ならではの要素が相乗効果となり、打ち解けた空気の中でコミュニケーションがはかどるのだとすれば、それこそまさに“相乗り効果”と言えるのではないだろうか。
※2015年~2018年にリクルート自動車総研が行った『中古車購入実態調査』より
※2015年~2018年にリクルート自動車総研が行った『中古車購入実態調査』よりグラフ①をご覧いただこう。2015年の調査開始以降、「車はコミュニケーションの場になる」と思う人が徐々に増えている。
また、「車はコミュニケーションの場になる」と思っている人の性年齢別割合は、20歳代の男女に多い他、30歳代、40歳代の男性も多いことがわかる。
年齢層に多少偏りはあるものの、車内をコミュニケーションのはかどる場として認識している人が一定数いるのは間違いない。
移動の手段に加え、車の“相乗り効果”が広がれば、車の使い方に変化が生まれるかもしれない。
例えば、今まで以上にドライブデートの役割が重要になったり、親子が会話するためだけにドライブしたり、緊張感漂う面接や上司と部下の面談をドライブしながら行うケースも出てくるかもしれない。
いずれにせよ、誰かと“相乗り”する場面を考慮して、車を選ぶ人が増えそうだ。
そこでどんなボディタイプや装備が人気になるかわからないが、万一会話が滞って気まずい空気が流れた場合に備えて、ノリノリで歌えるカラオケ環境だけは整えておいた方が良さそうだ。
“相乗り効果”が高そうなオススメモデル3選
1:トヨタ bB(2代目)
▲四角いボディで室内空間を広げつつ、ガラス面積を狭くして車内の“個室感”をアップ。音響面に力を入れた最上級グレードのZQバージョンならカラオケにも力が入る!?2:ダイハツ コペン(初代)
▲マンツーマンのコミュニケーションに特化するなら、軽2シーターオープンの狭さも相乗り効果アップに有効。電動開閉式メタルトップで、音漏れを気にせず歌えるのも◎3:ホンダ エリシオン(初代)
▲低床プラットフォームで車内は広々。3列目シートでも視界良好で開放感があるのも◎。装備充実で遮音対策万全の最上級ミニバンながら、低予算で狙えるのもグッド!【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
「N-BOXしか知らない」はもう卒業! 個性も使いやすさも手に入るスライドドア付きの“新しめ”な軽5選
女子大生がガチで選んだ市販化熱望のコンセプトカー4選!「私が欲しい未来カーはコレ!」【ジャパンモビリティーショー2025】
アウトドアやレジャーに合う車はSUV以外にもある?! ボディタイプの思い込みを捨てるべし【中古車実態調査】
あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”「バブルが生んだ国産オープンモデル」編
アコードの平均総額が1年で60万円以上ダウン! プレリュードが気になるけど実用性も欲しい諸兄にオススメのフラッグシップセダン
新型トヨタ ハイラックスのお上品めなデザインに「う~ん…」ってなった人に贈る「代わりに、このガチマッチョな車どうですか?」5選
新型デリカミニの上級グレードが290万円超で絶望した人に贈る「半額で買えるこれ、代わりにどうですか?」5選
ジャパンモビリティショー2025記念! 10年前の“未来の車”を2025年の今振り返ってみよう!
フォレスター ウィルダネスの日本導入未定にがっかりしたあなたに贈る「代わりにこのタフなSUV、どうですか?」5選
2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカー発表! ところで去年の受賞車はいくらで買える? 中古車状況を解説









