次期ホンダ ヴェゼルにも2モーター式ハイブリッドを採用
2017/09/17
▲まだデザインはアイデア出しの段階にあって、決まってはいないが、スクープ班はキープコンセプトのまま刷新されるのではないかと、予想する次期ホンダ ヴェゼルアコードにも採用されるシステムに進化
まだモデルライフ途中のマイナーチェンジすら行われていないにも関わらず、早くも次期ヴェゼルの情報が聞こえてきた。国内を中心にヒットしたクーペ風のクロスオーバーSUVは、2021年初頭に生まれ変わる予定で、現在は先行開発が行われている模様。
スクープ班がキャッチした断片的な情報は、ハイブリッド機構に関する内容で、次期型は大きく変わるという。現在の1モーター+7速DCTによるi-DCDから、2モーター式のi-MMDに変わる方向で検討されている。i-MMDは、2013年に発表されたアコードから実用されているシステムで、エンジンが発電に徹して、モーター中心で走るシリーズ式ハイブリッドのような動きを見せる点がユニークだ。加えて、高速域ではエンジン直結の状態になり効率の良さが実現されている。
アコードに続いて、オデッセイにも用いられており、2017年9月28日からは、ステップワゴンスパーダにも設定される。
▲2013年登場のアコードから使われている2モーター式のi-MMDは、オデッセイへの搭載に際して大きく改良された。モーターの巻線方式や、構造が見直されて、システムは23%も小型軽量化された。まもなくステップワゴンにも採用される予定だ次期ヴェゼルは、第4世代のi-MMDを採用
i-MMDは、2018年に登場する新生インサイトで第3世代に進化し、次期ヴェゼルへの起用と前後して、第4世代に切り替わる模様だ。
コンパクトカーであるヴェゼルへの採用が実現するのは、コスト削減が進むからだ。ホンダの試算によると、第4世代は、i-DCD並みのコストで用いることができる見通しが立っているようだ。アコードに起用されたときと比べて、半額に近いコストにまで抑えられるのでは、との見方もある。
いずれにしても、i-DCDと同等のコストで搭載できるなら、より優れた燃費がたたき出せるi-MMDを用いない手はない。これに伴ってi-DCDの開発は終了し、2020年頃には生産も終わりそうだ。
次期ヴェゼルに搭載されるi-MMDだが、システム出力は現行モデルと同等の215psに設定。また、2モーターの性能を十分に生かすべく、リチウムイオン電池は48セルから、フィットよりも多い60セルへと容量アップが図られる。
▲2013年12月に発表された現行ヴェゼル。フィットと同じセンタータンク方式や、クーペを連想させる外観デザインが支持されている2022年には、プラグインハイブリッドも追加
ホンダは、2030年にグローバル販売台数の3分の2を、電動系車両にする目標を掲げている。ハイブリッドカーと並んでこれを実現するカギとなるのが、外部からの充電が行えるプラグインハイブリッドだ。
2020年以降は、多くの車種に設定されていく。次期ヴェゼルもその対象に含まれており、デビューから約1年後になる、2022年にもプラグインハイブリッドが追加される見込みだ。このプラグインハイブリッドは、CAFE(企業平均燃費)など、各国で施行される環境規制に対応していく一環として売り出され、北米で年間5万台、中国で年間8万台が販売される。
なお、現行ヴェゼルは、2018年にハイブリッド機構が改良されて、内外装デザインが部分的にリニューアルされる。
※2017年9 月17日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2021年2月
■全長×全幅×全高:4300×1780×1600(mm)
■搭載エンジン:1.5L直4+モーター
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